解説
創設年 | 1940年 |
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加盟年 | 1995年 |
ホームスタジアム | 日立柏サッカー場(三協フロンテア柏スタジアム) |
クラブカラー | 黄色と黒 |
マスコット | レイくん |
千葉県柏市にホームを置く、現在明治安田生命J1リーグに所属するサッカーチーム。メインスポンサーはHITACHI。
略歴
1940年、日立製作所本部サッカー部として創部。
(1970年に日立製作所サッカー部に改名。)
1992年、Jリーグ準会員「日立FC柏レイソル」として加盟。(因みに、アマチュアとして社内に残ったOBや新入社員などを中心として、新たに社内同好会としての日立製作所本社サッカー部が設立。現在は東京都社会人サッカーリーグに参加。)
1995年、Jリーグに参加。
1999年、ナビスコカップを制する。
(この年、Jリーグが二部制となりこれ以降J1リーグに所属)
2005年、J1リーグ18チーム中16位で一度目のJ2リーグ陥落。
(当時の規定で****入れ替え戦を経験、その相手はヴァンフォーレ甲府。2ndレグでは停電に見舞われるわバレーにダブルハット決められるわと散々な結果に終わった。なお、一部柏サポはこの試合がトラウマになっている模様。)
2006年、J2リーグ2位でJ1リーグへ復帰。
2009年、J1リーグ16位で二度目のJ2リーグ陥落。
2010年、J2リーグ1位で二度目のJ1リーグ復帰。
2011年、J1リーグ1位優勝。
(J2からの昇格チームが翌年J1リーグを優勝するのはJリーグ史上初。)
2012年(実際には13年元日)、天皇杯優勝。
2013年、ナビスコカップ優勝。3年連続タイトル獲得。
2014年、スルガ銀行チャンピオンシップ優勝。4年連続タイトル獲得。
2018年、J1リーグ17位で三度目のJ2リーグ陥落。
2019年、J2リーグ1位で三度目のJ1リーグ復帰。
(最終節では京都サンガ相手に13-1という驚愕のスコアを叩き出す。この試合ではケニア代表オルンガが8得点し、世界的にもニュースとなった。通称「一三スコア」。なお、一部柏サポはこの試合で前述のトラウマを克服した模様。)
※世界三大カップ戦ちばぎんカップは2020年時点で16度優勝しており略歴から割愛。
最近では下部組織出身選手が大半を占め、Jリーグ屈指の若手クラブとしても注目されていた。育成年代でも海外クラブユースとの大会に出場し好成績を収めていた・・・のだが上層部のブレブレ経営により下部組織出身者も減ってしまう事になった。
柏から世界へ
2011年のFIFAクラブワールドカップ以降、世界と戦う事を目標とするようになった。
特に、AFCチャンピオンズリーグに対しては並々ならぬ思い入れがあり、クラブも選手もサポーターもACL優勝からのCWC出場を目標にしている。
現在までで12年(ベスト16)、13年(ベスト4)、15年(ベスト8)、18年(GL敗退)に出場。
過去3大会の成績から他サポからも「J勢の希望」や「リーグを捨ててACLに全力出すチーム」等と呼ばれたりしていた(実際ACLに出場した年のリーグ成績は6位、10位、10位と悪い)。
しかし、2018年はリーグの成績と連動し試合終盤に失点し引き分けや逆転負けする試合を繰り返し(一部サポはこのパターンを自虐的に「柏る」と読んでいる)、わずか1勝で初のGL敗退を喫する事に。
結局2012年のガンバ、2014年のセレッソに続いての「ACLに出場しながら降格」という屈辱を味わう事になった。
オルンガという名の衝撃とその後
降格と始まり
