国生英明
こくしょうひであき
CV:ヤシロこーいち
公式サイトでの解説
マチェットナイフの扱いを得手とする中堅構成員。
仁義や任侠を特に重んじる人間で、久我虎徹の憧れの存在であった。
京羅戦争にて殉職。
概要
「ゲスが。次に生まれる時は真っ当に生きるんだな!」
「1人の死は悲劇になるが、100万人の死は統計になる…… スターリンの言葉だ」
ヒューマンバグ大学の「京極組の武闘派・久我虎徹」に登場する京極組の武闘派構成員であり中堅でありながら幹部を務めている。
主人公・久我虎徹の兄貴分の1人であり、久我と同じくシリーズ開始時の京極組では少数派になっていた良識派で中堅幹部。マチェットの使い手である事から「マチェットナイフの国生」の異名を取る。
誕生日は5月20日で、身長は180cm(参照ツイート)。
人物
外見
ロマンスグレーの整った髪型にダークブルーの瞳の涼しげな目元、顎に無精髭を生やしており、一言で言うと「イケてるおじさま」。上下共に青みがかった黒のスーツを着用し、青いワイシャツを第二ボタンまで開けて着ている。因みに天羽組の野田一とは同い年であり、年齢は40代後半と思われる。
性格
人情深い性格の良識派で、舎弟のために体を張ることも辞さない理想の上司。日下孝次郎政権時代の京極組の有り様を快く思っていなかった一人で久我も彼を尊敬している。またその性格故、極道を張るには心優しすぎるとの評価もあるが、それ故に下の者からは慕われている。冷静沈着で近藤新平太や一条康明とは違い戦闘中に狂気染みた言葉を発することはない。しかし組を裏切った者や敵対者は問答無用で粛清する。意外にも、死亡後の12月27日の動画では六車謙信と共に毎日スト2に明け暮れていた時期があった事が判明しており、案外ゲームも好きなのかもしれない。
能力
異名の通りマチェーテの扱いに長け、敵対者を斬り裂いて殺害する。京極組の武闘派の中でもかなりの実力者で、自他共に認める「京極組随一の腕っぷしの持ち主」であり喧嘩も相当に強く、野田に喧嘩で敗北した時には五十嵐幸光も本気で驚いていた。実際、久我の舎弟である野島翔が、化け物じみた戦闘能力を誇る幹部の西園寺健吾と並んで「オーバーキル」と称し、野島及び犬飼鷹四郎が白兵戦最強とされる二刀流の六車と同格扱いする程なので相当だろう。敵対組織の天羽組の工藤清志と同じく狂人認定は一応されているが、狂人描写はほぼない。しかし、敵を屠る際は一切の躊躇もなく殺す他、敵対者の拷問なども淡々と行うため、少なからず狂人と呼ばれる要素は持っている。
活躍
初登場。かつての舎弟である田代が組を抜ける際に指を詰めさせないようにカシラの五十嵐に懇願したが、後に田代が羅威刃に入って京極組を裏切る行いをしたため、ケジメを付けると久我と共に田代がトップであるスコップの稲村とミーティング中にカチコミをする。田代の悲痛な心境を汲むも落とし前はつけてもらうと粛清した。
「田代、極道にはな……裏切り者にかける情けはねぇんだよ」
「これが落とし前だ……来世はヤクザなんかなるなよ、田代……」
「久我……極道ってのは因果な稼業だな。可愛がってた舎弟も殺らなきゃならねぇ」
…がこのカチコミがきっかけとなって後に京極組に大きな悲劇がもたらされることになるとはまだ誰も知る由もなかった…
京極組のシノギを潰そうとしたカジノとグルである闇金を、野島と西園寺と共に粛清した。
(野島「この面子ってオーバーキルッスよね……」)
「そうか?」
久々に登場……したのだがなんと空龍街でシマ荒らしをしていた(具体的には日下殺害に対して何も知らず逆上して犯人探しとして天羽組の下っ端構成員に暴行を働いていた)ところ、野田と小峠華太に遭遇。同年代のヤクザである国生と野田は喧嘩をしたのだが日下への疑問を持っていたため拳に魂が入らず野田に敗北。今まで形式的に従っていた日下の真実の一端を教えられ、日下の遺品を調べるように五十嵐に提案した。
