グラニュート・ウィップル

ぐらにゅーとうぃっぷる

特撮番組『仮面ライダーガヴ』に登場する怪人・グラニュートの一体。

「良い具合に幸せな顔だ。これは上等なスパイスになるぜ…」

人間態/CV：坪倉由幸(我が家)

データ

身長：208.9cm

体重：107.4kg

特色/力：触手/軟体

人間界では暗めな装いのジョギング姿の男性として潜伏している。

泥や沼を思わせる霞んだ緑の色合いの蛸もしくは烏賊のような軟体動物を思わせる外見をしており、両腕は伸縮自在の触手となっている。

一際大きな触手を生やした両肩に該当する部分は蛸壺が口を開けたような構造になっており、暗闇で遠目から見ると巨大な人間の顔にも見える。

闇菓子欲しさに、ストマック社の命を受けて人間界に潜伏して暗躍しており、ジョギングを行いながらターゲットとなる人間に近づき捕縛していた。

自分が化けた人間の姿を利用したり、自分が不利になるや交渉を持ちかけて命乞いしたりなど甘い蜜を啜るような姑息な性格をしている。

これは人間を捕縛する際も同様で、どの時間帯でも目立たないジョギング中の男性に成り済ますことで正体を明かすことなく、人間に気づかれないまま幸せの感情を維持した状態で捕えることに成功している。

蛸によく似た外見通りに非常に柔軟な体をしており、身体から伸びた触手を鞭のように縦横無尽に操って対象を絡め捕り拘束する力を持つ。普段は両腕として使う二本が基本だが、本気を出せば体内に隠した触手を展開、合計八本の触手で辺り一面を蹂躙する。

また、切断された触手は即座に再生させることも可能。

人間界にて、簡易アジトとして居着いた何処かの物置き場で闇菓子を食していたところ、ストマック社から仕事の依頼を受け取ったことで行動を開始。

その夜、人間に擬態してジョギングしているのを装いながら、引越しを終えて買い出しから帰宅途中の甘根幸果の友人・佐藤律をヒトプレスにして誘拐。

その後、一部始終を見ていたザクザクチップスゴチゾウの案内で居場所を突き止めたショウマと出くわし、擬態を解いて本来の姿に変貌。

自分達とは違う赤い「ガヴ」に驚きながらもグラニュートである事に気づきつつ、仮面ライダーガヴに襲いかかるも、生成されたガヴガブレイドから繰り出された斬撃を諸に浴びて怯み、連続攻撃を叩き込まれて戦意喪失。ここでグラニュートなのを良いことに、今回の取り分を山分けして場を納めようと苦し紛れの交渉を行う。

「待て！待て！分かった…！そんじゃあ、このヒトプレスは俺たち2人の手柄って事でどうだ？」

ガヴ「は？……ふざけんな！！人間はお前らに喰われるために、幸せになるんじゃない！！」

しかし、それが却って人の幸せな瞬間を直に触れてきたショウマ/ガヴの逆鱗に触れてしまい、ガブガブレイドの上段斬りを喰らい、その拍子で手放したヒトプレスにした律を奪還されてしまう。

捕らえた獲物を取り返すべく、八本の触手を展開して追い詰めるも、ザクザクチップスフォームにフォームチェンジした彼に追い詰め返され、連続して放たれる斬撃に手も足も出せずに追い込まれてしまう。

そして、彼の最後通告に対して「馬鹿か？闇菓子を止められる訳ないだろ」と吐き捨てるように一蹴するも、最期は「ザクザクチップスフィニッシュ」で飛び散る破片で怯んだ所を切り裂かれて爆散・敗北した。

公式で配信されている「変身講座」では容姿の似ている別個体が登場。白昼で捕まえたヒトプレスを手にご機嫌な様子だったが、ショウマの変身するガヴと交戦。

伸ばした触手で攻撃するものの、ガヴの変幻自在な攻撃に翻弄されてしまい、ヒトプレスも奪還されてしまう。

彼の最後通告に対しても勇ましい態度を取っていたが、キッキングミの必殺技を受けて爆散した。

固有名の由来は恐らく「鞭」を意味する「whip」から。

坪倉氏は仮面ライダーシリーズ初出演となる(特撮作品全体では「199ヒーロー大決戦」でのサラリーマン役以来)。

蛸をモチーフにしたライダー怪人は作品(イベントストーリーも含む)全体で言うと『仮面ライダーリバイス』のファイナルステージに登場するオクトパス・デッドマン以来2年ぶり、本編だけに絞ると『仮面ライダービルド』に登場するストレッチスマッシュ以来7年ぶりとなる。

スーツアクターの鍜治氏は本作で仮面ライダーヴァレンのスーツアクターを務めることが既にアナウンスされており、ヴァレンの本編登場前に怪人のスーツアクターを担当することとなった。