「ご依頼、承りました。タマモヴィッチ・コヤンスカヤ、誠心誠意、皆様の為に働かせていただきます♡」
プロフィール
申告真名 | タマモヴィッチ・コヤンスカヤ |
---|---|
クラス | アサシン/アルターエゴ |
性別 | 女性 |
身長 | 168cm |
体重 | 55kg |
出典 | 『Fate/Grand Order』 |
地域 | ロシア |
属性 | 秩序・悪・獣 |
好きなもの |
|
嫌いなもの | 不良債権と手堅い人生(第1、2再臨)、相場に手を出すこと(第3再臨) |
ILLUST | ワダアルコ |
CV | 斎藤千和 |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアサシンクラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
コヤンスカヤの正式実装時の名義で、6周年記念についに実装されたアンチキショウな女狐。だが2部6章のエピローグを控えた状況でまさかのフライング実装。
『FGOフェス 2021』に出演していた島﨑信長氏と同じく「お前かーーい!?」と叫んだマスターも数多くいただろう。
出典が『CCC』ではなく『FGO』だったり、地域がSE.RA.PHではなくロシアであったりと、同じく玉藻の前のアルターエゴであるタマモキャットと比較すると差異があるが、これに関しては「未来でのお楽しみ」という本人の言通り、後々のシナリオで詳細が明かされる。
なお、名前に関しては光落ちと思われていたが、対になる闇のコヤンスカヤもいるという意味であった。
人物
一人称は「私(わたくし)」。
西暦2017年に頭角を現すや否や、わずか一ヶ月で世界有数の民間軍事会社となったNFFサービスの最高経営責任者にして実力・実績ナンバーワンのエージェント。
『自由奔放な野性』をポリシーとし、妖艶に人間を手玉に取る魅惑の美女。
基本的に人間嫌いであり、『弱者から搾取する事で世の苦しみを忘れて生を謳歌する』、そんな社会構造を作っておきながら愛だ夢だと綺麗事を宣う人間の在り方に軽蔑を隠さない。
人間の行い全てを汚らしい、と評するが、汚いから嫌いというワケでもない。汚いからこそ楽しいものもある。そう娯楽、遊戯、経営である。
「人類の皆さまを掃討するだけ、であれば他の方にもできるしょう?
私は愛玩の悪から生まれたもの。
そう簡単に“罪の清算”をしてお帰りいただくほど恨みは浅くありませんので♡」
このように、何事でも愉しむ性格の為、人類への攻撃もまわりくどいものになる。
同時に「怪物(すなわちコヤンスカヤ自身)を打倒する人間」に対しある種の期待を抱いているようで、それらの根幹となるものを失った「異聞帯の人類」に対する評価はことのほか辛辣。
自ら手を汚して標的を殺すなど人間と同レベルの愚行と考えており、実力行使は極力やろうとしないが、殺さない程度の加虐や、魔獣等をけしかける等の嫌がらせには積極的であり、時には多少仕事を疎かにしてでも行おうとする。
一方で、性格の毒気の部分は精神的な強みであることを自覚しているらしく、己が窮地で悪事どころではない状況が続いた時は意気消沈する場面も見られた。
また、玉藻の良妻属性、キャットのメイド属性同様、今のビジネスウーマンとしての在り方自体は強く気に入っている様で、契約上での嘘だけは(人間とは違って)つかないとも語っており、受けた借りを仇で返す真似は絶対にしない。
これは野生に生きる者としてのプライドの高さ故で、第1.5部の間、人間社会で企業経営コンサルタントとして活動し、成功していたのはこの律儀さによるものだろう。
霊基第1~第2はスパイ風の衣裳やバニーを意識した姿となり、内面こそ今までのコヤンスカヤと大差ないが、霊基第3に至ると我々がよく知る玉藻のキャラに近づいた言動をとる様になる。
マスターへの態度は幸福の絶頂へと導き、その後挫折によって絶望する姿を見る為に、「表面的な欲望を叶え、本質的な希望を踏みにじる」スタンスで接してくる。しかもそれを何度も味わう為に奮起させ無限ループに陥らせるのがコヤンスカヤのタチの悪さを象徴している。
