概要
正式なタイトル名は「ちいかわ ~なんか小さくてかわいいやつ~」。
タイトルにある“ちいかわ”はそのまんま「ちいさくてかわいい」を略したかばん語。
当初は「もしも小さくてかわいい生き物になれたらこんなことがしたい!」という作者の願望や一種の妄想を描いたものだったが、次第に登場キャラクターが増加し、細かい設定も構築されていった。
そして、連載が進むにつれ、「一見すると可愛い生き物の悲喜こもごもを描いたほのぼの系の漫画だが、その実態はどこか不穏で不気味な気配が漂っているダークな世界を描いた漫画」という、不条理・シュールな作風が定着した。
ファン層も、純粋にキャラクターの可愛らしさを楽しんでいる層と、世界観や作者の描こうとしている意図等、物語のよりディープな部分にまで考察を巡らせて楽しむ層とで二分されている傾向がある。
連載はTwitter上で行われている(のちにInstagramアカウントも開設)。元々はナガノの個人アカウントで公開されていたが、のちに独立したアカウントに移行した。また、出版権は講談社が所持している。
当初は一部でひっそりと楽しまれている程度だったが、次第に知名度が上昇していき、2021年からは大規模な展示会や商品展開が組まれるようになるなどメディアミックス化の動きが本格化、2022年にはアニメ化されている(後述)。
メディアミックスにおいては、ナガノの他のキャラクター同様ジグノシステムジャパンがライセンスを管理している。
登場人物
メインキャラ(ちいかわトリオ)
その他キャラクターについては、ちいかわの登場キャラクター一覧を参照。
代表的エピソード
エピソードが多くなったので、別記事に一覧を移動。
用語
作中で使われる用語。ちいかわ達の世界観を描写される為に作中で何度か登場する用語もあるが、中にはファンによる通称、愛称も多い。
特にちいかわ族や怪異などは、作中の世界観に関わるかなり大きな用語だが、作中では一度もそれらの用語が使われた事はなく、あくまでもファンの間から自然発生したものである。
主人公のちいかわを始めとする、この世界に生きている種族の総称。
うさぎやハチワレなどの様に、名前がついていないが、ちいかわと同様の生活を行なっている生き物について呼ぶ時に使われる。
ただし、作中では「ちいかわ族」と呼ばれた事は一度もなく、あくまでもファンからの愛称。
人間サイズと思われる鎧さんに比べて子供ほどの大きさしかなく、うさぎや猫などの愛玩動物的な特徴を持った種族。
多くの場合、顔や表情が分からない黒塗りの状態で現れる。
たまに出るこわいやつ(怪異)
ちいかわ世界における最大の闇。ちいかわ達の周りで起こる怪しげで、かつ危険な出来事の総称。
その種類は千差万別で、所有者の姿を変える人形や、呪いをかける老婆、嫌な形で願いを叶える流れ星など、予期せぬ形で唐突にちいかわ達の日常に襲い掛かる。
また、怪異には謎が多いが、どうやら作中の世界観に深く根差した存在であるらしく、作中世界においてどこからどこまでが怪異かは、断言ができない。下手をすれば、ちいかわ族や彼らが生きる世界そのものが怪異である可能性すらある。
でかつよ族
基本的には、ちいかわ達の生活を脅かす、でかくてつよいモンスターみたいな奴らの総称。キメラとも。ちいかわ族の対になる存在と思われる。
多くの場合、ちいかわ達の討伐対象として、ちいかわ族によって倒される存在だが、必ずしもちいかわ達に危害を加える訳ではない。
ただし、上述した怪異との差が作中で明言されておらず、このでかつよも怪異の一種と言える。
なお、「でかつよ」は最初に登場したキャラの固有名詞で、そこから名前が取られた。紹介イラストではちいかわ族を倒す描写があったが、漫画本編では大人しい。
ちいかわ族を捕食している疑惑がある。
友好型・擬態型
でかつよ族ではないモンスター(怪異)の一種。ちいかわ族と同じくらいのサイズのものや、虫のようなサイズのものなど様々。
ちいかわ族と共存する意志がある者を友好型、友好型のふりをしてちいかわ族に近づき、油断したところを襲いかかるのが擬態型である。
資格
現在確認されている資格は、草むしり検定、スーパーアルバイター、酒などがある。
仕事
後述するように、ちいかわ達の生きる世界では、少なくともちいかわ族が生きる範囲においては、料理や食料が際限なく湧き上がるが、食事以外のものを求める場合は仕事を行う必要がある。
ちいかわ世界における仕事は、草むしりなどの雑用や、接客業などのサービス業があるが、特にちいかわ達が行うのが、討伐である。
その中でも、討伐の仕事は、でかつよ族や怪異などを倒すことが主な業務だが、危険も大きく、作中で何度かちいかわ達自身も命の危機を迎えている。
食事
ちいかわ達の世界では、食事に関してはどこからか湧き上がってくる仕様になっており、食べて生きるだけならば、適当な場所を探索するだけで生きていける。
それも、果物や穀物が勝手に生えているというレベルではなく、それこそ白米が炊き上がる地面や、マロングラッセが採れる森など、料理が無から生えてくるという、一種の夢の世界とも言える状況である。
