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智也(鵺の一族)の編集履歴

2023-06-27 22:27:24 バージョン

智也(鵺の一族)

じなんのともや

智也とはヒューマンバグ大学に登場する殺し屋である。 初登場時は「鵺」と呼ばれていた。

主の為ならば畜生にすら成り果てる…… それが忍の宿業なのだ


概要

漫画系YouTubeチャンネル『ヒューマンバグ大学』の登場人物で、その1シリーズである『元裏社会の最強殺し屋・瓜生龍臣』シリーズの主要キャラクターの一人。


アサシンギルド『CODE-EL』に所属する殺し屋で、組織の新トップ・銀田栄角に長年仕える従者でもある。実家である鵺の一族伝来の暗殺術の使い手で、「朧の鵺」の異名を取る。その異名の通り、常人では目視できないとさえ言われる程の隠形術と、忍者を彷彿とさせる暗器を駆使した戦法を得手とし、特に智也については火薬の扱いを得意とするらしい。


鵺の一族は、栄角の実家である銀田家に数百年に渡り従事する関係で、智也は同じ次男(庶子)の立場にある栄角に幼少期より仕え続けた間柄であった。その後、暗殺による世直しで実家を更に隆盛させたいという主君に同調し共にCODE-ELに参入するも、栄角はとある任務で訪れた紛争地で痛感させられた正義についての強い疑念から変貌。新トップ就任後は「相手の立場に関係なく、報奨の優劣で依頼を選別する」と組織の方針を大幅に転換し、穏健派の幹部・毛利公平とその部下たちを相手取ったEL戦争を勃発させる。


智也も当初は銀田派として瓜生たちと対峙するも、任務のために罪もない人々、女子供にすら手をかける現在の在り方に心を痛め、毛利・瓜生の暗殺失敗を機にそのまま果てようとするが、毛利の誘いを受けて死を思い留まり、以後は毛利たちに協力(表向きは戦死したこととし、また智也自身も主君を裏切った後ろめたさから直接戦闘には関与しなかった)。一時はこの事実を実家の一族に察知され、後継者である兄が愚弟を粛清せんと現れるも、現在の一族に変革をもたらしたいと常々思っていた兄の一存で、以後は暗殺者「鵺」ではなく一般人「智也」として生きることを条件に見逃された。


瓜生・毛利・バースが挑んだ最終局面では、毛利との闘いの末に落命した栄角を見届け、また瓜生に敗北した組織最強の殺し屋・鶴城史之舞には、自身と同じく瓜生が何故生かしたのかを考えるよう説き、更生への一助を行った。戦争終結後は組織が解散するも、毛利が立ち上げた『株式会社モーリー』に参画し、戦争にて知り合ったバースと共にかき氷と焼き芋専門の飲食店を開業した(バースがかき氷、智也が焼き芋をそれぞれ担当)。その後も瓜生やカリン金鳳智も含めた5人で海水浴に出かけたりと、交流を深めている様子。


因みに智也という本名を知るのは、今のところ兄を含めた実家の人間と、兄との対決をコッソリ見守っていた瓜生のみで、現在も基本は周囲から「鵺」と呼ばれている。


人物

容姿

紫色の髪に忍び装束に似た紫の服装、赤いマフラー、猿の仮面を装着している。仮面の下の素顔は、左目付近に斜め一線の傷跡を残しつつも精悍な顔立ちをしている。体付きが非常に良く、筋肉質。


猿の仮面をしているのは昔の名残りで、仕える低い身分で一族ごと「猿」と呼ばれ、個人個人を区別されず一緒くたにされて、猿面をつける文化があったためである。同時に暗殺一族として顔を隠せるが、主な理由は顔を隠すためではない。


性格

一族として代々銀田家に仕えているためかCODE-EL内でも銀田への忠誠心は一際強く、EL戦争にて銀田派に与しているのも "銀田個人への忠誠心" が主な理由。自身が少年期の頃から銀田の側近を務めており、CODE-ELに入ってから現在に至るまでその忠義を尽くしている。