その本質は人間嫌いではあるが、人間を滅ぼすのではなく「図に乗った人類を分からせる」「人間による迫害に対しての報復」である。
色々と人類を分からせる方法を考えたが、最終的に「愛玩していた側に管理されて退化していく事がもっとも屈辱的かつ倒錯的では?」と至り、人類を支配するに相応しい『兵器の女神』として進化する道をチョイスした。
『コヤンスカヤ』の正体はツングースカ隕石を契機とする自然霊の集合体であり、外側は九尾の狐をモデルにしているが、その中核は兎。スキルや霊基再臨の兎要素はここからきていると思われる。
能力
クラススキル「単独顕現」と「単独行動」によって異界を含むあらゆる所に飛び回って暗躍できる上、危機を感じた場合すぐに逃走することが可能。
この転移は他人も連れて行く事が出来、少なくない報酬を条件に、クリプター達を他の異聞帯へ行き来させる役割も担っている。
その他魔獣を調教する術に長けており、ある程度雑なものでも高度な集団戦術を習得させるレベルで、それらを自身の毛に息を吹きかける事で召喚するといった仙術にも通じている。理由は不明だが魔獣の類をコレクションしており、珍しい種を手元に置けるとご満悦のようである。
ただし本人は術よりも道具を使った方が楽だと称しており、事実近代兵器から即席のブービートラップといった、幅広い道具を扱っての作戦行動に長けている(特に前者は、山肌を高速で滑り降りるコンテナにライフルの銃弾を命中させる腕前である)。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | D | A | A | A | A | A |
保有スキル
気配遮断(×) | アサシンのクラス特性。自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となる。しかし、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。なお、アサシンでの現界時には持っていない。 |
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騎乗(B) | 本来はライダーなどのクラス特性。乗り物を乗りこなす能力。彼女の場合は、時代・流行に乗る女としてそれなりにイケてる。 |
単独顕現(C) | ビーストのクラス特性。単独で現世に現れるスキル。時間逆行によるタイムパラドックスや即死攻撃の類を全て無効化する。獣の座を捨てた現在は大きく低下しているため、前ほどお気軽に転移はできない。 |
単独行動(EX) | 本来はアーチャーのクラス特性。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。コヤンスカヤは現界の維持にマスターを必要としない。マスターの命令に従う理由はただ一点。『人間とは違い、約束(契約)は破らない』というプライドだけである。 |
変化(A) | 肉体や精神を変容させ、何者かに「変身」する。本来は防御力をあげるものだが、コヤンスカヤはSPY活動のためにこれを愛用する。 |
イノベイター・バニー(A) | 人類の繁栄のために編み出されたシステムをよりよく使い、人類のみを苦しめる(酷使させる)循環を創り上げる権能……と本人はドヤ顔で語っているが、あくまでただの趣味・才能である。 |
殺戮技巧(人)(A) | 月の学士殿が持つ『殺戮技巧』の亜種で、向こうと違い彼女は望んでこのスキルを手に入れた。その時代にある人類の兵器を自在に使い、その威力を数倍に引き上げる、自然の因果応報のサイクルを瞬間的に行使したもの……とはいえ本質的には人類にマウントをとるための力なので、サーヴァントやモンスター相手ではそこまでの絶対性はない。 |
NFFスペシャル(A) | 詳細不明。所属企業に由来すると思われる。 |
宝具
