解説
黄金に輝く鱗を持つ龍。四神の一柱、長とも言われている。黄金の龍。
漢音ではファンロン、ホァンロン、ホヮンロン(Huanglong)、上古中国語ではグヮーンブロン(Gwangbrong, ɡʷaːŋb·roŋ)と読む。広東語ではウォンロン(Wong Lung)、台湾ではンリョン(Ng Liong)、韓国ではファンニョン(Hwangnyong)もしくはファンリョン(Hwangryong)、ベトナムではホアンロン(Hoàng Long)と呼ぶ。
四神及び五龍の一柱で、それぞれの長とも言われており、“神の精”とされる。
五行は土、住処は平原、方位は中央、四季は土用(季節の節目)。
古代中国では黄色は貴人(特に皇室)を意味する尊い色とされ、その事から黄色みを帯びる黄龍も同様に尊く格が高い存在とされていた。
のちにこの地位に麒麟が当てがわれるようにもなった。
ちなみに年老いた応龍の事を黄龍と呼ぶ場合もある。
地に堕ちた龍?
空を飛行するイメージが強く、また河川の具現化とされることも多い(某ジブリ作品のあのキャラなんかがよい例)龍がなぜ『土』の属性を持って大地に宿っているか、少し疑問な部分もあるだろう。
これには諸説あり、特に“皇帝の治世を手助けするうちに地上の穢れを吸いすぎて、天上に帰れなくなった”という説が有名である。
また風水学において、大地の下に走る巨大な気の流れを【龍脈(りゅうみゃく)】と呼び、黄龍はもしかするとこの龍脈を擬獣化した存在なのかもしれない。
……と、前筆者からの提示があるが、上記にあるよう単に五行思想から土行であること、
または天地玄黄という「天は黒色であって、地は黄色である」という意味の四文字熟語からではという考えも浮かぶ。
興味がある人はそれぞれ調べてみたほうが正しい知識を得られるのでは。
黄竜をモチーフとしたキャラクター
※特に表記がない場合は全て名前は「黄龍」である。
ゲーム
- デジタルモンスター→ファンロンモン
- 陰陽大戦記零式
- グランブルーファンタジー→黄龍(グラブル)
- 月華の剣士→黄龍(月華の剣士)
- 相州戦神館學園万仙陣
- 麻雀格闘倶楽部→本項で解説
- 女神転生→「コウリュウ」表記。本項で解説
ホビー
麻雀格闘倶楽部シリーズの黄龍
四神マスターになった状態から特定条件を満たすと召喚でき、スタッフロールが流れるので一応のエンディングとなる。
ポップンで同作のBGMメドレーが登場した際の担当キャラも務めた。
女神転生シリーズのコウリュウ
『アバタール・チューナー』で登場した龍族(『D×2真・女神転生リベレーション』や『V』では龍神)の悪魔。
姿は概ね元ネタに則った東洋龍型で、長大な三本角と四神の色に対応した宝玉が特徴的。
初登場作では隠しボスとして登場し、太極光輪をはじめとする万能属性やバフ・デバフスキルが得意。防御面も破魔属性、呪殺属性、状態異常を無効化してしまう攻防一体の強力な悪魔である。
また、攻撃魔法の属性を可変させるのが特徴でマハラギダイン、マハブフダイン、マハザンダイン、マハテラダインまでのスキルは四神の属性に対応したもの(「金属性」に当たる属性が存在しないので地変系で代用しているものと思われる)。
しばらくは出番がなかったが、『ペルソナ3フェス』にてアルカナ『法王』の最強ペルソナとして復帰。
そちらでは耐久と魔力が高く、回復と防御スキルに長けたペルソナという扱いであった。入手条件は原典のエピソードに倣い、四神を四身合体させる事である(この組み合わせは以降の作品でも度々踏襲されるが、四身合体がない作品では通常通りの合体手段で手に入る事がある)。
続編にあたる『Persona4_the_ANIMATION』でもとある場面にて登場する。
その後も『Ⅳ』や『デビルサバイバー』シリーズをはじめとするナンバリング作品や派生作品にも出演し、四神が登場する作品では定番の悪魔になりつつある。
『D×2』では主な攻撃手段は初登場作に倣ってメギドラオンとなっているが、本作において固有スキル「五行思想」を獲得。これはパーティ全体にマカラカーンを張るというものであり、魔法攻撃を得意とする悪魔に強く出られるが、この手のスキルの性というべきか、貫通攻撃は流石に防げない。
アーキタイプによってヘルズアイや不屈の闘志といった強力なスキルを覚える即戦力になり得る。
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