レイブンクロー
れいぶんくろー
古く賢きレイブンクロー
君に意欲があるならば
機知と学びの友人を
ここで必ず得るだろう
🔵基本情報一覧
| 寮名 | レイブンクロー(Ravenclaw) |
|---|---|
| イメージ | |
| 資質 |
|
| 色 | 🔵青・🟤銅 |
| 宝石 | 🟦サファイヤ |
| 動物 | 🦅ワシ |
| 元素 | 🌀風 |
| スート | ♠️スペード |
| 談話室 | 西の塔 |
| 入口・認証 | ノッカー・クイズ |
| 創設者・性 | ロウェナ・レイブンクロー・女性 |
| 創設者の遺品 | レイブンクローの髪飾り(ダイアデム) |
| 創設者の出身 | 谷川 |
| 寮監 | フィリウス・フリットウィック(？年～1990年代/『ハリー・ポッターシリーズ』) |
| 寮憑きゴースト | 灰色のレディ |
🔵資質
頭脳集団
知性に優れた者、学究精神に富む者が集う寮。学問の徒を求めており、自らの専門・得意分野に関しては競争心も強く、ホグワーツの成績上位者はレイブンクロー生が多い。
ちなみに寮の組分けの際、組分け帽子がハーマイオニー・グレンジャーとミネルバ・マクゴナガルをグリフィンドールとどちらに組み分けするか長い時間迷った。
これは両者共にグリフィンドールへの適性以外にも、高い知性と学究的な姿勢を持っていたためである。
知性への自負
知を重んじる気風ゆえにプライドが高い傾向にあるのか、自身の価値観にそぐわぬ相手を見下す者もいる。
またスリザリンのように保身を計算し時勢に則った判断を下す傾向があり、ダンブルドア軍団の件をドローレス・アンブリッジに密告したのはレイブンクロー生のマリエッタ・エッジコムであった上、ホグワーツの戦いにおいても半数が逃げている（しかし逆に言えば半数は逃げなかったということであり、ハリー達と共に戦ったレイブンクロー生も数多くいる)。
グリフィンドールとスリザリンのようなライバル関係がレイブンクローとハッフルパフにもある。しかし基本的には穏やかな関係であり、敵対しているわけでない。ちなみに、ハッフルパフ生からするとレイブンクロー生は「魔法界の業績は全てレイブンクローのものだと考えている」節があるようで、レイブンクロー生もハッフルパフは「いい人」たちだと認識している。
個人で尖り合う
一筋縄ではいかない、奇抜で個性的な人間が多い。
四寮の中で最も「寮としての結束」に頓着がなく、個人主義的である。
自分の興味関心を優先するエゴイスト・ロマンチストが多く、変人呼ばわりされることもあるなど、一般的な「魔法使い」のイメージに最も近いと言えるかもしれない。
そのためお互いに個人を尊重し、多様性を重んじる気風でもある。「自分たちと違うものへの寛容さ」という面では、「グリフィンドールより上」という意識もあるようだ。
しかし、ルーナ・ラブグッド、嘆きのマートル、クィリナス・クィレルなどいじめの被害者も目立つ。この事実を踏まえると、あくまで自身が知的、合理的だと認めるものに限ってオープンマインドであり、その基準に合わないものは排除する傾向があるようだ。
🔵シンボル
鷲は古くはギリシャ神話の主神にして天空神のゼウス、北欧神話の主神にして知識神・魔術神のオーディーン、ローマ帝国のシンボルに使用され、欧州を中心に様々な権威の象徴に用いられた。
青空と関連しており、開放感や柔軟性、叡智を表す。ただし青は憂欝や寂寥感、協調性の欠落といった孤独を表現するマイナスイメージが存在する。
またレイブンクロー生や寮監は特に杖を用いた魔法、呪文学に優れていることが多い。
アメリカで作られた映画では寮章にカラスのようなものが用いられ色も銅ではなくて銀が用いられている。原作を重視したゲーム『ホグワーツ・レガシー』では再び鷲が寮に掲げられ、寮色も正しく青と銅になっている。
🔵談話室