2017年に下平隆宏監督の下で4位の躍進を遂げたが、2018年は上記のように試合終盤に失点し引き分けや逆転負けする試合を繰り返して中位に留まっていた。そこでクラブは14節終了後に下平監督を解任。後任にはコーチをしていた加藤望が就任。しかし、戦況は良くなるどころかむしろ悪化していく。残り2試合の時点で加藤は解任、後任は岩瀬健。残り2試合を連勝で終えるが、33節に同じく残留争いをしていた湘南ベルマーレ、サガン鳥栖、名古屋グランパスが揃って勝利して33節にてJ2降格が決定。オルンガは2018年夏に加入し、J2降格したクラブに残ることとなる。伊東純也はベルギーへ旅立った。
そしてJ2での戦い
2019年、かつてJ1昇格してすぐ優勝へ導いたネルシーニョが監督就任。オルンガの他に瀬川祐輔、江坂任、クリスティアーノ、中村航輔、マテウス・サヴィオ、大谷秀和といった面々がいたクラブはJ2で独走状態。破竹の11連勝も達成する。そして41節で優勝を決め、1年でのJ1復帰を果たす。そして消化試合となった42節でオルンガの知名度は飛躍的に上がる。上述の通り、オルンガはこの試合で大暴れ。1人で8得点を記録し、J2得点ランキングで一気に2位まで上り詰める。この試合ではクリスティアーノもハットトリックを達成。世界一影が薄いハットトリックとも言われる。
J1復帰後
2020年、J1復帰を果たした柏だが、オルンガの勢いはどこにも止められない。7試合連続得点など、ハイペースで点を取り続ける。そして、終わってみれば32試合出場28得点というバケモノ級の記録を残す。J2よりも厳しいリーグであるJ1でJ2時代の27得点を1得点ではあるが、超えた。この年のJ1は三笘薫、田中碧、守田英正、家長昭博、ジェジエウ、谷口彰悟らを擁し、チートと呼ぶに相応しい川崎フロンターレの圧勝だったが、MVPはオルンガが選ばれた。柏は7位だった。
突然訪れた終焉
2021年、カタールメディアからカタールのアル・ドゥハイルSCへの移籍が取り沙汰され、ルヴァンカップ決勝への出場も危ぶまれたが、試合には出場した。しかし、約1週間後にアル・ドゥハイルよりアル・サッド戦に向けたスターティングメンバーに名を連ねるという形で異例の加入発表がなされ、約1時間後に柏側からも正式発表がされた。退団に伴って、柏に莫大な移籍金が入ったとされる。
オルンガ退団後
2021年、オルンガが退団してシーズンが開幕。2節で勝利するも、その後は4連敗したかと思えば3連勝、そして3連敗。1分を挟んで4連敗と浮き沈みの激しいシーズンになり、連勝よりも連敗が多くなった。結局チームはガンバ大阪、清水エスパルス、湘南ベルマーレ、徳島ヴォルティス、大分トリニータ、ベガルタ仙台、横浜FCらと共にドロドロの残留争いに巻き込まれる。結果、35節で早めに残留争いから抜け出していたセレッソ大阪戦に勝利して残留を確定させ、最終順位は15位。オルンガの抜けた穴や夏に浦和レッズへ移籍した江坂の抜けた穴を埋めるのに苦戦したシーズンだった。
思わぬ躍進と失速
2022年、上述のようなシーズンを過ごしたため、柏は下位予想、降格予想されることが多かった。しかし、細谷真大やマテウス・サヴィオらの活躍で、世間の予想とは裏腹に、3連勝したり3連敗したりと浮き沈みこそ激しかったものの前半戦は勝利を重ねて上位争いに加勢する。後半戦もこのまま上位へ行くかと思われたが、24節の京都戦での勝利による4連勝を最後に、10戦勝ち無しでシーズンを終えた。最終順位は7位。上位争いをし、残留争いには巻き込まれなかったものの、選手たちにとっては悔いの残るシーズンとなった。なお、柏のバンディエラ大谷秀和は2022年を以って現役引退。引退後は柏のコーチに就任し、引退後も変わらず柏へ貢献し続けている。
そして2023年
前年が10戦勝ち無しフィニッシュだったことを心配されながら2023シーズンが開幕。開幕2戦を2試合連続ドローでスタートすると、その後は4連敗。翌7節で不調だった鹿島アントラーズに勝利。これで前シーズンからの連続勝ち無し記録は16でストップした。
スタジアム