霊裳重光・79式擲禍大社(イズトゥーラ・セブンドライブ)
- ランク:C
- 種別:対界宝具
- レンジ:1~9999
- 最大捕捉:一都市
「人類殲滅、このように。」
「では、参りましょうか……これが皆様の努力の結果。愛らしい破壊の獣。“霊裳重光・79式擲禍大社”。踏み潰してあげましょう――『霊裳重光・79式擲禍大社(イズトゥーラ・セブンドライブ)』!!」
「天罰覿面、人類反省。」
「平伏せよ、崇拝せよ。これなるは神の威光、我が大社。我が指先の具現なり。“霊裳重光・79式擲禍大社”。知恵あるものはひれ伏すがいい!『霊裳重光・79式擲禍大社(イズトゥーラ・セブンドライブ)』!!」
NFF傘下の企業・タマモ重工が誇る優秀兵器、どう見ても戦車かそれを発展させたNF-79式制圧戦術車両を召喚し、搭載している全武装を標的に叩き込んで殲滅する。
本人いわく、趣味に走りました。第2部6章でもこれらしき名前は口にしている。
NF-79式は車両でもあり、同時にコヤンスカヤを奉る社。放たれる膨大なミサイルは『擲果満車』の故事に倣ってのもの、と本人は語っている。
畏れ多くも大社の名を持ってはいるものの、これはコヤンスカヤ本人の神徳を示す為ではなく、神徳を損なう、あるいは神聖なる者の敵対者である事を示している。
余談だが、この宝具明らかにメカニックな見た目をしており、『ガンダムシリーズ』の一部機体や『コードギアス』の一部作品にメカニックデザインとして携わっていた片貝文洋氏が宝具デザインを担当している。
ゲーム上での性能
端的に言うとバスター版スカサハ=スカディ、あるいはサポートをより強烈にした水着ネロ。
味方全体のHPを削る代わりに味方単体にNP50を配布しCTを2つ進める破格のリソース加速スキル「イノベイター・バニー」が最大の特徴で、組み合わせ次第ではバスター宝具の3連射システムや強力な自己強化スキルの重ね掛けなどかつてない戦術を実現可能とする。
火力補助に関しても高倍率のBusterカード強化を持ち、加えてBusterへのスター集中およびクリティカル強化、最大20のスター獲得、そして広範囲の“人の力”特攻付与とこちらも最優秀の部類。
マーリンと比較するとクリティカル強化の倍率では及ばないがスター運用の確実性ではこちらが秀でており、イベントでの所謂変則周回に高い適性を持つ事から実装早々に活躍している。Artsにおけるアルトリア・キャスターと玉藻の前の関係にあるといえば分かりやすい。
サポートキャスター達との最大の違いは、彼女自身もアタッカーであること。
全体宝具アサシンで唯一のNP50獲得スキル、豊富な火力補助、敵遅延と味方のNP補助を併せ持つ宝具、Busterクリティカルアタッカーとしての自己完結性、そして特攻の伸びしろと、味方の強化だけではなく自ら殴り掛かっても高い完成度を発揮してくれる。
攻撃面が凄まじく強力である一方守戦に回ると弱く、スキルのCTが長いことやArts一枚の構成ゆえにArtsチェインを組み辛い事から、持久戦では目に見えて息切れしてしまう。
また、単体へのBuster運用に特化している事から相棒には相応の性能が求められ、CT短縮の恩恵を最大限にするためにパーティー単位でのスキル育成が必要になるなど、運用難易度の面でもタマモやスカディと共通している。
総じて、そのキャラ付けにふさわしく最大火力で敵を瞬時に蹂躙することに振り切った性能である。
それだけにやはり育成難易度もかなり高く、励振火薬、魔術髄液、宵哭きの鉄杭、隕蹄鉄、禍罪の矢尻、九十九鏡、真理の卵、煌星のカケラと競合率の高い素材をドカ喰いする。特に励振火薬は161個、魔術髄液は154個、禍罪の矢尻は72個、後の素材だけでも30~45個も消費する。育成にはかなりの時間を要するであろうがそれだけに育ち切った見返りは大きいので運良く迎えられたマスター達は焦らず確実に育てよう。
特性面はビースト時の「悪」「獣」「神性」「魔性」などを引き継いでいるが、「混沌」から「秩序」に変化しているので注意。
劇中での活躍(ネタバレ注意!)