談話室は西塔の天辺にあり、ホグワーツの敷地を360度一望できる（ロウェナによる“高みより全てを学ぶ”というメッセージが込められている）。青いインテリアに星座の模様が施された神秘的な雰囲気の部屋で、中には髪飾りを付けた寮祖・ロウェナの立像がある。
入寮には謎解きが求められ、答えられない場合は答えられる者が来るまで待っていなければならない。ちなみに謎さえ解ければ他寮の生徒も立ち入り可能であり、他寮生がシステム上入ることが許されている談話室はレイブンクローだけである。
この仕組みはレイブンクローの身内意識の希薄さ(散見される自寮内での虐め)と、それとは裏腹な知的な多様性・受容性の両立を象徴している。あるいは徹底した個人主義、実力主義精神の現れ。
この気風は強い身内意識を持ち多様性を認めないスリザリンのそれと対極にあると言える。
さらに詳しく→レイブンクロー談話室
🔵歓迎メッセージ
おめでとう！ 僕は監督生のロバート・ヒリアード、レイブンクロー寮に心から歓迎するよ。レイブンクローの紋章は何者も上れない高みに飛する鷲、寮の色は青とブロンズ、談話室はレイブンクロー塔のてっぺんにあって、魔法をかけられたノッカーの付いたドアを通って入るようになっているんだ。円形の談話室の壁にしつらえられたアーチ型の窓からは、学校の敷地を見下ろせる。湖、禁じられた森、クィディッチ競技場、それに薬草学の花畑も。他の寮からじゃ見られない絶景だよ。
自慢するわけじゃないけど、レイブンクローは最も賢い魔法使いがいるところだ。創設者ロウェナ・レイブンクローは何よりも学びを尊んだし、それは僕たちも同じだ。他の寮はどこも談話室の入り口が隠されているけど、僕らはそんなことする必要はない。レイブンクローの談話室へのドアは螺旋階段を上った先の高い塔のてっぺんにあるんだ。ドアに取っ手はなく、代わりに鷲の形をした銅のノッカーが付いている。ドアをノックするとノッカーが質問をしてくるから、それに正しく答えられれば入れるようになっている。こんな単純な仕掛けで、レイブンクロー以外の人たちをもう1000年近くも遠ざけてきたんだ。
1年生の中には鷲の質問に答えるのを怖がる生徒もいるけど、心配はいらないさ。レイブンクロー生は飲み込みが早いし、すぐにドアの難問を楽しめるようになるから。談話室の外に20人くらいの生徒が立ち止まっていて、みんなしてその日の問題を解こうとしている、なんてことも珍しくないよ。こういうのって他学年のレイブンクロー生と知り合ったり、彼らから学んだりするいい機会でもあるんだ。でも、クィディッチのローブを忘れて急いで出入りしないといけないときには、ちょっとうっとおしいけどね。だから、レイブンクロー塔を出るときにはバッグの中身を3回確認することをお勧めするよ。
レイブンクローでもう一つ素晴らしいのは、みんな個性的だということ。中には変人と呼ぶ人もいるみたいだけど。でも天才というのは概して普通の人の範疇からはみ出してしまうものだし、他のいくつかの寮と違って、ここでは好きなものを着て、好きなことを信じて、思ったことを話す権利があると考えてる。僕らは我が道を行く生徒を嫌ったりしない、むしろ評価しているんだ。
変人といえば、君も寮監のフィリウス・フリットウィック先生を気に入るだろうな。先生は過小評価されているんだ、なんたってとても小さくて（たぶんハウスエルフの血が入っているのだと思うけど、そんな失礼なことを訊いたことはないよ）声が甲高いからね。でも呪文学に関しては、今生きている中では最も博識で最高の名人なんだ。先生の部屋はいつでも問題を抱えたレイブンクロー生を迎え入れてくれるし、もし君が本当に落ち込んでいたりしようものなら、机の引き出しに入っている缶から小さくておいしいカップケーキを取り出して、カップケーキのダンスを見せてくれるんだ。実際、ダンスを見るためだけに落ち込んだふりをして会いに行く価値はあるよ。