また、作中の描写から目の前の戦闘に勝つことよりも任務遂行を優先するタイプであることが読み取れる。


銀田に絶対服従の姿勢は取っているものの、銀田からカタギを巻き込むような作戦を命じられた際は流石に難色を示す辺り、銀田よりは良心をいくらか持っている。そして抗争が激化し銀田の苛烈極まる思想が暴走していくにつれ、次第に忠誠心が揺れ動き、良心の呵責に悩むようになっていく。


銀田から離反して瓜生のメロンパンを食べた後は本来持ってたであろう人間臭さや人間性を取り戻しており、カリンや仁美のディスりにも真に受けて反応するようになった。EL戦争終結後に毛利の発案で株式会社モーリーの設立後には暖かな笑顔を見せるようになった。また、鵺一族時代では長男を「兄者」と呼んでいたが、智也という人物になってからは「兄ちゃん」と呼ぶことがある。その尊さに悶えた視聴者は多い。


実力

忍者としての技量

CODE-EL内でもトップクラスの暗殺者であり、瓜生からは「銀田の下に付くのは勿体ない」と言わしめた程。忍者の末裔らしく忍術を得意としており、特に追跡術と隠形は組織内でも比肩する者はいないと言われるほどに仕上がっている模様。実際、隠形に関しては元組織最強だった瓜生でさえも彼から目を離した一瞬の隙に背後を取られてしまうほど洗練されている。


戦闘力

身体能力も凄まじく、バースによる斬撃から躱すために高く跳躍した程。反射神経や判断力が恐ろしいほどに優れており、時には武器を捨ててまで致命傷を避けるだけでなく、渾身の一撃も咄嗟に蹴りを入れてバネのように撥ねる事で衝撃を流す芸当も見せる。こういった護身術は、と呼ばれ、カリンからも「難攻不落」と評された。事実瓜生も隠形を交えた戦法の強さと恐ろしさを認めており、真っ向勝負に持ち込まれるまでは手玉に取って見せていた。

CODE-ELに銀田と共に入った際は、忍者の末裔として殺しの英才教育を受けてきただけに加入当初から頭角を現している。ただしそんな智也を兄は圧倒するというとんでもない戦闘力を発揮、兄が良識ある漢で無かった場合死亡していた。


使用した武器、道具

  • 特殊なナイフ

斧の刃の後ろに持ち手を着けたようなナイフ。投げても使用出来る。

  • 苦無

剣士御用達の投擲武器。

  • 忍者刀

忍者が使う刀。日本刀と異なりヒューマンバグ大学では使用者は少なく使うのは智也と兄と天王寺組岸本隆太郎の3人のみ発覚している。

  • 火薬玉

攻撃と煙幕の双方に利用する。これで煙幕を貼ると智也を捉えられる者はいなくなる。


声優

智也の声は西村降主氏が担当。西村氏はチャンネル内で同じく獅子王組構成員(当時の内部抗争では黒澤派だった)来栖三成を演じている。


紅林シリーズでは奇しくも、智也戦の次の回に来栖が登場するという形で、西村氏の担当キャラが連続して紅林二郎と拳を交えることとなった。また、時代錯誤な口調の冷徹な暗殺者だった当時の智也、イマドキの若者らしい軽い口調で飄々とした振る舞いをみせる来栖と、本質はともかく表立った性質がほぼ真逆である為、両者の演者が同じことに驚いたファンも割りといた。


活躍(初登場〜vs瓜生まで)

「鵺」として初めてビジュアルと名前が明かされる。

南雲からは「モテなさそうな仮面」と酷評されていた。


初登場。

コモケンを追跡し、翠蘭その他大勢と共に毛利派のアジトを襲う。柄の無い斧のような武器で瓜生と対決したが、ターゲットである仁美がアジトから逃走したのを見て、それを追って消えた。

