前後のストーリー
概要
スーパー戦隊第46作目『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン38話。2022年11月27日放送。
あらすじ
雉野つよしは犬塚翼を警察に売った報奨金で翼をレストランに招待したいという。
当初は嫌な顔をしたが、つよしのほんのりとした違和感を感じ取った翼はやむなく付き合うことに。桃井タロウ達を招いてのレストランでの食事中、人形をみほと言い張るつよしと目を覚ませと忠告する翼、ソノニに振られたことをなじるはるかとそれを否定する真一、タロウを挑発する闇ジロウがそれぞれ口論となり、シェフの高村からマナーの注意を受ける。反発する翼は高村の料理に一言物申す。そこに居合わせたグルメ評論家・飯田典子の提案で、2人は料理で勝負することに。
主なドンブラ中毒
- OP後の提供テロップ横の煽り文に「つくって、たべて、たたかって!」と記述が。元ネタは恐らく5年前のスイーツを作るプリキュアのキャッチコピーであろう。
- 獣人の翼が前々回にいろいろ暴れたせいで本物の翼は再び指名手配犯にされてしまった。どこまでも不運である。というか同じことをやらかした狭山はいいのか?退職したとはいえ地位が高いから隠蔽してるのか?
- 以前の指名手配ポスターには「ご協力ありがとうございました」の一文と共に翼の顔に赤い×印。冤罪なのにまるで粛清されたかのような絵面に。
- そしてこの新指名手配ポスターの写真のテンションの高さ。被写体が獣人とはいえいったい誰がどんな状況でこの写真を撮影しようとしたのか。
- というかなぜ撮り直したんだ……逮捕された時に撮影されたはずの被疑者写真どこいった。
- 6人で楽しく夕食をいただく……はずが翼とつよしがみほの一件で、真一とはるかは脳人との恋バナで、タロウは闇ジロウに決闘を申し込まれるなど、それぞれ喧嘩を始める。というかタロウと闇ジロウの関係はあの2人の無職妻子持ち戦闘民族か何かで?
- 当然他の客には不快に思われてしまい、高村は怒り心頭。退去を命令された。
- ちなみに総額は100万円を超えており、(流石に5830億円ではないとはいえ)つよしは「払えない」などと申しており……一人で店に残り雑用をすることに。
- 突然繰り広げられる高村vs犬塚の目隠し将棋ならぬ「目隠し料理対決」。
- 真一「なるほど……私の空想と同じだな」←絶対違う。
- タロウと翼、獣人を知る者同士ついに出会えたと思いきや獣人に関わる諸々のエピソードを「話せば長い」の一言で済ませる二人。未だかつてここまで情報を共有しない戦隊が他に存在しただろうか……特にタロウはともかく翼、その一言で片付けられるようなエピソードなんて絶対無いだろうに……
- 翼の料理の腕前は料理人の父親譲りだと判明。ついでに「無実の罪で追われている」という点も父親譲り。どんな家系だ。
- またしても「筋合い」を「すじ肉」と聞き違いするはるか。
- 翼がオムレツを作るために「最高の卵が必要」ということで入手を申し出た真一。しかし、同じことを考えていた高村に命令されたつよし、さらになぜかソノイによって養鶏場のラスイチの卵パックを巡って変身までする壮絶な争奪戦が繰り広げられた(購入したのは真一で、直後につよしとソノイが乱入してきた)。
- 結果落っことして割れてしまい、養鶏場のおじさんに怒られて変身状態で仲良く土下座。だが「そんなに欲しいなら」とおじさんの計らいでプライベート用の卵を譲ってもらった。
- 「プライベート用の卵」って何さ……と思った視聴者もいるだろうが、恐らくは殻に傷があるなどの理由で商品にならなかったので、自宅で食べるために確保しておいた物だったのだろう。ちなみにこの時、ニワトリがタマゴを生むコミカルなシーンカットが挿入された。
- あれ?真一って金を使うのを嫌ってたよね?どうやって卵を手に入れたの?