レイブンクロー寮には輝かしい歴史がある。最も傑出した魔法発明家や革新者のほとんどはレイブンクロー寮の出身だ。望月鏡を発明したパーペチュア・ファンコートも、愛の妙薬の偉大な先駆者であるラヴァーナ・デ・モントモレンシーも、フルー・パウダーを発明したイグナチア・ワイルドスミスもね。レイブンクロー出身の有名な魔法大臣の一人に、ミリセント・バグノールドがいる。彼女はハリー・ポッターが闇の帝王の呪いを生き延びた晩に職責にあり、「パーティを楽しむ権利は不可侵である」という言葉でイギリス中の魔法使いが祝賀会を開くことを擁護したんだ。それに、ローカン・マクレアード大臣も。彼はとても聡明な魔法使いだったけど、杖の先から煙を吐き出す方法でコミュニケーションを取るのを好んだ。言ったよね、変人を輩出するって。だってレイブンクローは奇人ウリックを魔法界に送り出した寮でもあるんだ。クラゲを帽子にしていたウリックさ。魔法使いのジョークの多くが彼をオチに使っている。
他の寮との関係について言えば、まあ、スリザリンについては色々と聞いているんじゃないかな。悪いやつばかりというわけじゃないけど、彼らをよく知るまでは油断しないほうがいい。彼らは勝つためには手段を選ばないという長い伝統を持っているから、気をつけて。特にクィディッチの試合と試験でね。
グリフィンドールはまあまあ。欠点をあげるとすれば、目立ちたがり屋ということかな。自分たちと違うものに対する寛容さという意味では、僕らよりずっと劣る。浮遊術や、トロールの鼻くその魔法への応用、卵占い（知っていると思うけど、卵で占いができるんだ）なんかに興味があるレイブンクローの生徒を冗談のタネにしてきた。グリフィンドールには僕らのような知的好奇心がないんだ。一方僕らレイブンクローは、君が日毎夜毎談話室の隅で卵を割り続けて、黄身のこぼれ方が示す予測を書き留めていたって何の問題もない。それどころか、何人か君を手伝ってくれるんじゃないかな。
ハッフルパフに関しては、彼らはいい人たちじゃない、なんて誰も言えないだろうね。むしろ、校内でもっともいい人たちに数えられると思う。ただ、試験期間中の競争ではハッフルパフをあまり気にしなくてもいい。
大体これで全部かな。あ、そうだ。寮のゴーストは「灰色のレディ」だ。他の寮の生徒はレディは話さないと思っているけど、レイブンクローとだけは話してくれるんだ。レディは、道に迷ったときや物をどこに置いたかわからなくなったときにとても役立ってくれる。
夜はよく眠れると思うよ。寝室は主塔から分岐した小塔にある4本柱のベッドはスカイブルーのケワタガモの羽布団で覆われ、窓辺でヒューヒューいう風の音がとても心地いいんだ。
最後にもう一度。ホグワーツで最も賢くて、奇抜で、面白い寮の一員によくぞなってくれた。
🔵レイブンクロー生一覧
| Film | 映画版『ハリー・ポッターシリーズ』のみ登場 |
|---|---|
| CC | 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』のみ登場 |
| FB | 映画『ファンタスティック・ビーストシリーズ』のみ登場 |
| HM | ゲーム『ハリー・ポッター:ホグワーツの謎』のみ登場 |
| WU | ゲーム『ハリー・ポッター:魔法同盟』のみ登場 |
| HL | ゲーム『ホグワーツ・レガシー』のみ登場 |
| MA | ゲーム『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』のみ登場 |
| EA | エレクトロニック・アーツ版ゲーム『ハリー・ポッターシリーズ』のみ登場 |
| 【創世代】 | |
|---|---|
| 中世に寮創設 | |
| 中世 創設者の時代 |
| 奇人ウリック | 中世 | |
| イグナチア・ワイルドスミス | 1238～45年？ | |
| ニアム・フィッツジェラルド | 15世紀 | HL |
| イシドーラ・モーガナーク | 15世紀 | HL |
| ラヴァーナ・デ・モントモレンシー | 1834～41年？ | |
