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イキリ鯖太郎の編集履歴

2023-03-30 11:16:30 バージョン

イキリ鯖太郎

いきりさばたろう

『Fate/GrandOrder』の主人公、もしくその一部ファンに対する蔑称。

当記事は非常にデリケートです。

事の発端から月日が経った現在においても編集合戦が続いており、当記事は中立性が保てていない可能性があります。


編集を行う前に必ず掲示板を確認してください。

意見、不満、感想等は、当記事の掲示板でお願いします。


概要

Fate/GrandOrder-絶対魔獣戦線バビロニア-』がアニメ化され放送中に発生した、主人公である藤丸立香に対する蔑称

転じて、現在ではFGOファンの一部を指す場合も多い。

ゲームでは全く映らなかった主人公をアニメで描写するにあたり、サーヴァントの戦闘中に自分は戦っていない時でも無駄に前へ出る、攻撃を受けたサーヴァントの名前を叫ぶ、アニメオリジナル展開で見せ場を増やす等、ストーリー上必要ではない場面で異様に目立っていた事による。また、主人公の出番が増えた反面、原作にあった他キャラの出番が削られたことも要因となった。

スタッフインタビューでは主人公が他人に戦闘を任せて隠れているだけではいかないため、意図的に出番を増やして活躍させていた旨の説明をしている。

「○○太郎」が流行していた時期であったため、第1話放送時からネット掲示板やSNSにて当単語が呟かれていた。


命名の由来

  1. イキリ」は「粋がる」に由来する関西弁で、この当時は「分不相応な待遇を受けている」といった意味合いが付加される蔑称として使われていた。
  2. 」はFateシリーズの用語「サーヴァント→"サーバ"ント→鯖」に由来する略称で、シリーズ初期から一般的に用いられており蔑称ではない
  3. 太郎」は「○○太郎」というネットスラングの派生で、この当時は1.との組み合わせで「客観的にはそうは思えないのに作中ではやたらと評価される主人公といった意味合いの蔑称として使われていた。

『FGO』の主人公「藤丸立香(ぐだ男)」は作中で「マスター」と呼ばれる存在で、上記「サーヴァント」を使役して戦闘を行うことから、この場合は「自分自身は戦わないくせに当事者のサーヴァントから逆にちやほやされる主人公の屑」の意味合いとなる。


イキリ鱒太郎

「主人公がマスターなら「イキリ太郎」になるのではないか?」という意見も一部では挙がっていたが、あまり定着はしなかった。

「○○太郎」の起源である「スマホ太郎」がスマートフォンを使っていたことに由来するのだから、サーヴァントを使う主人公は「鯖太郎」で問題無いという反論もあった。


具体的な要因

主人公の過度な持ち上げ

「○○太郎」の系譜に違わず、このアニメでも主人公が他のキャラクターから不自然に賞賛される展開が多く目に付いた。ソーシャルゲーム由来の作品では珍しい話ではないのだが、『FGO』はシナリオ重視と銘打ってはいたものの、それに見合わない実際のシナリオ内容の躓きも相まって二重の失望感が蔓延した。

しかし一方、一部ファンの間では、ゲーム内でそこまで描写がされていない指揮能力やコミュニケーション力などが過剰に評価されていた。公式ライターもそれに便乗し、上手く描写できていないにもかかわらず、周りに褒めたたえさせる描写だけは過剰にするため、かえって出来の悪いシナリオが頻発し、余計ヘイトを買う結果にしかならなかった。


主人公の魅力不足

主人公は戦闘能力を持たず、また「サーヴァント」は女性比率が高い。アニメではこれを工夫なくそのまま描写した結果、ヒロイン達を盾にするゲス野郎と捉えられかねないシーンが目立ってしまった。

更には主人公が、お人好しや善人として設定されているものの、ゲーム内の描写でキャラにセクハラやパワハラ、相手に遠慮の無い言動、空気の読めない行動などを多々する事があり、特別主人公に思い入れの無いプレイヤーや従来のファン達からはその中身の無い主人公性に不快感を感じてしまっている。

ストーリーの基本として主人公が善人気取りとして行動し、お人好しに振る舞うも基本的には人任せであり、口だけである。何もできないためにご都合主義の様な表現や展開が目立ち、こと戦闘の際に関しても主人公は何もせずに他人任せが多く、我が物顔で物語の進行役となるため癪に触ってしまう。アニメ絶対魔獣戦線バビロニアではゲーム内の様な紙芝居では無く映像となったことで、これが顕著となり主人公が何もせずに目立っている事に嫌悪感を抱く視聴者が増えてしまった。

しかも、ゲームでは通常あり得ない「サーヴァントが主人公(=プレイヤー)の判断を待たず自己判断で戦う」という描写も度々挟まれた結果、通常の「○○太郎」以上に主人公のいらない子扱いが加速していった。


