概要
2016年4月17日、ライブツアー「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」全体の千秋楽となった幕張公演2日目にて事件は起こった。
田所あずさとMachicoの「アライブファクター」を終え、各公演のリーダーらによるボスラッシュ、山崎はるかとの「ぴょんころ」コンビによる「ハルカナミライ」(通称:シズカナミライ)と会場も興奮と感動に包まれた。
そして、今日の出演者全員による「Welcome!!」。あと2曲で何事もなく感動のエンディングを迎えようとしていた。
そう、ここまでは…
曲前のMC。リーダーの2人が感謝を言葉にする。
3rdライブの成功を祝し、4年目へ繋げるために…。
「「せーの・・・」」
「ありがt「サンキュー!!」」
~♪(Thank You!のイントロ)
これには他の出演者も大コケ。歌い始めも
「サwンwキュwーwフォwーwつwーwくwろwーw」
と大爆笑であった。そして麻倉ももに煽られた。 m9(o・∇・o)
ころあずの弁解
「プロンプターに『ありがとう 次曲:Thank You!』と表示され、『次はThank You!だな』と確認したらそっちに意識が持っていかれた」
・・・とのこと。
その後
- BD盤が発売される際、このシーンがどうなるか話題になっていたが、ちゃんとそのまま発売された。
- また、他演者のMCが「これフリじゃね?」と思われるような発言をしており(「ありがとう以上の言葉が見つからない」や「これからも伝説を作る」等)、全てはこのためにあったのかとP達は再確認した。
- 765プロの先輩達も「サイパン!」等といったMCやらかしはしており、この点でも「765プロの未来はここにある」は間違いではなかったという意見が続出した。
- 他演者もこの「ありがサンキュー」を頻繁に使っており、ついにはミリシタで出来た新しい後輩にも「ありがサンキュー先輩」と呼ばれるハメに。さらに2018年9月の「喫茶ミリラジ」での香里有佐が元々ミリマス好きであったという話にて、ころあずの事について(ナンスの誘導もあり)「"あの"ありがサンキューのころあずさん」と発言し、「あれはもう天才的」と褒めちぎった。これに対してころあずは「ナンス(夏川椎菜)に言われるのはいいけど、こーりー(香里有佐)に言われるのは辛いよ」と苦笑していた。
- 2018年に行われた3rdライブ幕張公演のニコニコ生放送でも「Welcome!!」前からコメ欄がざわつきはじめ、ありがサンキューの瞬間弾幕が張られた。ついでに体調不良で休んでいたころあずにもそのまま送られた。
- 2018年10月21日の「ミリシタ感謝祭」(第1回)では琴葉・桃子・ジュリア・静香のショートストーリーにて感謝を伝える言葉の選択肢として「ありがとう」「サンキュー」が登場(見事に選択肢の色も未来と静香のカラー)。4人はころあず本人が言った方、P達もサンキューを選択し見事ジュエル獲得となったが、その後種田・渡部恵・愛美ところあずに分かれての「ありがサンキュー」を披露する事になり、ころあずも渋々やった所「本物だ!」と他の出演者達に囲まれ握手をせがまれた。
- ニコニコ生放送「ゆくM@SくるM@S 2018」では、山崎はるかと共に「2018年もありが「サンキュー!」!」という形で再現。ころあず曰く「(ぴょん吉に)裏で脅された」とのことだが、真偽は不明。この直後に右手で顔を覆うころあずのAAがコメントで流れた。
- 2018年12月27日放送の「ミリラジ」において会員限定のおまけ放送の締めの挨拶でも再現が行われた。この時、ぴょん吉は「ありがとう!」を、ころあずは「サンキュー!」を担当し、ころあずの提案により「ありがサンキュー」の派生形(?)とも言うべき「ありがとござサンキュー」の生みの親であるもちょは「ありがとうございました」を担当する事になったが、結局、もちょもぴょん吉と共に「ありがとう!」を叫び、ころあずの思惑とは別に、幕張の純粋な再現となった。
- 2019年10月6日にNHKBSプレミアムで放送された「アニソン!プレミアム!」ではころあずの師匠下野紘の目の前で「伝説のMC」としてありがサンキューのシーンが映された(なおこのときは[最上静香役としてではなく]ソロ歌手としての出演であった)。
