曖昧さ回避
概要
ゲーム『スプラトゥーン』の1人用ゲームモード「ヒーローモード」の主人公。New!カラストンビ部隊の隊員3号として任命されたことから「3号」と呼ばれている。海外名はAgent 3。
もともとはハイカラシティに訪れたインクリング(イカ)の若者の一人。
ある日、ハイカラシティからタコたちの住む世界「タコツボバレー」に迷い込み、アタリメ司令を名乗る老いたイカと遭遇。
アタリメに目の輝きを見込まれたことで、アタリメ率いる「New!カラストンビ部隊」の隊員3号として半ば強引にスカウトされてしまい、悪いタコ軍団「オクタリアン」からイカ世界を救うことを任されてしまった。
主人公として登場したのはスプラトゥーンシリーズ初代作の『スプラトゥーン』のみだが、現在までにシリーズ全作品に登場している。
人物像
外見
外見は各プレイヤーの設定が反映されるため決まった姿はないが、インクリング(イカ)であることは一貫している。これは初代『スプラトゥーン』ではプレイヤーキャラの選択肢にオクトリングが無く、インクリングで固定だったため。
ファンアートが描かれる際は、メイン画像のようにPVやパッケージに登場した長いゲソのイカガールで描かれる事が多い。
一方でイカボーイで描かれる場合、ゲソを後ろで結ったヘアスタイルで描かれる。これも初代『スプラトゥーン』ではガールとボーイにそれぞれ1種類ずつしかヘアスタイルの選択肢がなかったからである。
装備
3号の着ている服装は「ヒーロースーツ」と呼ばれる特殊な装備。オクタリアンのインクに対抗できる性能を持っている。安全ベストを重ねた黒地の長袖のフクに、青白い光を散りばめた黒地のヘッドホンとクツが特徴的だが、これはホタルイカをイメージしてデザインされているらしい(公式のツイートより)。
装備はアタリメ司令から渡された特製品。 ……だがその実態は先輩隊員の1号と2号のおさがりだったりする。幸いにもサイズはぴったりのようだが。
また、『スプラトゥーン2』からは上のイラストのように黒のマントを羽織るようになる。マントにはイカ語で大きく「3」と書かれている。
その他に、対タコ軍団用の「ヒーローシューター」と呼ばれる特殊なブキを装備している。詳細は当該記事を参照。これ以外のメインウェポン(いわゆるヒーローブキ)に関しては、作中で3号は使用しない。
ただしハイカラシティの広場で特定のamiiboを読み込ませた場合、一部ステージでヒーローチャージャーとヒーローローラーのみ使用する。
性格・人物関係
性格に関しては、3号に限ったことではないが、やたら無口。あまりにも無言過ぎてアタリメの問いかけを勝手に「YES」扱いされるほど。
とはいえ性格が冷めているという訳ではなく、ステージクリア時にはデンチナマズ片手に笑顔を見せてくれるほか、ステージ開始直後はスタート地点で両腕を伸ばして低く構えたポーズを決め、格好つけたりしている。
特別公式サイト「スプラトゥーンベース」の説明によると「意外と責任感がある」という。先輩隊員の2号に言わせると「シャイ」なのだそう。また、とある事情で8号からは強い憧れを抱かれている。
アタリメ司令に対しては、キャラクター相関図で「このじじい、実はスゴい人なのかもしれない」と評価している。しかし前述のように自身を強引にスカウトしたことは根に持っているのか、実質的な上官(師匠?)なのにじじい呼ばわりである。
それでも慕ってはいるようで、『スプラトゥーン3』のヒーローモード終盤でアタリメが倒れた際は、倒れたアタリメを介抱しながら涙を流した。
なお、若干のドジっ子体質らしく、設定画集「スプラトゥーン3 イカすアートブック」では「肝心なときに足をくじいたり気絶したりしていたりする」と記述されてしまっている(気絶の件に関しては後述)
その他
「スプラトゥーンベース」の説明によると、少し離れた地方の出身らしい。14歳になったのを機に親元を離れ上京、ハイカラシティでひとり暮らしを始めたという。
ファミ通のインタビュー記事によれば、初代『スプラトゥーン』の時点ではハイカラシティのワンルームを自宅にしているとのことだが、実はこのワンルームはゲーム起動画面に映される部屋である。
部屋にはシオカラーズとSquid Squadのポスターを飾っているが、ファンなのだろうか?
