概要
ニコニコ漫画にてまるろう氏が連載していたユーザー漫画。略称は「いもぬき」。
妹思いだが頼りない少年アニオと、その妹モモの冒険を描いた物語。
ほのぼのあり、ラブコメあり、シリアスありの波瀾万丈なストーリーだが、ゆるいキャラと絵柄が中和して独特の雰囲気を醸し出している。
2022年4月30日に完結した。
あらすじ
聖剣――選ばれし者しか扱うことができないという神器の一つ。それを抜こうと毎日挑戦し続けていたアニオだったが、その聖剣を妹のモモがあっさりと抜いてしまった。しかし、モモは「聖剣を抜いたのはお兄ちゃん」ということにし、アニオは聖剣の勇者として妹と共に世界を救う旅に出ることになった。これはアニオとモモ、二人の兄妹の冒険を描いた、ちょっとエッチなラブコメ(?)である。
(ニコニコ大百科より転記)
登場人物
メインキャラクターのみを紹介する。
他のキャラクターはいもぬきの登場キャラクター一覧を参照。
アニオ
本作の主人公。聖剣を抜くために3年間通ったが抜くことができず、その上妹にあっさり聖剣を抜かれてしまう。しかし妹に聖剣の勇者ということにされ、勇者活動をすることとなる。
性格はものぐさで臆病でスケベなダメ人間で、戦闘力も聖剣を使ってスライムに勝つのがやっとという悲惨なもの。
しかし相手が魔族でも命を助けようとしたり、どんな時も妹のことを想っていたりと、勇者...いや、「優者」と呼ぶにふさわしい心根を持っている。
初期はダメダメだった戦闘力も、修行や実戦を重ねていくにつれ勇者に相応しいものに成長していく。
モモ
アニオの妹。11歳。
聖剣に選ばれた勇者だが、アニオが聖剣に選ばれたことにして兄の勇者活動を支えている。
兄とは対照的に凄まじい戦闘力を持っており、身体能力・魔法ともに規格外。現状彼女以上の実力者は登場していない。
重度のブラコンを患っており、ことあるごとにさすおにし、アニオを傷つけるものには容赦ない。
キキ
アニオ達の仲間。西の国トルティーヤ出身。
男装をしているが、実際には女性。
聖拳の勇者になることを夢見ていたが、聖拳を扱えるのがイケメンの美男子しかいないということを知り絶望した過去を持つ。それでも夢をあきらめきれず、普段は男のふりをしている。
西流武術五七段の格闘術の達人。戦闘力は勇者たちと比べれば劣るが、それでも西の魔王軍の尖兵を圧倒するなど実力は人類でも上位。
用語
勇者
神器に選ばれた人間達。
強大な魔族と戦える力を持つ人類の切り札であり、戦禍に身を委ねるのと引き換えに各国から高待遇を受ける。
一応国家に所属するが魔族と戦うために様々な国を行き来するため、実質傭兵みたいな扱いである。
なお精霊との交渉次第では勇者でなくとも神器の力を使用できる。アニオはこれ。
神器
勇者が持つ強大な能力を秘めた武器の総称。現在剣、槍、斧、弓、拳、杖、鎌、槌の七種類が登場している。
それぞれ精霊らしきものが憑いており、精霊が相応しいと思った者に力を与える。裏を返せば資格がなければ触ることもできない。
形状は持ち主によって変わり、破壊されても損傷しだいでは修復することができる。
勇者が修練を積み神器の力を引き出すことで、共通能力の神器解放、固有能力の神器覚醒が使用可能となる。
魔族
人類と敵対する生物の総称。
人型だったりモンスター型だったりと見た目やサイズは様々。
少なくとも1000年前から人類とは戦争を繰り広げており、滅ぼし滅ぼされしながら趨勢を競っている。
強力な魔族は魔王と四天王を中心とする魔王軍を作っており、勇者達はこの魔王軍を滅ぼすことが目的となる。
角付き
魔族の中でも角を持つ個体のこと。
普通の魔族と比べても強大な力を持ち、魔王軍を率いる魔王はまず角付きである。
生まれついての強大な力故か同種の魔族からも疎まれることがあり、精神的に難を抱えている者も多い。
魔力
人間と魔族が持つエネルギー。魔族や勇者が能力を使うと消耗する。
使い過ぎると魔漏症となり、しばらくの間うまく魔力が練れなくなる。
技
勇者と魔族が使う技はそれぞれ
必殺→超必殺→覚醒必殺の順に強くなる。