その後、なんとどういう経緯が紅林二郎が仁美を保護したらしく紅林vs鵺となる模様。

組織に逆らう愚か者共よ、粛清の時だ

この鵺から決して目を切ってはいけない


予告通り紅林と交戦する。

毛利の娘であり組織の重大な秘密を握っている仁美を捕らえる中で動く中、紅林と鉢合わせて交戦する。凄まじい身体能力と技術、暗殺者としての気配や動きを殆ど読ませない動きで優位に立つも、暗殺者としての生業や使命を交えた持論を聞いた紅林は大激怒する。紅林の雰囲気が変わった事に危機感を感じつつも袈裟切りで応戦する。しかし、紅林のワンインチパンチによって流れを引き寄せられ、自身の予想を大きく超えたパワーと動きで翻弄された事で強烈な一撃を受けてしまう。勝負ありと思われたが、受ける直前に紅林を踏み台のように蹴る事で衝撃を流して見せたものの、軽視できないダメージを受けてしまう。そこにバースが乱入した事で分が悪いと判断しその場を撤退した。

俺の名は鵺 音も無く匂いも無い 敵は骸になったことすら気づかない

その天性実に面白い 特別に面を外してやろう この鵺を楽しませられるか…


冒頭、他のメンツが殺伐とする中、銀田が便乗してさっそく瓜生に「死龍 お前は今年死ぬ」と喧嘩を吹っ掛けたため、虎徹と伊集院の計らいでCODE-ELチームとして銀田、と分けられることになった。

主人の銀田の目標や翠蘭の熱意ともども卑猥と断じたことで、2人からは困惑のツッコミを入れられた。


過去が明かされる。少年時代より、本格的に銀田の側近を務めることになり、彼がCODE-ELに入る際は自身も迷うことなく付いていった。鵺は主君である銀田と違い、殺しの英才教育を受けてきただけに加入当初から頭角を現していった。一方で芽が出ない銀田が悩んでいるところを慰めようとするも、銀田本人にとっては屈辱であった。

後に銀田がCODE-ELで果たしたい目標ができたと聞かされた際は賛辞を述べたものの、とある事件に携わった事がきっかけで今のような思想に至った彼に変わらず付き添い、後ろ暗い仕事も淡々とこなしていった。

僕が栄角様を生涯お守りいたします

(銀田「こんな小さい子が……」)

栄角様には銀田家のご子息らしく組織を統率する能力がありますので……

栄角様 おめでとうございます


何らかの理由で瓜生がブチギレたらしく、とんでもない激戦になる模様。放送時期は不明だが瓜生は小林と待ち合わせしている。


揺れ動く忠誠心 迷える忠臣

銀田から呼び出され、「一般市民に手を出してでも小林毛利グループが手を組むことを阻止しろ」という旨を命令された。

流石に一般市民を巻き込むことには戸惑いの表情を見せたものの、銀田から「銀田家についた者が一人でも離反すれば銀田家は鵺一族への支援を全て打ち切る」と脅迫されたために、鵺は作戦を強行することになる。

空龍街で少女に催眠をかけ、トラックに轢かれるように仕向けた。すぐさま瓜生が少女の救出に向かうが、瓜生が毛利から離れたスキを突いて、鵺は毛利の腕を斬り裂いた。「任務の為ならば使えるものは使う」と言う銀田の悪意を体現した鵺の暴挙に対し、瓜生は咆哮をあげるほど怒り狂い、抹殺宣言を下した。

栄角様 道ゆく市民を犠牲にしろと……それは……

貴方が望むのならば私は化生となりましょう

そう、私は鵺……化け物に人の心など不要 主の為ならば畜生にすら成り果てる。それが忍の宿業なのだ




銀田派の忠臣vs毛利派 死龍 第二の人生の誘い・・・


「死龍……今日は逃げない。どちらかが死ぬまでだ」


瓜生「鵺……テメエはやりすぎた。死ぬしかねえ」


人目がつかない路地裏に移動し、瓜生と戦闘になる。かつては組織でも最強の座に君臨していた瓜生の攻撃を超人的な体術で躱すなど紙一重の攻防を繰り広げ、閉所で炸裂弾を投げ煙幕を作り、自身の隠形と合わせて不可視の攻撃を連打するなどして有利に立つ。