- 本番ではるか達も「お花畑にいるような気分になる↑」と絶賛するほどのオムライスが振る舞われたが当の典子は味の評価を拒否するどころか一口だけで拒絶するほど不評。というか元々ヒトツ鬼に取り憑かれておかしくなっていたところで二人揃って全く同じ食材で全く同じ料理を出したのが不満だったらしく、案の定その場で暴走して電子鬼に。
- 電子鬼の腹の中の異世界で空腹状態になった人々を救うため、食材になりそうなものを探す翼と高村。そこで青い不思議な果実を発見。……あれ、この形、なんか見覚えが……食べちゃだめええええ!!
- 戦闘終了後、翼と高村はこの謎果実を使った料理を作り、事件の被害に合った人々に振舞う。味は典子も太鼓判を押す程であった。キマイラかおまいらは!
- 電子鬼との戦いに乱入する脳人たち。前回共闘したとはいえ、ヒトツ鬼を強制排除するという任務は忘れていなかった。
- フェスティバル縁弩を受けて浄化される電子鬼だったが、その時の言葉がいつもと違い「おなかいっぱ~い♡」だった。OPの煽り文と言い、かなりプリキュアを意識しているような……
- タロウはジロウにルミちゃんに作ってもらった煮物を分けてもらったが、食べたら本当に夜空へ飛んでいった。普段味に厳しいタロウでもよほど美味しかったんだね。
- なおルミちゃんは甲斐甲斐しくジロウの世話を焼いていたが、内心ではいつもハイテンションな彼を疎ましく……否、振り回されて疲れている模様。
- 一件落着後、帰宅し人形のみほちゃんに話しかけるつよし。すると突然奥の部屋の電気が付き、本物のみほちゃんが「おかえり、つよしくん」と微笑みかけてきた。いるはずのないみほちゃんの存在に、つよしは動揺し人形を取り落としてしまう……からのひと月ぶりのソゥレツゲッタッパァリスタァレッ♪
総評
- 「お料理回」と銘打っておきながら食材云々や何をどう味付けしたみたいなグルメ的な説明どころか具体的な感想すらなく、「お花畑でふわふわする」以外で口からビーム出したり衣服が弾けたり食べた瞬間にダルシムとかウミウシとかになったりみたいなお約束なリアクションもない、まさにサブタイ通りに何が何やら「ちんぷんかんぷん」だった今回。
だが視聴者諸君よ誤解なきよう御理解頂きたい。
今回は「お料理回」」であって「グルメ回」ではない事を……ついでにいえばこれは料理漫画ではなく「ドンブラザーズ」だという事を。
いっぽうで
最後にタロウが食べて感動していた料理はルミちゃんが弱っているジロウのためを想って作ったもの。どれだけ技術を磨いても、人の想いが一番の隠し味になるという一点は四話「おにぎりのおに」から変わらず描写されている。
また、作中の脳内料理対決で翼と対戦相手の高村が呟いていたパスタの作り方は公式ブログで紹介されており、翼は安い食材に一手間を加えておいしくする、素人でも挑戦しやすいレシピ、高村は高級食材や高度なテクニックをふんだんに使った、シェフとして客に出すためのレシピになっており、後に作った両者のオムレツも翼はケチャップを見栄えよくかけているのに対し、高村は薄く切ったトリュフを乗せて高級感を演出している。わずかに見える違いから両者の料理に対するスタンスの違いを強調する演出は巧みなものがある……なんの番組だっけ。
余談
サブタイトルの元ネタは言うまでもなく「キユーピー3分クッキング」。
追加戦士含めたドンブラザーズのメンバーが初めて素面で揃った回でもある。他の集合回は翼とジロウのどちらかが不在。
関連タグ
暴太郎戦隊ドンブリーズ:ドンブラザーズ×食のネタ。
デリシャスパーティ♡プリキュア:1時間前の食がテーマのプリキュア。
キラキラ☆プリキュアアラモード:OP後の提供テロップ横にあった「つくって、たべて、たたかって!」と言う文言の本家。
味皇:タロウやソノイがとっていたリアクションがまさにこれ。