概要
1971年4月29日に旧城下町の高田市と港町の直江津市が新設合併して発足。2005年1月1日に周辺13町村を編入し現在の市域となった。
市名の由来は、同市を含む新潟県の南西部が「越後の国のうち上方(かみがた)寄りの部分」ということで「上越地方」と呼ばれていたことと、上越地方で中心的な役割を担うことから。なお、過去には「頸城郡(くびきぐん)」という大きな郡があったため、「頸城」という地名であるが、2005年の大型合併の際に「新市名を『頸城野市』にしよう」という声もあった。
施行時特例市に指定されており、県内では新潟市、長岡市に次いで第3位の人口を誇る。
2005年1月1日の合併の際に合併特例法で定められた地域自治区を全国で初めて導入した。(政令指定都市の行政区とは異なる)
地域自治区は編入した町村に対して適用され、13の地域自治区が市内に設置された。
2009年10月に昭和の大合併以前の市町村区域に基づく15区が新たに設けられ、全部で23の地域自治区が市内に設置されている。
なお、2008年4月からは地方自治法に基づく地域自治区となっている。
気候・地理
日本有数の豪雪地帯であり、新潟県の他の例にもれず米どころでもある。
春には桜の名所もあり、秋には紅葉の名所もある。海沿いの直江津・名立・大潟・柿崎などは、夏にはレジャーが楽しめ、山沿いでは、キャンプ場・スキー場が複数存在し、季節を問わず楽しむことができる自然豊かな街である。
交通
日本海側・内陸部・太平洋側を結ぶ結節点で、県南部の交通の要衝となっている。
航路は、直江津港から、小木港(佐渡市)までの佐渡汽船が存在する。
北陸新幹線が2015年に、市内の上越妙高駅にて発着するようになり、富山県や石川県、長野県、東京都への所要時間が短縮された。
ちなみに、JR東日本の上越線・上越新幹線は上野国(現群馬県)と越後国(現新潟県本土部)の沿線旧国名からの命名であり、両線とも上越市域は通らないが、上越市にある北陸新幹線の駅の名称は「上越妙高駅」であり、そのため上越新幹線の駅であると勘違いする利用者もいる。
名所
・徳川家康の六男、松平忠輝の居城である高田城三重櫓(高田城)
・日本三大夜桜のひとつである高田城址公園の夜桜・観桜会
・同じく、高田城址公園の東洋一と称される蓮と観蓮会
・日本スキー発祥の地である金谷山(スキー場や公園など)でのレルヒ祭
・日本海の生き物を間近で見ることができる水族博物館「うみがたり」
・日本のワインの父「川上善兵衛」が創業した、ワイナリー「岩の原葡萄園」
・高田駅前などに存在する、上越発祥の民家や商店の庇が繋がってできた「雁木通り」
その他にも、多くのスキー場や公園、寺社・史跡・偉人記念館などがある。
名物
・古くから「発酵の街」として、日本酒やワイン、味噌、醤油などの製造が盛んである。
・豪雪地帯ならではの「雪室」と呼ばれる「天然冷蔵庫」を使用した、野菜などの熟成食品。
・「上越ラーメン」と呼ばれるご当地ラーメン。酒造の協力のもと酒粕を使用したラーメンもご当地ラーメンの1つとして、複数の店舗で販売されている。
・海のある市なので、魚介類が豊富、寿司や刺身、するてん(一夜干しの塩するめを天ぷら)
など。
出身有名人
※50音順。百科事典内に記事のある人物のみ。
関連タグ
スキー:日本における発祥の地とされる。