| バジル・フロンサック | 19世紀 詳細時期不明 | Film |
| ローカン・マクレアード | 19世紀 詳細時期不明 |
| HL主人公の親～祖父母世代 | ||
|---|---|---|
| ダイナ・ヘキャット | 19世紀 | HL |
| サティヤヴァティー・シャー | 19世紀 | HL |
| HL主人公の兄・姉世代 | ||
| シローナ・ライアン | 19世紀 | HL |
| HL主人公と近い学年 | ||
| 1880～90年代 | HL | |
| エベレット・クレプトン | 1880～90年代 | HL |
| サマンサ・デール | 1880～90年代 | HL |
| ゼノビア・ノーク | 1880～90年代 | HL |
| ダンカン・ホブハウス | 1880～90年代 | HL |
| ソフロニア・フランクリン | 1880～90年代 | HL |
| アストリア・クリケット | 1880～90年代 | HL |
| コンスタンス・ダグワース | 1880～90年代 | HL |
| アンドリュー・ラーソン | 1880～90年代 | HL |
| ガートルード・ウィグリー | 1880～90年代 | HL |
| マヘンドラ・ペルワーン | 1880～90年代 | HL |
| 【曾爺世代】 | ||
|---|---|---|
| パーペチュア・ファンコート | 1911～18？ | HL |
| 爺世代くらい？ | |
| ギャリック・オリバンダー | 爺世代くらい？ |
| ミリセント・バグーノルド | 爺世代くらい？ |
| 【親世代】 | ||
|---|---|---|
| オリビア・グリーン | 1974～81年 | HM |
| 1960年代か1970年代 | ||
| 1975～82年 | ||
| おそらく親世代 | ||
| おそらく親世代 |
| 【兄世代】 | ||
|---|---|---|
| ハリー+11学年 | ||
| チェスター・デイビース | 1980～87年 | HM |
| ハリー+9学年 | ||
| ブレナン・ドイル | 1982～89年 | HM |
| ハリー+7学年 | ||
| 1984～91年 | HM | |
| 1984～91年 | HM | |
| 1984～91年 | HM | |
| 1984～91年 | HM | |
| ビクター・ケツエキ | 1984～91年 | HM |
| ハリー+6学年 | ||
| エリザ(ファミリーネーム不明) | 1985～92年 | HM |
| ハリー+4学年？ | ||
| ロバート・ヒリアード | 1987～94年 | |
| ハリー+2学年 | ||
| ロジャー・デイビース | 1989～96年 | |
| ハリー+1学年 | ||
| 1990～97年 | ||
| マリエッタ・エッジコム | 1990～97年 | |
| マーカス・ベルビィ | 1990～97年 | |
| エディ・カーマイケル | 1990～97年 |
| 【子世代】 | |
|---|---|
| ハリーと同学年 | |
| パドマ・パチル | 1991～98年 |
| テリー・ブート | |
| マイケル・コーナー | |
| アンソニー・ゴールドスタイン | |
| リサ・ターピン | |
| マンディ・ブロックルハースト | |
| ハリーと近い学年 | |
| S・フォーセット | 1990年代？ |
| ブラッドリー | 1990年代？ |
| ハリー－1学年 | |
| 1992～99年 | |
| ハリー－3学年 | |
| スチュワート・アッカリー | 1994年～2001年 |
| オーラ・クァーク | 1994年～2001年 |
| ケレン・キャリオン | 子世代かそれより上？ | MA |
| レンカ・ラブルハウザー | 子世代かそれより上？ | MA |