- 2020年6月にミリシタ3周年記念として1st~5thまでのライブを放送する企画が行われ、3rdライブは初日の名古屋公演から千秋楽の幕張公演までを配信。最終日の幕張公演(配信回は6月14日)ではこの日のライブ全編を通して使用された「#ミリオンLIVE一挙放送day11」がトレンド1位(世界2位)になり、この次点として「#ありがサンキュー」がトレンド2位(世界3位)入りした(ファンの間では「ミリオンのバルス」とのツイートもあったほどである)。この配信回では当時現場にいた担当声優の多くも実況ツイートをしており、例えば高橋未奈美は「ありがサンキュー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ズコーーーッ」「#伝説はすぐ作られたのだった」、渡部優衣は「#ありがとう以上の言葉見つかる」とそれぞれツイートしている(オチのころあず含めていずれも「#ありがサンキュー」がトレンド2位になったスクショ画像を添えてのツイートであった)。なお、ころあず自身は「やってくれたなあ!!!!!!!!!!」と一言のみツイートしている。
- 2020年11月23日にNHK-FMで放送された「今日は一日アイマス三昧」にて、ころあずが出演。その際にミリマスの入門楽曲として「Thank You!」が流されたが、同番組のタグ「#アイマス三昧」にて「ありがサンキュー」を呟く者が案の定続出。これはころあずにも届いており、直接言及はされなかったものの本人によって「特定のワードが…溢れておりますけどね!」などと示唆されることとなった。
- 2022年2月13日に開催された「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 8thLIVE Twelw@ve」のDAY2は、サプライズや周年ライブ以外を除けば、本件のライブ以来約6年ぶりにぴょんころまちの3人が揃うライブになった。彼女らのユニット「ストロベリーポップムーン」のMC内にてぴょん吉が「(手を額に当てる例のポーズ)以来だね」と発言し、またぴょんまちの二人で「(例のポーズ)から(ずっこけのポーズ)以来だね」と息の合った弄りを見せた。更に、最後の1曲である「Thank You!」歌唱前に次に歌う楽曲名を全員で言う場面では、ぴょん吉が隣のころあずに(マイク越しなので会場、配信を見ていた全員に聞こえていたが)小声で「Thank You!だよ」とささやいたことでころあずが「もうやめてよ!!」「JUNGOさん(※演出家)どっちですか!?!?」と混乱し、声援禁止のライブにもかかわらず会場は笑いに包まれた。この時点であの日から6年近くが経過しており、シアターデイズから流入した層を中心に当時を体験していないPの割合もかなり増えているが、上述の通り無料配信等で定期的に擦られるために、新規のP達の間でも本件の知名度はかなり高いようである。
- 2022年6月21日から開始された、ゲーム『アイドルマスターポップリンクス』の最後のイベント「PRODUCE D@YS!!!!!」におけるストーリーの一つに、「最後の歌でまさかの曲名コールミス! …でも、おかげで皆の緊張がほぐれて楽しいライブになったようだ。」と、明らかに本件を意識したであろう内容のものがある。公式(運営)によって本件が弄られるパターンは上述の「感謝祭」などがあったが、ゲーム内での事例はおそらくこれが初とみられる。
- 2023年4月22日の10thライブAct-1DAY1では、ころあず本人が出ておらず、あの伝説をどうしてもやりたいことを木曜に許可をとったという理由から、ぴょん吉らの手によって当該シーンの再現が行われた。一方、これを配信で見ていたと思われるころあずも実況ツイートで反応していた。
- アニメの先行上映の舞台挨拶にて、ライブ等での出来事がアニメ化されているという話になり、監督が「オフィシャルで起こったことはチェックしています」という発言にぴょん吉が「ありがサンキューはなかったけど…」と漏らすと監督は「まだ早い」と2期目でのアニメ化を匂わせる発言をし、ころあずは思わず「静香ではやめて!」と懇願した。