男性主人公の受け入れられにくさ

傾向的にソシャゲ(特に男性向け)のアニメ化に主人公(プレイヤー)の存在は消されることが多いのだが、このアニメでは上記の通りかなりマズイ形で主人公が描かれており、しかも今までのfate作品のヒロインまでもが主人公の取り巻き要員になっていた。そのため硬派な人が多い従来のファンからは安っぽいハーレム作品と見做され、受け入れ難いものであった。

女性ファン層は女性主人公であるぐだ子を望んでいたため、男性主人公は解釈違いであった。特に、百合という目線でゲームをプレイしていた層は男性不要論を唱えており、掲示板でも「ぐだ子を主人公にすればよかった」との声は数多い。


ゲームのほうにも問題性があるとの指摘

このアニメは、FGOの第七章をいきなりアニメ化した物なのだが、初見に対する配慮が有ったとは言い難く、キャラへの愛着を非常に持ち難い構造となっていた。

また、元来Fateシリーズはキャラクターを蔑称で呼んだりネタにする事を許容しがちな作風であり(例:乳上ランサーが死んだ!)、『FGO』の原作ゲームにもそのような展開や選択肢が実装されていた。その為、イキリ鯖太郎という蔑称が受け入れられやすく、急速に広まった。


Fateシリーズとしては「戦闘能力のないマスター」と「女性の多いサーヴァント」はお約束であり、アニメに限った話ではない。だが、他の作品がそれらを上手く工夫して描いており、マスターとしての役割をきちんと示しているのに対し、アニメはこれを何の工夫もなく描いてしまったため、主人公の役立たずぶりがより強調されてしまった。

ただし、アニメはあくまで忠実にゲームの主人公を表現したからに過ぎず、アニメの出来が悪かったから主人公の評価が悪いわけではなく、元から役立たずが過剰に評価だけされ、ちやほやされる構図を作ったゲームこそが一番の問題点であることには留意すべき。

 

今なお続く炎上

完全に終息したわけではなく、未だに炎上が続いている。


通常この手の炎上はアニメの放送が終われば「燃料」の供給が途絶えるため、遅かれ早かれ鎮火に向かうものである。

だが今回は、むしろそこからが本番と言っても過言ではない展開を見せた。

特筆すべき状況であるため、ここで同時に解説しておくこととする。


一部ファンの初動が大変悪手だった

煽りや荒らしに遭遇した際は構わないことがベスト。

若い世代のオタクや女性層は知らない人も多いが、「荒らしはスルーしろ」というのが2ch時代からの男性向けジャンルにおける鉄則である。

相手は嫌がる反応が見たくてやっているのだから、それさえ見せなければ単なる時間の無駄に終わるはずである。作品自体にもその場のダシとして適当にしか向き合わない為、徹底的に無視を決め込めば、放送終了すら待たずに風化することも珍しくはなかった。


ところが『FGO』では、否定的意見に対して熱狂的信者が逐一ブチ切れて過剰反応しマジレスする人が多発してしまった。

言いたいことは多々あるだろうが、それらは外部からやって来る一見さんにはどうでもいいことである。


反論の中身も良かったとは言えない。レスバトルに興じるならまだマシな方で、中には「お前らに世界が救えるの?」などと内容を笠に煽り返す例まで出てきてしまった。

これによりファン自体が「イキリ鯖太郎」であるという大義名分が生まれ、原作ゲームに遡ってさらに粗探しを続ける動機(楽しみ)ができてしまった。

このあたりから「イキリ鯖太郎」と揶揄される対象がアニメの主人公から現実世界の所謂「信者」へと変質したとも言え、「○○太郎」系統と言うよりはイキリト系統に近い文脈で語られるようになってゆく。


他の作品のファンからもヘイトを買ってしまった。

「○○太郎」と呼ばれる作品になりがちな「なろう系」と『FGO』を一緒にされたくないという、妙にプライドの高い反応がしばしば見られたこと。

「××の主人公だって同じ非戦闘員だ」などと無関係な作品を引き合いに出して余計に論争をややこしくしてしまったのも原因である。


原作ゲームへの延焼は不当なものだったのか

  • 前述した悪ノリしがちな作風やシナリオ毎にライターが違う性質から、力を借りているサーヴァントに対して失礼となる選択肢も多々見られた。
  • 特にアニメ前後はプレイヤーに媚を売る目的もあったのか、過剰に主人公を持ち上げる展開も目立っており、ファンの中でも賛否両論分かれ始めていた。
  • シリーズものにありがちな事として作品ごとの派閥も存在し、個々の作品で結んだキャラ間の絆と何もしてないのに同等以上の好意を得やすい傾向を「精神的NTR」と捉え毛嫌いする者も多かった。