『スプラトゥーン2』のファイナルフェスではアタリメ司令とともに秩序派陣営に所属。
「忙しい1号と2号に代わり、日々イカ世界の秩序を影ながら守り続けるふたりは、まさに秩序の守護者と言えるだろう」とのこと。
設定画集『ハイカラウォーカー』によると、時期は不明だが「SANGO®」の名義でDJをやっているらしく、イイダと8時間にも及ぶノーミスDJバトルを繰り広げたという。その時にアタリメ司令はヒメと紙面にも電波にも載せられないMCバトルを交わし、1号はDJ Octavioと組んで歌っていたらしい。やっぱりイカとタコって一周回って仲良いんじゃ……。
スプラトゥーンでの活躍
14歳になってハイカラシティへ上京してきた際、マンホールから顔を出して周りを見渡している変な老人を発見。老人を追ってマンホールに入ったことで、タコの住む世界「タコツボバレー」に迷い込んだ。
その際、先ほどの変な老人──アタリメ司令に目の輝きを見込まれたことで、半ば強引に「New!カラストンビ部隊」の隊員3号に任命。
悪いタコ軍団「オクタリアン」に奪われたハイカラシティの電力源「オオデンチナマズ」を取り返す任務を与えられ、なし崩しにオクタリアンとの戦いに巻き込まれることになる。
戦場での経験が浅いながらも、アタリメ司令や先輩隊員の1号・2号のサポートもあり、3号はタコツボバレーを次々と攻略。オクタリアンと彼らの誇る巨大兵器「戦略タコツボ兵器」との戦いを乗り越えてゆく。
最終的に、途中でさらわれてしまったアタリメ司令を救出すると同時に、彼をさらったタコ軍団首魁のDJタコワサ将軍を撃破。オオデンチナマズの奪還にも成功する。
こうして3号は、人知れず大停電の危機からハイカラシティを救い、イカ世界の平和を守った。
……とはいえ幸か不幸か、ハイカラシティの住人たちはNew!カラストンビ部隊の活躍に気づくことはなかった。「誰も 感謝など してくれんがな」「ヒーローとは こどくな存在なんじゃ」とはアタリメ司令の言。
しかし、この面々をはじめとして、多数のタコ達が地上に出るきっかけを作った。イカタコの和解につながる、世界を変えた大功績である。
また戦略タコツボ兵器を撃破する過程で、伝説のブキ設計者カンブリヤ・ブキノサイが残したブキ設計図を奪還。これらはブキチの手によってダイナモローラー・プロモデラーMG・もみじシューター・スクイックリンβなどのブキとして実用化され、一般流通するようになった。『2』以降でこれらのブキが誰でも買えるのは、紛れもなく3号のお手柄である。
スプラトゥーン2での活躍
前作から2年が経過したが、変わらず3号として部隊に籍を置いている。
忙しい1号と2号に代わり、3号はアタリメ司令とともに陰ながらイカ世界の秩序を守る日々を送るようになった。この2年の間にもパトロールをくり返しているという。
本編にはアタリメ司令とともにパトロールに出ているとのことで登場しない。しかし有料追加コンテンツ「オクト・エキスパンション」にて、その動向が明かされる。
イカ、オクト・エキスパンションのネタバレがあるため注意されたし。
前作ヒーローモードの通常装備に、イカ語で大きく「3」と書かれた黒のマントを羽織った姿で登場。
アタリメ司令とともにタコツボバレー奥地をパトロール中、1人のオクタリアンと遭遇。これと交戦するが、戦闘中に3人とも地下深くへ落下。アタリメ司令とオクタリアンは共に落下し、3号だけが一人はぐれてしまった。
このときアタリメ司令とオクタリアンが落下した先は、謎の組織ネル社が運営する地下実験施設「深海メトロ」だった。アタリメ司令は落下時に記憶を失ったオクタリアンを8号と命名、協力関係を結んで一緒に地上を目指すことになる。
本編では8号の視点で物語が進んでいく。
一方、3号は8号らの与り知らぬところで独自にネル社の施設内を探索。
地上脱出のカギとなる実験施設の設計図が入った「職員用NAMACO端末」を単独で入手するなど、たった1人でかなりの調査を進めていた。
その際、3号の元に救難信号が入る。
8号とアタリメ司令は、突如デンワによりミキサーの中へ閉じ込められ、間もなく「ネリモノ」にされる絶体絶命の危機に陥っていた。
そこへ救難信号を受けて駆けつけた3号が天井をぶち破ってエントリーし、ミキサーとそれを操るデンワに体当たりして助け出す。
……が、その際に頭を打ってしまい衝撃で気絶。幸いにもイイダが3号の持ってきた職員用NAMACO端末内から実験施設の設計図を見つけたことで、脱出ルートが判明する。
8号は、3号を介抱するアタリメ司令と別れ、単独で地上への脱出を試みることに。
だが……
アタリメ「ファーーーッ!! 8号か!? 助けてくれーィ!!!」
「3号のヤツ、デンワに意識を乗っ取られたんじゃー!」
- 洗脳3号(仮称)
なんと顔の右半分にネリモノがつけられて洗脳されてしまい、8号が地上に出る寸前で襲いかかってくる。おそらく部分的に「消毒」されたのだろう。