- 2023年12月17日に配信された「異次元フェスDAY2 キャスト出演オーディオコメンタリー付き特別同時視聴上映会」では、前週の異次元フェスDAY2にてシャイニーカラーズと蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの出演者による「Thank You!」の披露が流されたが、異次元フェスDAY2でオーコメキャストの一人である河野ひより(小宮果穂役)は「伝説のありがサンキューさんを歌わせてもらえるとは」とコメントしていた。
等々があり、7年以上が経過しても全く風化する気配がない。
ころあず側としては「もう許してやれよ案件」であるが、他の出演者やファン(俺たち)としては「忘れられない思い出」である。
また、ありがサンキューについて過去のライブを振り返ることで判明したものがこちら。
- 幕張DAY1は「サンキュー」であった。
- さらに言えばころあず出演時のエンディングMCは全て「サンキュー」であった。
- もっと言えば台本で「ありがとう」であったのは初日の名古屋と最終日の幕張DAY2のみであった。
今までころあずは「サンキュー」にしか出くわしていない。釣られてしまうのも無理はない。
…「あれ?これって必ずしもころあず悪くないよね?」と「ころあず擁護論」が出るようになった。
また、2020年以降では、5年以上という時間の経過の故か、ミリオンのPの間ではころあず関係なく「ありがサンキュー」を「ありがとう」の代替の言葉(いわば「みりっほー」に近いミリP特有の挨拶表現)として常用する者も多く、更にこれを(ネタ的な表現としてではなく)「最上級の感謝を示せる最高の言葉」などと前向きなニュアンスとして解釈している者も一定数存在している模様である。とはいえ、ころあず自身の前では「ありがサンキュー」の使用は控えることを強く推奨です、ということに留意しましょう。
最後に、下野師匠からの金言でこの項を締めさせて頂こう。
「一度やってしまったものは、(ずっと)言われます。(中略)それはそれで思い出になってるから。」
結果論として
一見すると壮大な笑い話のようであるが、その時に
- 会心の「やっちまった顔」をした田所あずさ
- それを的確にドアップで抜いたカメラ
- 盛大にずっこけた他のキャスト
- そのまま「Thank You!」の再生を強行したPAと他の演出スタッフ
- それら一連の流れを笑い飛ばした観客
もしも、この中の誰か一人でも固まったら本当に笑えない大事故になっていたかもしれない。
笑い話で済んでいるのは会場にいた全てのキャストが未曽有の事態に適切に対処し、また全員がそのまま突っ込んで笑い飛ばすことを瞬時に決断した適応力・団結力の産物である。
また、喜劇のオチとして最高といえる緊張と緩和の極致であり、アイマスというコンテンツ自体が多分に笑える要素を含むという意味でアイマスらしさを体現したシーンでもあることから、結果としてミスなく終わった場合を超越した出来のライブが完成したと見ることもできる。
「#ありがとう以上の言葉見つかる」とは言い得て妙。
上記を踏まえて、2020年5月23日配信の「THE IDOLM@STER MILLION LIVE!」MILLIONSTARS特別生配信~手作りのThank You!~」(DAY1)のプレミアム会員向けおまけ配信において「アイドルマスター」シリーズ総合プロデューサーの坂上陽三は「ありがサンキュー」について、「お笑いとして最上級」、(狙った演出では決して実現できない)「崩しの美学」と評した。
pixivでは
当該シーンを田所あずさそのまま又は最上静香で描いたイラストが何枚かある。
(元々の時点で似ている・似せているため、どちらか見分けがつかないものもある)
しかし、その時のころあずがあまりにも凄まじいやっちまった顔をしていたため、所謂萌え絵での完全再現は最早不可能であり、いくらかのデフォルメがされたものとなっている。
関連タグ
田所あずさ:発言者であり被害者。
山崎はるか:こっちはちゃんと台本通りだったためいじる側である。
BORN_ON_DREAM!_〜HANABI☆NIGHT〜…閃光☆HANABI団の楽曲。歌詞中に「ありがと!39!」という狙ったとしか思えない歌詞が。