「我が身は黒き霞にして雷霆の如し……誰にも見切ることはできん」


瓜生「自分達の醜い勝利のために、年端もいかぬ女の子を犠牲とするようなゲスに負けてたまるかよ」


しかし、瓜生に何度もカタギを巻き込んだことを糾弾されると…



「さっきから何度も耳障りな…… 貴様に何が分かる…… もうトドメを刺してやろう」

(主人のためならば悪魔に魂を売る……それが忍の宿業)

「望み通り地獄へ送ってやる」


怒りのあまりわかりやすい位置に出てしまう。瓜生にさらなるダメージを与えることには成功したものの、懐に隠し持っていた炸裂弾をいつの間にか盗まれ、投げ返されて隠形を阻止される。

その後は忍者刀と苦無の二刀流で近接戦に持ち込むが、素のパワーやナイフ以外のパンチとキックで手数の上をいかれ、拳をモロに喰らう。



「うぐっ!? しまっ……」


瓜生「もらったぁ!」


「ぐああっ!?」


ディフェンスに隙が出来てしまい、瓜生から斬撃を受けて倒れ伏した。

走馬灯のように自身の過去を思い出した。これまでどんな汚れ仕事をしても昔の銀田にあった正義を信じて共に進んできたが、邪悪な思想に染まった銀田にもうついていけなくなっていた。



「……トドメを刺さんのか?」


しかし、瓜生からは「巻き込んだカタギの少女を殺さないようにしつつ、怒りに燃えた瓜生に殺される」という結果に持ち込もうとしていたことを看破される。

実際、タイヤに苦無が突き刺さったトラックは減速した事で瓜生が子供の救助に成功した(その隙に毛利を仕留めるつもりでいたが…)。



「邪魔するものは全て殺せと言われた。たとえそれが一般の人間でも…… 私は疲れたのだ。変わってしまった主君に仕えることも……無辜の民を手にかけることも……」

「“人心を解さぬ化生”が聞いて呆れる…… 私は鵺にはなれなかったのだ…… さあ殺せ」


本音を溢すと、毛利が歩み寄ってくる。



毛利「捨てるというならその命……俺に預けないか? 罪のない人間を手にかけないのは我々の理念に合致する。共に生きればいい」


「だが……裏切れば一族への支援が……」


毛利「ならば死んだことにすればいい。その程度の偽装はできる。この戦争も参加する必要はない」


手を差し伸べてきた毛利に対して迷いが生じるが、メロンパン職人として第2の人生を選んだ経験がある瓜生からも後押しされる。


「新しい人生……私は次こそ人として生きられるのだろうか…… 罪なき人を殺さずに済むのだろうか……」


毛利「もちろん出来るさ。お前の目を見ればわかる」


「うぅうう…… ううう…… 頑張りたい……頑張ってみたい……です」


涙を流しながらこの提案を飲み、2人に肩を借りながら戦場を後にした。

こうして瓜生との戦いを経て人の心を取り戻し、瓜生達の仲間になったのであった。


死闘の先にあったのは、感情の無い忍や人の心を捨てた化け物のような思想の成れの果てではなく、善なる心を守りたいと純粋に願う一人の人間の想いであり、そうありたいと願った自分になれた瞬間だった。



ちなみに、本動画のエンドカードでは、サムネイル画像のジオラマアクリルスタンド鵺のアクリルスタンドの発売が告知された。(元)銀田グループでは初のグッズ化となる。(ついでに瓜生とカリンのアクスタも再販された)


活躍(vs瓜生以降)

どうやら瓜生メロンパンを食べたらしい。また、アクスタの説明では「うりゅうのメロンパン」の新人店員になった模様。皿洗い担当らしい。

うまああああああ! なんやねんこれ! てか我が一族なにしてんねん!