NFF本社での決戦の末、コヤンスカヤは眠りにつき、空の果てへと旅立った。
そのままカルデアに訪れるのは「遥か未来で目覚めたもの」が来る事になるのだが……
その後ノウム・カルデアは南米異聞帯突入直後の騒動でストーム・ボーダーが中破、さらに主人公と離れ離れとなった状態で異聞帯の中に不時着。
不時着先でテスカトリポカによって組織された戦闘集団「オセロトル」の襲撃を受け、生贄として認められたメンバーを除き全員射殺されてしまった。
……と思いきや、そこにコヤンスカヤが現れ、オセロトルを撃退。
その後は魔術で戦闘痕と死体を偽装しつつボーダー内部に潜伏していた。
なんでこのタイミングで駆け付けたかというと、「恩義には恩義で返す」という想いでカルデアのサーヴァントとして協力する事にした。
出現にあたっては単独顕現スキルを利用した逆召喚を行ったのだが、その為にかつてゴルドルフにプレゼントした口紅(中国異聞帯の事件の際に捨てられていたと思いきや、結局回収していた)を使用。これにより死の危機に瀕したゴルドルフを始めとするカルデアの下にたどり着くことが出来た。
ただし、実はオセロトルが銃火器を揃えているのはコヤンスカヤが売ったことが原因。その後テスカトリポカがリバースエンジニアリングして自分達で生産できるようにしてしまったため、自分で銃を回収して証拠隠滅を図るという気持ちもあった模様。
関連人物
金ヅル兼カルデア無力化のダシ。正体発覚前は「閣下」と呼んでいたが、当然偽りの忠誠心であった。
コヤンスカヤのマスター感から見て、目先の希望に弱く不屈のハートを持つ彼は、悪い意味で相性バッチリである。
コピー先の大元となる神霊。彼女が自ら切り落とされた尾の一つを模した事で生まれたのが「コヤンスカヤ」であるため、「感覚的には異世界転生した玉藻の前」と表現している。ゲーム内マテリアル曰く「結婚願望のない玉藻の前」とも。
異星の神陣営のアルターエゴの1騎であった陰陽師。
同族嫌悪なのか互いに嫌悪感を露わにしており「陰湿で粘着質なクソ坊主」と称している。向こうも隙あらば彼女を排除しようとしているほど非常に仲が悪い。
同じカルデア陣営にいると素の反応かつボロクソに扱き下ろす。いわく、ひねくれどぐされネコ科マッチョ、安倍晴明のかませ。中身がリンボのままだと即座に見抜き、クーリングオフをお勧めしてくる。
以前の仕事仲間とは別人なので、それまでの関係は白紙としつつ、新たに自分の社に祀る神剣の制作を発注したいと思っているのだが、向こうは露骨に嫌がっている模様。
本体の方がかなりの屈辱を受けた相手。
カルデアではその無茶苦茶っぷりに呆れつつも、「自分はもう獣でないので大丈夫」と高を括っているが、向こうは普段から玉藻を見張っているぐらいなので、コヤンスカヤも当然監視対象にされていると思われる。
本編で敵対していたマスター。召喚されてからもギブアンドテイクの関係と割り切っている……が、第3再臨まで開放すると「今までは仕事でお守りしてきましたが、これからは趣味……いいえ、信念でお守りいたしましょう!」とある程度心を許したような発言をする。
妖精國に君臨していた異聞帯の王。
さぞ冷酷極悪だろうと思っていたのだが、想像と違う人物像に困惑する。
人類愛を持つ「獣」と相性最悪な、人類嫌悪の「虫」。
同じ地で暗躍していた頃からお互い相容れない存在と認識しており、向こうも有益に見せかけた地雷案件を餌に実質タダ働きさせた程。
妖精國で自身の霊核を貫かれ、ビースト幼体から成長・覚醒する計画が狂う一因となった「天敵」。
恨みもかなり大きい一方で、彼女のマニューバは変態的過ぎて捉えられないと評価しており、機動性能の高さを認めつつドン引きしている。
尊敬する人間
絆礼装で語られた、NFFを立ち上げた理由。
世界で初めてグラビア雑誌を創刊し人種差別反対運動を繰り広げた人物で、彼が生前なし得なかったカジノ経営を行うため会社を立ち上げたとのこと。ビーストⅣ:Lのマテリアルよりプレイボーイを創刊した『ヒュー・ヘフナー』氏である事が判明した。
闇とは違い彼に対する感情は可もなく不可もないと言った模様。
また、最後まで自分を別の誰かと誤解していたのはどうかと思っているが、それだけ純粋な思いである事は評価している様である。
光があるなら闇もあるのでは?とか言われてたらホントに来たフォーリナーのコヤンスカヤ。
その出自から領域外の生命や降臨者としての適性は納得。
かつての取引相手。しかし銃火器を販売したところ、それらを気に入りはしたものの「あとはこっちでやる」と彼の能力によってコピー品を作られてしまい一度きりの取引で終わってしまった事を大いに根に持っている。
カルデア召喚後に再会した際には、テスカトリポカ曰くこの世の終わりのような顔をしたとのこと。
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コヤンスカヤ タマモナイン キャスター(Fate/EXTRA) アサ狐
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