BGMは前作のテーマ曲のリミックス版「Splattack!(octo)」。
テンポを上げたブレイクコア調のアレンジで、サイレンが鳴り響くなど焦燥と緊迫感を感じる熱い曲となっている。オクトのBGMなので例によって編曲はDedf1shなのだが、どこから原曲の音源を入手したのだろうか。
この時の3号はイイダの分析によればリミッターを解除されているらしく、様々なチート仕様が存在している。
- 登場時に挨拶代わりのスーパーチャクチ。
- 体力はおよそ150(通常の1.5倍)。
- インク残量無限。回復補給なしで永遠に撃ち続けられる。
- 持つシューターは前作(『1』準拠)仕様で射程がこちらより長い。一方でスペシャルは『2』仕様。
- シューターの癖にマニューバーよろしくスライド移動する。一応ヒーローシューターにもスライダーらしき機構はあるが…
- 形態ごとに使ってくるスペシャルを変えてくる。対してこちらはスペシャル無し。
- 使用スペシャルはカーリングボムピッチャー→イカスフィア→ハイパープレッサー→スーパーチャクチ3連打。ラストのスーパーチャクチは8号がいる場所に狙って発動してくる。
メタ的なことを言えば、今作からスプラトゥーンシリーズを始めたプレイヤーに対する措置だと思われる。それを抜きにしても前作準拠でスーパーショットやダイオウイカなどを連発されたりしたら勝ち目はなかったが。
3号を倒すと、オンライン対戦で相手プレイヤーを倒したときと同じように「3号をたおした!」と表示される。
倒した後はネリモノがはがれて再び気絶してしまい、その後はエンディングまで起きない。エンディングの直前になると目覚めるが、気絶時に頭を打ったのが原因か、エンディングでは頭に絆創膏をつけている。
そして、全ての駅をクリアすると......?(リンク先ネタバレ注意)
スプラトゥーン3での活躍
『2』から5年後の世界。
アタリメが部隊司令から引退したことで、彼からギアと使命を引き継ぎ、New!カラストンビ部隊の新たな司令として活動している。
アートブックによれば流れで司令の座を引き継いだとのこと(また黙っていたところをアタリメに「YES」扱いされたのだろうか)。
さらに最強のウデマエの持ち主と言われるようになったらしい。実際、作中でも「ヒト形態のままスーパージャンプ」「自身の倍の大きさがある機械を空高くブン投げる」等の描写があり、本当に最強になった模様。
相変わらずの無口であり、直接言葉を喋る事はないが、「心の声」とやらを2号に通訳してもらう形で会話をする。曰く「何度倒れても起き上がる、それがヒーローだ」とのこと。
新司令としての活躍は個別記事を参照されたし。 → 新司令
そして空いた3号の席には……
今作のヒーローモードの主人公が入り、3号の意思は受け継がれることになる!
外部リンク
関連タグ
pixivで作品を探す場合は「3号 Splatoon」か「3号 スプラトゥーン」で検索することでもヒットする。しかしこの場合、新3号も一緒にヒットしがちである。
アタリメ司令:上官(どちらかといえば師匠)。3号曰く「じじい」
新司令:3号の新たな姿
先輩隊員の1号と2号。なお、初代『スプラトゥーン』では1号と2号の正体がシオカラーズであることについては言及されていない。何年も一緒に活動していれば、さすがに3号も気づいていると思われるが、果たして。
後輩。公式設定では2歳年下。
ヒーローシューター一本筋の3号と対照的に、あらゆるヒーローブキを使いこなすオールラウンダー。面識があるかは不明だが、スプラトゥーン2発売1周年記念イラストで3号と4号らしきイカが一緒に映っているので、何かしらの接点はありそうである。
唯一3号と戦った主人公キャラ。
ある事情から3号に憧れている。憧れ過ぎるあまり、「心のなかの██(ネタバレに付き伏字)」なる存在を生み出してしまうほど。
3号の方は「やるじゃん」とコメントしている。
後輩その2。
新3号が最初にアタリメからもらったヒーロー装備一式は、新司令となった3号(旧3号)のおさがり。つまり旧3号が新3号と同じヒーロー装備で活動していた時期もあったのかもしれない。
New!カラストンビ部隊への協力者。実はヒーローモード主人公の中で3号だけがシオカラーズ、テンタクルズ、すりみ連合と、トップアーティスト7人と面識を持っている。
また、上記の「SANGO®」名義でDJバトルをした際は、同じイベントにCala Marlyや高架下バスドラム(SashiMoriの竜-Chan、Hightide Eraのクゼ、From Bottomのブロウ・ボトムからなるガチホコチーム)も参加している。
仮に本編に反映されている設定なら、3号だけアーティスト達との繋がりが多すぎなイカ……?
宿敵。タコワサの方はなんやかんやで和解していそうだが……
関連イラスト
スプラトゥーン
スプラトゥーン2
洗脳3号