概要
大きく丸い岩に、いかつい顔が付いたモンスター。
初登場したのは『ドラゴンクエストⅢ』だが、『ドラゴンクエストⅡ』の時点でデザインが描き下ろされていたモンスター。容量の都合などで登場できなかったらしい。
書籍に掲載されているスケッチ時点では「ロック」というそのまんまの名称。
特徴
基本的に不気味な微笑みを浮かべているだけであまり活動的ではないモンスターだが、HPが低下すると【自分の命と引き換えにすべてを吹き飛ばす】自己犠牲呪文「メガンテ」を使ってこちらのパーティを半壊~全滅させてくるというまさにトラウマモンスターの代表格。
ステータスはとても低いがHPだけはかなり高いために、下手に全体・グループ攻撃を使うとこいつらのHPを1/4にしてしまい「メガンテ」を使われるという中々嫌な奴である。
ただし、上述の通り「メガンテ」の使用条件を満たしていない時は無駄行動がとても多い、というか『ドラゴンクエストⅢ』~『ドラゴンクエストⅣ』の時点では笑っているだけで本当に何もしないモンスターだった。
『ドラゴンクエストⅤ』以降の作品からようやくマトモなステータスが与えられ通常攻撃や強化攻撃を仕掛けてくるようになったが、相変わらず笑っていたり様子を見ているという無駄行動の確率が高いほか、出現時に眠っていたりする事もある。
ばくだんいわだけにしたら一斉に攻撃を叩き込み、自爆させずに倒せば良い…はずなのだが、バランス調整の関係でばくだんいわのHPが低くなっている作品の場合、少しでも削れてしまうと自爆の可能性が出てくるうえ、特にニンテンドーDSリメイク版『ドラゴンクエストⅥ』ではそもそも自爆するボーダーラインが従来の1/3や1/4ではなく、2/3に変更されているなどちょっとでもショックを与えると爆発するのでかなり注意が必要である。
加えて、『ドラゴンクエストⅢ』と『ドラゴンクエストⅣ』ではモンスターの行動はターンの頭に決定されていた為に自爆する可能性があるのは最速でも次のターンだったのが『ドラゴンクエストⅤ』以降では倒しきれないとその低い素早さを活かして後攻で「メガンテ」をしてくる作品もある。
こうした特性を持つため、下手に触らず後回しにしたり、MPを奪って0にする(所持MPが低いため)といった手段であれば比較的安全に対処しやすい。「ニフラム」や「ラリホー」などが効く事も多い。
自信が無い、消耗を避けたいといった理由があるならば、いっそ逃げるのも一つの手。特にゲーム初心者は逃走に忌避感を持ちやすいが、全滅するよりはマシなので、一考すべき手段である。
仲間としての性能
『ドラゴンクエストⅤ』と『ドラゴンクエストⅥ』では仲間にすることが可能であり、一匹目の名前は共通して「ロッキー」となる。
二匹目以降は、『ドラゴンクエストⅤ』のスーパーファミコン版が「ドッカン」「よんいち」「がんすけ」、PlayStation2版以降が「ドッカン」「ヌマージ」「コジマン」、『ドラゴンクエストⅥ』が「ヤマーナ」「マック」「いわお」となる。
基礎ステータスは力とHPが高めだが、装備グループがくさったしたいと同じ(最強装備が強力だが入手難度が高いものだらけ)な関係で装備品になかなか恵まれないのが難点。
『ドラゴンクエストⅤ』では初期Lv5で「メガンテ」「きあいため」を習得済み。最大Lv20まで育てられ、「たいあたり」「メガザル」を覚える。特攻だけでなく緊急の回復要員としての活躍も期待できる。
『ドラゴンクエストⅥ』では初期Lv5で「メガンテ」を習得済み。最大Lv30まで育てられ、転職に依らず「たいあたり」「マグマ」「だいぼうぎょ」「メガザル」「めいそう」を習得。前作より芸達者になっているが、成長はかなり遅い。
仲間としての登場ではないが、『ドラゴンクエストⅦ』では、過去のルーメンにて「ロッキー」と名付けられたばくだんいわが登場する。
このロッキーや、小説版『ドラゴンクエストⅤ』の仲間のロッキーは似たような悲しい最期を迎えることになる。
外伝作品等での登場
『トルネコの大冒険』シリーズや『少年ヤンガスと不思議のダンジョン』といった不思議のダンジョンシリーズではHPが少なくすると動きを止め、さらに少なくなると自爆する。
巻き込まれるとモンスターやアイテムは全て消滅し、自分はHP1になる(HP1のときに巻き込まれると死亡)。
スライムもりもりドラゴンクエストシリーズでは魔物の一種ではあるものの、アイテムとしても扱われている。普段は寝ているが、スラ・ストライクなどで衝撃を与えると起きてしまい、そのまま地面に落ちると「メガンテ」で広範囲に爆発する。
