伊達真
だてまこと
概要
警視庁の刑事。ベージュのロングコートを常に着用している。自身が警察官であることに誇りを持っており、その誇りが汚されることがあればたとえ上層部の人間でも逆らう性格で、後輩の刑事や警察官たちからは「伝説の名刑事」として慕われている。
機械やネットに疎いらしく、劇中で何度も悪徳商品を買わされそうになったり、詐欺に引っかかったりしている。
劇中の活躍
龍が如く / 龍が如く極
10年前の1995年(当時31歳)は刑事部捜査第一課にいたが、同年10月に発生した東城会直系堂島組組長・堂島宗兵殺害事件に固執し過ぎた為に四課に左遷させられる。
そして本編の2005年12月(当時41歳)、東城会三代目会長・世良勝の殺害事件を担当していることと、個人的な思惑から主人公・桐生一馬に協力(当初は利用と言ってもいい)するようになり、一人娘である沙耶との和解を経て、桐生の掛け替えの無い友の一人となった。
物語の終盤まで警官として桐生をサポートするが、本編終了後、署長に(文字通り)辞表を叩きつけて退職したらしい。
龍が如く2 / 龍が如く極2
2006年12月(当時42歳)、前述の通り警察を辞職して前作で和解した沙耶と一緒に暮らしていたが、警視庁四課課長・須藤純一の依頼で瓦次郎と共に捜査をすることになる。
また、一課に就任したばかりの時は班長であった瓦とコンビを組んで尊敬していたが、彼が不法入国者の外国人を次々と射殺したのを目の当たりにするも、心の中では彼の心配をしていた。
龍が如く4 伝説を継ぐもの
2010年3月(当時45歳)、前作同様記者活動をしつつ、ニューセレナのママが身内の不幸があったために帰省している期間だけ代理マスターとして店番をしている。
また、警察内では未だに有名らしい。ラストには警視庁のヘリコプターで須藤と共に、事件の黒幕である警視副総監・宗像征四郎の汚職の号外をばらまいた。事件後は谷村を部下にして須藤が仕切る捜査一課の刑事に復職した。
龍が如く 夢、叶えし者
2012年12月(当時48歳)、都内で起きたとある殺人事件の捜査を進める内、それが全国五大都市を又にかけた巨大な陰謀に繋がるものであることを知ることになる。
龍が如く6 命の詩。
2016年12月(当時52歳)、服役中にアサガオから失踪した澤村遥を探しに神室町へやってきた桐生と4年ぶりの再会を果たす。
序盤では遥が事故にあったことを桐生に伝え、遥の息子であるハルトの父親を捜すために、過去に遥が広島の尾道にいたという情報を桐生に伝えるなど今までのように桐生を情報面でサポートする。
その後、宇佐美勇太がハルトの父親である事を知った際、遥の幼い頃からの知人として複雑な表情を浮かべており、多くのファンの同意を得ている。
終盤では遥の病室にいたところを乗り込んできた警官に扮する巌見恒雄の部下に撃たれるが、何とか一命を取り留めた。その後は病院で桐生が自身の死を偽装する交渉をしている様子を見届け、桐生に自分が死んだと伝えるように頼まれる。
龍が如く7 光と闇の行方
ストーリーに直接は関わらないが、主要人物の一人・足立宏一のかつての後輩として登場。足立からは「まこっちゃん」と呼ばれている。
2019年12月(当時55歳)、物語終盤における青木遼との最終決戦にて、主人公・春日一番たちが神室町の中で一時身を隠す必要ができた際、ニューセレナを安全な避難場所として足立に紹介し、その際に春日を一目見て「昔のダチと同じ目をしてやがる」と評していた。
龍が如く8
2023年(当時60歳)、風間新太郎の墓参りに訪れた際に桐生と再会し、余命が長くない彼にかつての馴染みに顔を出すように諭す。
以降、本作のサイドコンテンツ「エンディングノート」の主要人物となる。
当初は桐生も固辞していたが、「遠くから顔を見るだけ」という名目で自身が呼び出した昔馴染み(太一、一輝とユウヤ、松永と田頭、中嶋社長、そして狭山薫)と桐生を引き合わせていく(呼び出された方は伊達と会っているだけとしか認識していない)
劇中でちょいちょいポカをやらかし、喧嘩に乱入してきた変装している桐生を「きりゅ…」と呼びそうになり「キリュウイン」と誤魔化したりとかなり危うい。
また、伊達の行動を怪しんだ秋山駿により行方をくらました上で監視され、金で横浜流氓の白面をけしかけられ、結果として桐生が誘き出される結果になり、「付き合いの長いはずの自分だけを除け者にした」として2人とも鉄拳による報復を貰っている。
しかし、秋山にバレたにもかかわらず、桐生が所属している大道寺一派が何も反応しなかったことで調子に乗り、遥やハルトとまで会わせようとした事が一派に露見(実際は知ってはいたが、春日が代行中とは言え任務の途中であった事、余命いくばくもないこと、伊達の言っていた通り「会った」とは言えないギリギリの一線ではあった事でお目溢しをしてもらっていたが、遥はその「遠くから見るだけ」すら通り越して実際に会わせようとした)。
遂に拉致され制裁を受ける羽目に陥る(桐生は扉越しに遥の声を聞き、やはり自分の様なものが会うわけにはいかないと踵を返している。一派の男曰く「もし桐生さんが澤村遥と会っていたら殺していた」)。
呼び出された先で半殺しになっている伊達を見て桐生は「制裁の対象を間違えている」として激昂、一派を蹴散らし「自分が(待ち合わせの場所に行かないなどで)固辞していればそもそもこんな事にはなっていない」こと、「同じ目に遭うのが自分なら何の文句もなかった」ことを吐露し、その上で「この任務の蹴りがついたら、伊達や春日達とすら縁を切り今度こそ完全に無になる」と再度約束をした事で、桐生と今生の別れを行った。
本編では、物語終盤にて春日たちが、大道寺一派の保護対象である岸田茜とラニを、山井豊の手配でハワイから日本に帰国させた際に再び登場し、田端組組長殺害容疑で指名手配されている山井から自身に出頭する連絡が入ったことで直接出向き連行しようとする。しかし山井が突如逃走したため追おうとしたが、春日からの説得を受けて、代わりに山井を捕まえるよう頼み、その場を後にした。
桐生との会話で前述の娘に沙耶は三人の子供がおり、おじいさんになっていたことが判明した。
また、デリバリーヘルプとしても呼び出すことができ、ヘリコプターから某暗殺者が如くスナイパーライフルで敵を狙撃する。
外伝・その他の活躍
OF THE END
サブストーリーのみ登場。
余談
- シリーズを通じて桐生を支える相棒的存在なのだが、長期シリーズの宿命か、ストーリー中に桐生が伊達を信じて行ったことが裏目に出て新たな問題が発生する…というパターンがたびたび起きる。
- その度に伊達が「すまねぇ桐生」と口にして詫びるシーンはファンの間では見慣れた光景となり、半ば彼を象徴する定番セリフになってしまった。
- 『極』にはストーリークリア後に解放されるコンテンツである究極闘技にて、伊達を操作して3人の敵を倒すミッションが存在する。
- コンボが3つまでしか繋がらなかったり、攻撃後に一息ついたり、なぜか酔っ払いみたいな走り方だったりと非常に癖のあるモーションで、敵を倒す順番を考えなければ突破は難しい。
- 『8』では伊達が山井に倒された際に、傍にいた警官から「警部」と駆け寄られるシーンがあるが、伊達の階級は警部補であり、実際に警部補が警部呼びされる事はない。