三協フロンテア柏スタジアム。ネーミングライツ導入前の名称は日立柏サッカー場で、通称は日立台(所在地の住所)。日立の敷地内であることもさることながら、スタジアム自体をクラブが買い取って、Jリーグで唯一、クラブが所有するスタジアムである(クラブが指定管理者となっているスタジアムは他にもある)。そのため、2017年にはスタジアムの壁をサポーター達が黄色く塗り替える企画も行われた。
観客席とピッチの距離が非常に近く、最前列ではピッチ上の選手のやり取りも聞こえるほど。ホーム側ゴール裏は「柏熱地帯」(はくねつちたい)と呼ばれている。ただ、AFCチャンピオンズリーグでは、AFCが立見席を認めていないため、立見である柏熱地帯1階と反対側ゴール裏は閉鎖される。
このスタジアムではペットボトルの持ち込みについて、500ml以下でキャップを取り外す必要がある。
柏駅から20分ほど歩く。途中に新聞販売店があるのだが、リーグ戦の試合終了後駅に向かうと、そこで当日の試合の号外が配布される。
駐車場は近くにほとんどなく、柏駅あるいは常磐線などの駅に駐める。
マスコット
太陽の王子「レイくん」。
昔はゲスト参加のマスコットの首をもいだり、相手チームのゴール裏を煽りに行ったりとヤンチャしていたが、J1優勝してから性格が丸くなったらしい。
過去には柏の公式twitterも担当していたが、2015年に柏公式Twitterが誕生したため、現在はマスコット公式Twitterとなっている(...のだが公式HPからのTwitterリンクは未だにレイくんのままである)。
Jリーグマスコット総選挙過去順位
回 | 開催年 | 順位 | 備考 |
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1 | 2013 | 14位 | |
2 | 2014 | 21位 | |
3 | 2015 | 29位 | |
4 | 2016 | 16位 | |
5 | 2017 | 12位 | |
6 | 2018 | 27位 | |
7 | 2019 | 22位 | |
8 | 2020 | 21位 |
隣の犬と比較すると、順位を年々上げてきている。ただ、トップ10圏内入りには何かが足りないとの声も。
その他
サポーターの応援がユニーク・・・というか、ネタに走っていることは有名。
- 毎年、ホーム開幕戦では有名人からの花輪を無断で作ってスタンドに掲出する。
- レンタルで柏に加入していた岡山一成に対し「岡山柏に家買っちゃえ」とゲーフラを掲示。以後、レンタル移籍の選手が活躍すると「〇〇(ホームタウン)に家買っちゃえ」とクラブの枠を超え各地でネタにされるようになった。
- 柏の名物サポーター「みゃ長」による相手GKへのスケッチブック芸。
- 選手チャントは選曲が古く渋いものだったりネタに走る事が多い。
- 工藤壮人(元所属)の「エキセントリック少年ボウイ」やクリスティアーノの「ヒゲダンス」、ドゥドゥ(元所属)の「アホの坂田」、瀬川祐輔の「あそびあそばせ」、三原雅俊の「鉄血のオルフェンズ」等。また、太田徹郎(元所属)の銀河鉄道999やハン・グギョン(元所属)のハクション大魔王といった名前ネタ・ダジャレ系もあったりする。
- 柏のゴールキーパーのチャントは刑事や警察・警備隊の曲が伝統になっており、菅野孝憲(元所属)に「西部警察」、桐畑和繁に「ウルトラ警備隊」、稲田康志(元所属)に「ペッパー警部」、滝本晴彦に「だまって俺について来い」(天童よしみのカバーがこち亀のOPに採用)等。中村航輔は上記と関係ない「わたしの青い鳥」になっているが、「ジーパン刑事のテーマ」が検討されていた。
2016年から使用されたチャント「突き進め柏」がきっかけで原曲の「さらば青春のパンク」(バックドロップシンデレラ)のPVにサポーター達が起用された。また、歌詞を変えたコラボ曲も製作。
関連リンク
ジェフユナイテッド千葉:同じ千葉県内に本拠地を構えるチーム。
セレッソ大阪:同時期にJリーグ入りをした同期。この2チームの対戦は桜と柏にちなんで「餅ダービー」と呼ばれている。
あしたの今日子さん:柏市が舞台の漫画。勿論レイソルもネタにされている。