背負って持ち運ぶ事ができ、障害物を壊したり、戦車バトルやふねバトルでは砲弾として使える。ただし、爆発に巻き込まれて自滅する事もあるため、取り扱いには注意しなければならない。
『ドラゴンクエストビルダーズ』ではダメージを与えると動きを止め、「メ」「ガ」「ン」「テ」の詠唱の後に自爆する。自爆するまで時間がかかるため、HP3/4以下という早い段階で詠唱を始める。
自爆によってプレイヤーや建築物に大ダメージを与えるという、『Minecraft』でいう「クリーパー」ポジションになっている。
こいつの落とす「ばくだんいし」は「魔法の玉」の練成に必要なため、「メガンテ」を唱えだしても慌てず体力を削り切ることを考えよう。
『ドラゴンクエストビルダーズ2』ではランダムで出現しなくなったことや拠点の近くに出現しなくなったこともあり、近くに行かない限りはほぼ無害なモンスターになった。
他メディアでの登場
書籍作品
ラスボスも裸足で逃げ出す最強のモンスターと設定されることが多い。
ばくだんいわ=自爆という印象が強いのは、ゲーム本編よりも『4コママンガ劇場』の印象が強いのではないかという説もある。
暗黒闘気により偽りの命が吹き込まれた岩石生命体として登場。 氷炎魔団の構成員で、バルジ島の中央塔の入り口で密集していた。 もちろん、これはただ密集してるわけではなく侵入者が刺激を与えてきたら「自己犠牲呪文(メガンテ)」を発動して侵入者を完全に倒すための罠としての役割を担っている。
敵・味方の識別能力もないため自分に危害を加えた者が、自軍の勢力だろうと構わず「メガンテ」を発動させるが、爆発力は小さく、真の命を授かった生命体が発動させるメガンテとのパワーの違いが描写されている。
実際に、自軍の勢力であるフレイムAが誤ってぶつかられても回避することもせず問答無用でメガンテを発動させて吹き飛ばした。 更に、自己判断もないため回避行動を取ったり、「メガンテ」を発動させずに体当たりで攻撃するなどの手段を取らなかった。「メガンテ」以外の行動を取ったのは、フレイザードのサインを観てから。
ちなみに、2020年のリメイク版アニメでは出番その物がカットされてしまった。
- ドラゴンクエスト モンスター物語
バラモスが自らの居城を築いた際に、余った石材に対して魔力によって命を吹き込んだという出生になっている。ちなみに、このお話のラストは魔王が生み出した存在にもかかわらずちょっといい話。
派生系のモンスター
『ドラゴンクエストⅤ』で初登場した真っ赤な岩のモンスター。その名の通り「メガザル」で倒された仲間を生き返らせてくる。
- スマイルロック
『ドラゴンクエストⅦ』で初登場した黄色い岩のモンスター。上記のばくだんいわやメガザルロックと違い、「メガンテ」や「メガザル」といった呪文も使わないことから同系統の下位種として扱われることが多い。
- のろいの岩
『ドラゴンクエストⅩ』で初登場した鈍い緑色の岩のモンスター。上記のスマイルロックの転生モンスターだが、非常に高いHPとはじけとぶといった厄介な特技を持つ。
- オーロラウンダー
『ドラゴンクエストⅩ』(Ver.3.2)で初登場したその名の通りオーロラ色の岩のモンスター。「メガンテ」や「メガザル」といった恒例の呪文のほか、テンションためや「つうこんのいちげき」といった下位種の技を使いこなすオールラウンダーである。
- あんこくのいわ
『ドラゴンクエスト モンスターパレード』及び『ドラゴンクエスト どこでもモンスターパレード』で登場した真っ黒な岩のモンスター。
- たこやきいわ
『星のドラゴンクエスト』のモガふりで手に入るご当地のカギで登場するたこ焼きのような岩のモンスター。期間限定イベント『星の夏祭り』ではたこやき屋ゴーレムのお供として登場する。
- ギガばくだん岩
『星のドラゴンクエスト』のシーズン2で初登場した巨大なばくだんいわ。
- スイカ岩
『ドラゴンクエストウォーク』の夏場のイベントで登場する、スイカのような見た目のばくだんいわ。
亜種にメガモンスターの「キングスイカ岩」、ソンブレロをかぶった「エル・サンティーア」が存在する。
関連タグ
爆弾岩:表記ゆれ
宮里藍:ネットでは似ていると言われている。
ゴローン、マルマイン:こちらも自爆攻撃をしてプレイヤーにトラウマを与えた。特にゴローンは石である点も共通している。
プロメテウスの石:しゃべる石のプレシャスで、こちらも機嫌を損ねたり突起物に触れると爆発する。
ボム平:『ドラゴンクエストⅦ』や小説版『ドラゴンクエストⅤ』のロッキーと似た運命を辿った爆弾キャラ。