冒頭で瓜生のメロンパンを食べ感動しており、その様子を見てカリンは弟のように接したり、師匠のように悪口を浴びせていた。


「うまぁあああ!」


カリン「美味しいねえ。


「なんて、優しい甘さや…心が綺麗になりよる。」


「あ、今気づいた。我が一族は、全部間違えてたね。」


カリン「泣くな銀田の奴隷、ナナフシにしか見えん。


「ひどい。」


毛利グループのアジトにカチコミが入り仁美の保護を志願、瓜生や毛利から信頼を寄せられたが(事情が事情とは言え、)仁美からは前に殺そうとしたことを突っ込まれ泣きながら「言わんで」と頼んだ。


新たな道を夢見る次男vs一族最強の長男 互いの思い


「兄者…… 一族の掟に従い私を消しにきたんだな?」


「愚問だ…… 裏切り者には死あるのみ」


毛利派に加入してからは銀田にバレない程度で彼らのサポートに尽力していたが、一族の長男に、銀田家を裏切り生きていたことが悟られてしまう。一方で自身も兄が狙っていることを悟り、人気のない空き地で待ち受け、遂に邂逅を果たす。

先手を取ったのは兄であり、自分の上位互換かのように炮烙火矢に急所を狙う複数の手裏剣と流れるような攻撃で防戦一方となり、兄の気配を見失ってしまう。


「気配の読みが甘いのは相変わらずか…… 未熟者め」


「ぐあぁああ!」


次の瞬間、兄は煙の中から音もなく現れ、背中を刀で斬られてしまう。それでも応戦し、兄に一族には変化が必要だと訴えるも、反対に強烈な膝蹴りをもらってしまう。

しかし、それに怯むどころか今度は自分から攻撃を仕掛ける。


「罪なき人を殺めては我が一族は闇から抜け出せんのだ! 私は一族にも幸せに生きてほしいのだ! 銀田家の支援がなくてもやり直せば良いではないか!!」


「ほざけ…… 我等は銀田家の影であることが存在意義。それが出来ぬ者に生きる価値はない」


後ろに飛び退いた兄を追うも、いつの間にか撒かれた撒菱を食らってしまい、そこから回し蹴りと投げ技という連続攻撃に晒されてしまう。

それでも兄を斬り合いに巻き込み、放たれた目潰しを躱してみせるが、刀に苦無の流れるような攻撃を防ぐことは出来ず、重傷を負ってしまう。


「お前は変革を求めたが、それは先人が積み上げたものを破壊する行為…… 断行すれば地獄へ落ちる者も多数現れる。そうやって犠牲になった者には理想や善悪など何の慰めにもならんのだ」

「いかなる理屈を述べようとお前は一族の裏切り者だ」


刀を振り上げる兄にトドメを刺されそうになるが…


「それでも…… 今のままではダメだ! 無辜の民を殺すことなどどんな理由があってもならん!!」


それでも諦めることなく兄を迎え撃つが、兄は手裏剣に炮烙火矢を容赦なく放ち、それをまともに食らったことで立っているのもやっとなほどの深手を負う。


「兄者……一族は間違っている…… 目を覚さないのなら……俺があんたを消す! 斬ってみろ! 兄者ぁああ!!」


「一族の面汚しが…… 地獄で反省するがいい」


そして、兄の容赦ない一撃を貰ってしまうが…


「がぁああ! 兄者も一発くらい貰っとけ!」


執念で一矢報いることに成功する。


(兄者は強い…… 私はここで死ぬだろう)


「お前ごときが何かを変えようなど身の程知らずにも程がある…… この兄に従っておけばよかったものを」


「……いつまでも弟だと上から見るな兄者! 俺も父を愛し、母を愛し、一族のことを考えている!! 今のままでは誰一人胸を張って生きられないのだ!! かかってこい兄者ぁああ! 俺は死すとも信念を貫き通す!!」