しかし、美味しい料理を探し出すという事は、それだけ森や山などの自然に潜む怪異やでかつよ族に出くわす危険が大きいという事であり、仕事もせずに楽に生きられる世界というわけではない。
アニメ版
2021年10月28日、2022年にアニメ化する予定であることが発表された(参考)。
制作は、『ゆるゆり』『干物妹!うまるちゃん』『私に天使が舞い降りた!』『刀剣乱舞-花丸-』等を手掛けた動画工房が担当。
2022年4月4日から、フジテレビ系列局(ただしテレビ大分除く)にて放送されているバラエティ番組『めざましテレビ』内のコーナーアニメとして放送されている。
第1話のみ月曜日の放送であったが、4月8日放送の第2話以降は毎週金曜7時40分頃からのスタートとなっている。
また、2023年3月27日には、4月から放送回数を毎週火曜日と金曜日の2回に増やすことが発表された。
YouTubeの『めざましテレビチャンネル』のほか、FOD Premium、TVer、GYAO!、Amazon プライム・ビデオでも配信が行われており、『めざましテレビ』が放送されていない地域でも視聴が可能である。
また、同年1月4日から、同番組の6時前のめざまし占いのコーナーが「ちいかわ占い」にアレンジされたうえで放送されている。2月には東京駅構内にてミニストアが期間限定オープンした。
なお、大人の事情でくりまんじゅんの飲酒シーンは、缶チューハイが酒と分かりにくいデザインに変更されるなどの配慮がなされている。
ただし、キメラや魔女などのストーリーはそのまま放送され、Twitterでトレンド入りするほどの話題となっている。
コラボ
Shadowverse
2022年8月28日より、本作『ちいかわ』が、Cygamesによるスマホカードゲーム『Shadowverse』(シャドウバース)とコラボすることが、シャドウバースの公式にて発表された。9月1日よりコラボ開始。
ちいかわがスマートフォン向けゲーム作品とコラボするのは今回が初となる。
シャドウバースの世界観はダークなファンタジー要素で構成されているため、ほのぼの系の見た目によるちいかわとのコラボは大きな反響を与えることになった。
一方でちいかわの方も、どこか不穏な雰囲気を覗かせている作品であるため、その実態を知るファンからは「ある意味、シャドバの世界観とマッチしている」といった感想も見られる(参考内容1)。
アニメ版ちいかわにおいて、ポシェットの鎧さんのCVを杉田智和が担当しており、シャドバではローウェン役でメインキャラの一人を担当しているため、コラボ初公開時の告知動画では杉田智和がナレーションを務めた。
なお、ポシェットの鎧さんを含む一部のちいかわキャラは、コラボ情報の公開当初はまだアニメ版に未登場だったため、それらのキャラの声はシャドウバースとのコラボカードにて初めて公開された形となった。
また、シャドウバース側のコラボの目玉の一つである「リーダースキン」機能にてちいかわのキャラ達がスキンとなって参戦したのだが、そのシャドバの雰囲気とは(いい意味で)とても似つかないちいかわ達の存在感や、バトルに敗北した際にちいかわ達が爆散するという演出が、コラボ開始となる2022年9月1日にTwitterなどで話題になった(参考内容2)。
なおバトルに敗北した際の爆散演出は、ちいかわ達を含む全キャラ共通のものである。
明星チャルメラ
2022年9月7日からコラボCM放送開始。
漫画で登場してから約2年経ってのコラボが実現。原作ストーリーをなぞる形で、実写の本田翼がちいかわ・ハチワレと一緒にチャルメラを食べるCMとなっている。
CM公開前日には、明星公式Twitterが「食べる?チャリメラ」とツイートし、話題になった。
余談だが、本田翼はLINEモバイルのCMで、ナガノのくまとも共演したことがあり、ナガノキャラクターとのコラボは2回目。
東京卍リベンジャーズ
2022年4月からコラボ中、作品のキャラに扮したキャラクターグッズが発売し、漫画掲載もされたことがある。
僕のヒーローアカデミア
2022年5月2日発売の「ジャンプGIGA2022SPRING」の応募者全員サービスでコラボTシャツが実施されたほか、作者の堀越耕平のTwitterアカウントでコラボイラストもツイートされた。
イトーヨーカドー
2023年7月15日~8月20日、「ちいかわと夏休みフェア」開催。抽選でぬいぐるみが当たる他、食料品コーナーでのクイズラリー、先着でグッズがもらえるキャンペーン、ポッポでのコラボフードの発売など。(参照)
阪急電鉄
2023年8月4日~2024年3月28日、ラッピング電車、ラッピングバス運行の他、コラボグッズの販売やデジタルスタンプラリーなどを実施。(参照)ラッピング車両は以下の通り。
・阪急1000系1017編成…神戸本線・ハチワレ号
・阪急バス西宮営業所3237号車、猪名川営業所3251号車、茨木営業所7197号車
この他、箕面線、伊丹線、嵐山線を走る複数の車両にヘッドマークを掲出(側面や車内装飾は無し)。
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