「おい三下。ウチの親父を殺ったのは誰だ…… 死にたくなきゃあ言え」
(五十嵐からその顔はどうしたと言われ)「すいませんカシラ。喧嘩に負けちまいました」
(五十嵐「お前が、喧嘩に負けるだと!?」)
「それよりカシラ、親父の遺品を洗いませんか?」
- 2022年9月25日の動画(状況整理)
久々に登場。羅威刃の秋元詩郎と一騎打ちになったが秋元の天才ぶりに大苦戦したらしい。
悲劇… 京極組の“お人好し”vs羅威刃 覚醒した狂戦士
羅威刃壊滅のため、入院中の野田の見舞いとともにアドバイスを貰いに行く回想シーンが登場(なお、野田からは「イケオジ」と妬まれている)。野田から「非戦闘員への攻撃」、「引き抜き」に気をつけるべきという助言のほか、「全員人間の皮を被った侵略系宇宙人と思って生きろ」という心構えを教えられ、組の垣根を越えて感謝を述べた。
京極組の若手の偵察部隊の一人・手嶋が緊急ブザーを鳴らしたことを受け、更生した二階堂将平と共にブザーが鳴った場所に出撃すると、そこにある男がいた。
「テメエ…… 羅威刃の人間か?」
秋元「羅威刃の秋元って言うんだ。国生だよね? 大物狩りじゃん」
そこには羅威刃幹部の一人・秋元詩郎がおり、手嶋を捕らえていた。すぐに手嶋を助け、彼と二階堂を庇うべく前へ進み出るが……
秋元「バーカバーカ さぁ、やっちゃえ」
既に手嶋は羅威刃に買収されており、不意をついて襲いかかってくる。しかし、前述の野田の教えによって裏切ることを第六感で悟っていたため、難なくこれを退ける。
秋元「すごいじゃん見抜くなんて。おっさん極道の第六感ってやつ?そいつ手付金たった10万で買収されてたよ」
「黙れ外道が テメエも腹掻っ捌いてや…… うっ!」
秋元「おじさんは逆立ちしても俺に勝てない……さっきの銃も…今切り裂いたナイフもスローにしか見えなかったよ。今なら一条のナイフも躱せる」
相棒かつ兄貴分の高城蓮太郎の死による怒りと恨みで覚醒状態に陥った秋元が放った凄まじい殺気に思わず圧倒され、そのまま高速で懐へ入ってきた秋元によってナイフで右耳を切断されてしまう。
秋元「なんかさぁ、お前たちへの怒りが爆発しすぎて全部スローに見えるんだよねぇ」
「……二階堂、俺が奴と戦う。お前は逃げろ」
二階堂「え…… 何を言ってるんですか兄貴! それより耳が……!」
「耳なんていい。それよりお前は更生すると俺に誓った。そして俺より遥かに若い。とりあえず若い。お前は生きろ…… な?」
二階堂「え…… いや、兄貴…… そんな……」
「早く逃げんかぁ! これは命令じゃあ! このボケがぁあああ!」
形容し難い狂気に包まれる秋元を見て、2人がかりでも勝つことは不可能であると悟ったことで、二階堂に活を入れて逃がす。
自身の命令を守った二階堂を見届けると、再び秋元へ向き直るが……
秋元「遅い遅い遅い! 非力非力非力!」
「ぐううう!」
秋元「そろそろ逝こうか 暑苦しいおじさん」
「グハァッ……」
秋元のナイフ捌きの前に手も足も出ず滅多切りにされ、最後は腹を深く刺されてしまう。それでも、なんとか秋元の腕を掴んで捕らえると……
「……せっかくだ。土産を置いてくぜ。これくらい、貰っとけよ……」
秋元「おっと……」
瀕死の状態から秋元の顔面を横一文字に切りつけ、一矢報いることに成功するも……
- 野田、お陰で一人逃がせたわ…… 俺はお前と違ってお人好しだから、相談に行って良かったよ…… -
最期は若い頃から競い合ってきた野田へ感謝を示しつつ、京極組の未来を人一倍考えていた人情の男はその命を散らした。
その訃報は京極組の誰もが受け入れることができず、深い影を落とした。特に慕っていた二階堂は深い悲しみと後悔の涙を流すも、五十嵐に活を入れられたことで、その想いを受けて任侠に生きることを誓うが……
羅威刃の逆襲はここから始まっていくのだった……
翌日、『国生の兄貴と野田の兄貴が もしも焼肉に行ってたら…』のイラストがヒューマンバグ大学の公式アカウントから投稿された(参照ツイート)。