そして、死を覚悟しながらも信念をもって立ち向かう。

その叫びに兄は…


「……いい目だ。覚悟と信念がある。死を覚悟してまで何かを伝えたいか……」

「フン…… その信念があればもう一人でも生きていけよう」


そう告げると、少し笑みを浮かべながら刀を鞘に収めた。


「裏切り者の我が弟は死んだ。貴様は『智也』というただの男だ」


「え……? 兄者……」


「我が一族は人非ざるモノ…… 人になった者に用はない。勝手に生きるがいい」


そして、兄はさらに言葉を繋げる。


「お前の言うことは理解できる。若き世代は皆多かれ少なかれ現状を憂いている。だが…… 急激な改革は大きな反発を招くだけ。『現実と向き合い少しずつ変えていく』その努力が必要なのだ」


兄も弟の言うような一族の改革が必要だと前々から考えていた。しかし急な改革では犠牲が出るため、地道に一族を変えることが必要だと本音を述べる。それは、かつて仕えていた銀田が行っていた強行策の中で起きた弊害を悟っているかのようだった。


「強く生きるがいい、智也。お前の思いは俺が背負おう。鵺一族の当主として皆を守りながら道を模索する…… それが俺の宿命だ」


「兄者…… 私を……私を許すと言うのか?」


「許すなどとは一言も言っていない…… 鵺は死に、ただの男がいただけの話だ。もう会うこともないだろう…… さらばだ」


兄はそう言い残すと、霞のように消えてその場を去った。


「宿命というなら俺も一緒じゃないか、俺は投げ捨てたのに…… 兄ちゃんは一人で背負って…… 兄ちゃん……ごめん……」


その場に一人取り残されると、自らとは異なり宿命の全てを背負う兄の覚悟に涙を流したが、新たな道を生きようとする自分を受け入れてくれる瓜生たちと合流した。


EL戦争の最終決戦の中総本山に潜入。長く使えてきた銀田が自殺した場所に辿り着き号泣した。その後は鶴城にうりゅうのメロンパンに来るように告げた。

その後はうりゅうのメロンパンから毛利社長の株式会社モーリーに転職しバースと共同でかき氷と焼き芋を作っていた。ちなみに火薬調合とは全く関係ない


余談

忍者ブーム?

その出で立ちや戦闘にて扱う暗器の数々、その他にも謎の粉を使った催眠術で子供を操ったり、海水浴でパラソルを立てるのに土遁の術を使おうとする(未遂)など、如何にも「忍者キャラ」といった印象の彼だが、後に公式からも彼やその一族は「忍びの末裔」であることが明言されている。


また銀田栄角の実家・銀田家に長年仕えてきた鵺の一族と同じように、2023年開始の新シリーズの主人公・三門一郎太の実家である三門一族も、秋月という名家に仕えていた暗殺者一族であり、過去に兄者と対戦した過去が明かされており、同じく忍者とおもわれる。


更に、関西の巨大極道組織である天王寺組戸狩派に所属する武闘派構成員に忍者刀の使い手である岸本隆太郎が、姉妹チャンネル『バグアカデミア』で開始された鬼頭丈二の新シリーズには室町時代より国に仕えてきた暗殺者一族の末裔・赤城永吉がそれぞれ登場し、同じく忍者を彷彿とさせる要素を持ったキャラクターが増加しつつある。


因みに、現在も暗殺者一族として機能しているのは智也の実家である鵺の一族のみで、三門一族は秋月家の裏切りにより当主であった父が死亡し崩落、一朗太とその妹も現在はそれぞれ別の道を生きている模様。赤城家も、戦乱の世の終わりと共に御役御免となり、その血筋と暗器をはじめとする暗殺術を密かに継承しつつ、骨董店として生計を立てている。


関連タグ

ヒューマンバグ大学 元裏社会の最強殺し屋・瓜生龍臣

CODE-EL 銀田グループ 鵺の一族 殺し屋

忍者 火薬 哀しき悪役 光堕ち  天然

株式会社モーリー 焼き芋

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