など、商業主義の側面が強いお祭り系ソーシャルゲーム共通の問題点に由来する炎上は、元々以前から何度も起こっていた。


一部ファンの民度

しかしそれ以上に問題視されたのは、内輪性の高さと攻撃性の強さを併せ持った、一部のプレイヤーの民度であろう。


元々、批判的意見や好みじゃない描写に対して攻撃的になる者が湧くのは、あらゆる作品が有する問題点だが、当界隈はその沸点が特に低いという悪習が存在し、FGOについても「否定はほぼ許されず、辛うじて(公式もネタにしているガチャの渋さや爆死マラソンなどについてなら言及程度は良い」というような論調が定着していた。


また、これも他のゲームにまま見られる現象であるが、評価や売り上げの高さに比例して態度も尊大になってゆく傾向も抱えていた。

そうした環境が長年に渡り続いたことで、FGOユーザーは「極端な作品への称賛的執着と、否定的意見への著しい耐性の無さ」を両立させてしまったと思われる。


逆に、前々からFGOプレイヤーやFGOそのものに対してヘイトを溜めていた者達にとっては、今回の騒動は今まで溜まりに溜まった鬱憤を発散するチャンスとして映ったわけである。


こうした経緯により、これまでの「○○太郎」とは桁違いの大炎上に発展。その様子が一層面白おかしく取り上げられ拡散されるという負のループが成立し、益々多くの人を巻き込んでゆくこととなった。


そして上記過激派ユーザー層が同様の手法による鎮火を試みた結果、それまで以上の数の暴力で押し返され、最終的にいつまでも「お互いに対する嫌い・ムカつき」が収まらない泥沼の殴り合いに陥ってしまったのである。


ネームド鯖太郎

上記の経路から派生した言葉で、この炎上に更に拍車をかけている存在でもある。元々FGOアンチのヲチスレを監視するヲチ民が生みだしたのが始まり。簡単に言ってしまえば名前の通り「TwitterでFGO内外関係なく人気の高い(名が知れている)鯖太郎」である。


迷惑な部分は他の「○太郎」と揶揄されるファンと大差ないのだが問題はその知名度故に問題をややこしくしている。彼らはFGO以外にもアニメや漫画、特撮、ドラマ、ゲームといった数々の作品を話題にすることが多いのだが発言力の大きさに加え所謂デリケートな内容(FGO関係やそれ問わずのこじつけネタ、叩かれている作品を馬鹿にしてネタにする、炎上問題に首を突っ込む)が多い評論家様系のユーザーを多く抱えており元々好き嫌いが湧かれやすい存在ではある一方、FGOに関しては好きであることを前提にしても不自然に問題にされている部分に触れずアンチに対して攻撃的姿勢を見せるダブルスタンダード部分が問題視されている。


特にキン肉マンのネットにおける画像アップなどに関する作者や集英社を巻き込んだ騒動の時には、作者を批判している者の多くがネームド鯖太郎認定されている者や人気ユーザーが大半だった反面、過去にキン肉マンの画像を無断転載してネタにしていたりFGOの批判に対して外圧と言って許さなかったのも彼らであり、単純に人気集めの種に出来なくなったのでゆでたまご氏を叩いている事が指摘されこの件で作者の対応に批判的なユーザーからも疑問視の声が上がるようになりネームド鯖太郎の評判低下に大きく影響を与える事になってしまった。


ファンにしろ、批判派にしろ、相手が問題行動を取っていたからといって自身が行き過ぎた行いをする事を正当化する理由にはならないと肝に銘じるべきだろう。

そしてもちろん、『FGO』のファン全てが問題行動を起こしているわけではない点に留意したい。


関連タグ

Fate/GrandOrder 炎上 ○○太郎


ベリル・ガット:作中で本蔑称と同じ意味合いの感想を口にしたため、更にそれを使い槍玉に挙げられる事態となった。

スマホ太郎:最初に「○○太郎」と呼ばれるようになった作品・主人公。

イキリツカ:こちらは二次創作においてメアリー・スー的な描写をされた藤丸立香を指す言葉。『FGO』第二部第1章辺りで増えたとされる。古くはU-1スパシンHachimanなど、型月作品でもSHIKI、EMIYA、SHIROU、ZABIKOなどと呼ばれるものが流行っており、系統としてはそれらの後継だと言える。

ネット流行語100:2019年の単語の一つにノミネート。奇しくも前年の「藤丸立香」と同じ55位であった。なお、本来ならば蔑称であるために「流行語としてノミネートされてしまうこと」自体が異常である。

剽窃家になろう デリヘル偉人バトル


ニコニコ大百科主戦場の一つとなった。

ガジェット通信 アニメ流行語大賞2019作中では一度も使用例が無いにもかかわらず、銅賞を受賞している。この年は同様のノミネートが多く見られ、火に油を注ぐ結果となったことは言うまでもない。

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