その後2022年10月21日の動画で、彼の葬儀が執り行われた。彼の葬儀には五十嵐、一条、久我の他に天羽組の野田と小峠も参列。彼の死に一条と久我は号泣し、野田も悲しみの涙を見せていた。
野田「どうせ人の良いことしたんだろ……焼肉の話はどこ行ったんじゃい……」
国生英明は京極組だけでなく、かつては争っていた他の組の強者からも確かな敬意を持たれるほど素晴らしい人物であった。
久我が京極組に入ったばかりの頃に飲みに連れて行っており、彼に対して「日本一の極道になれ」と言うなどかなり可愛がっていた様子。また、久我VS秋元にて秋元は国生より久我の方が強いと言うばかりか(真偽は不明)戦闘中に国生を侮辱するような発言をしたため久我を大激怒させることとなった。今回でも如何に国生が慕われていたかがよく分かる内容である。また、かつてもりさこと共に飲み会をしていたことが発覚。最中に久我の話題となり佐古大和は久我の頭脳や任侠道を褒めつつも戦闘力は上の兄貴達の方が強いのでは?と言ったのに対し守若冬史郎は「アイツ多分開花したら戦闘の天才です。こわいこわい」と答えた。守若の評価通り、開花した久我は秋元を撃破、見事に国生の仇を取る事が出来た。
六車の回想シーンで登場。
極道になって日が浅かったであろう六車に当時の上司だった大園銀次と共に任侠者としての心得や京極組としてのポリシーを熱く語りながら伝えていた。
考察
手嶋を排除した時点で彼は二階堂が隣にいて数的有利な状況だったにもかかわらず、わざわざ二階堂を下がらせて(彼ほどの経験があれば、勝つのは厳しいとわかっていたであろう)タイマンに持ち込んだ理由が以前から考えられていた。主要な考え方は「二階堂は過去に戦った(素人の)紅林にも見せ場なく倒された程度の実力でしかないので、横にいても足手纏いになるだけと思った」というものだが、一部では「自身が最初に羅威刃の粛清に動員された時に彼は当時のリーダーだった稲村だけを排除して中途半端にしか組織を叩かなかった結果として今の状況が起こったことに責任を感じており、初めから死をもって償う気でいたから」という説もある。
余談
京羅戦争の京極組側の主力の犠牲者の中で唯一仇を取られていない人物である。羅威刃が完全に壊滅及び秋元を斃さない限り彼の魂は報われないのかもしれない。
関連タグ
小峠華太 - 京極組の敵対組織である天羽組の構成員で、「天羽組の小峠」の異名を取る武闘派。中堅且つ良識派であるところも共通している。しかし、前述した通り野田と同い年かつ同期であったことが判明したため、年齢はかなり上だと思われる。
野田一 - 敵対組織、天羽組の組員。同年代かつ同い年でライバルの間柄。また国生が死んだ時には自ら小峠と共に葬儀に赴いた。
工藤清志 - 敵対組織、天羽組の組員。国生と同じく仁義を重んじる極道で、狂人染みた台詞やダジャレなどを発することはなく、組でも最強クラスの実力者である事、最期は自分の組の舎弟を守り抜いて死んだという点も共通している。しかし、工藤は天羽組の狂人兄貴の中で最年長なことと前述の通り国生は野田と同い年なため工藤の方が年上である。
冨樫宗司 - 死ぬ直前に「テメエも一発くらい貰っとけ」というセリフと攻撃を残して死んだ敵対組織、天羽組の組員。舎弟に対して人一倍人情があったことも共通している。彼を殺した相良颯誠は最後に貰った攻撃による傷が逆転の糸口になってしまい後に冨樫の舎弟である飯豊朔太郎に殺されたが、秋元の場合は久我が覚醒した事で敗北を喫した。
二階堂将平 - 同組の構成員で同じナイフ使いで中堅の極道。彼は元々前組長の指示で外道のシノギの片棒を担いでおり、我が道を行くタイプであったが国生の事を非常に慕っており、彼のお陰で今の京極組の中で居場所を取り戻した。また国生が死んだ時には後悔の念を叫びながら号泣していた。のちの京炎戦争では彼も自分の舎弟たちを守り戦っている。