さとう輝
さとうてるし
1963年10月28日、松前町(北海道)に誕生。実家は酪農家で牛を飼っていたが、子供の頃は目の前の海で釣りをするのに夢中だった。小学校では教室で少年ジャンプを回し読み、「キャプテン」(ちばあきお)や「サーキットの狼」(池沢さとし)のファンだった。
1976年、中学1年生の時、「週刊少年ジャンプ」(集英社)に漫画作品募集のページを見つけ規定通りに漫画を描いてみたが、賞がとれるとは思わなかったため当時ファンだった中島徳博宛てに原稿を送った。その後も熱心に中島の漫画に感想を書いて送った。
1982年、高校を卒業し都内の印刷会社に就職が決まっていたが、中島のアシスタント募集に応募したところ合格し、内定を取り消してもらいアシスタントとなる。中島はさとうの送ってきた原稿を返してくれたが、「こんな裏表両方に描いてあるなんて論外だ!」と言った。アシスタントをしながらジャンプ編集部への持ち込みを続ける。
1983年、「月刊少年ジャンプ」(集英社)でデビューし独立するが、連載は3回で打ち切られた。船橋市(千葉県)に転居。
1984年、結婚するが収入がなく妻に食わせてもらう。
1987年、「月刊少年ジャンプ」で教師漫画「がんばれチビ六!」(「佐藤てるし」名義)を連載。
1989年、「週刊少年マガジン」(講談社)でゴルフ漫画「アルバトロス」(「佐藤輝」名義)を連載。
生活費に困って漫画家の山口正人にお金を借りに行った事があったが、返済方法について聞かれて「サラリーマンになって毎月2万円ずつ返します」と答えると叱られ、「漫画家を続けるなら貸してやる」と言って50万円貸してくれた。その際、「漫画ゴラク」で描くことを勧められる。
1998年、「漫画ゴラク」で寿司漫画「銀座柳寿司三代目奮闘記・銀シャリ!!」(原作:九十九森)、「COMIC釣りつり」(笠倉出版社)で釣り漫画「太っちょ釣り師大磯太郎」を連載。
1999年、「漫画ゴラク」で寿司漫画「江戸前の旬」(原作:九十九森)を連載(「銀シャリ!!」の続編)。ヒット作となる。
2002年、「つりコミック」(辰巳出版)で釣り漫画「潮騒商店街釣り倶楽部」を連載。
2005年、「つりコミック」で釣り漫画「熱いぜ大海!!」を連載。
2007年、「別冊漫画ゴラク」(日本文芸社)で柳葉鱒之介の若き日を描いた「江戸前の旬」のスピンオフ「寿司魂」(原作:九十九森)を連載。
2009年、「食漫」(日本文芸社)で姫野さくらの奮闘を描く「江戸前の旬」のスピンオフ「北の寿司姫」(原作:九十九森)を連載。
2015年、「漫画ゴラクスペシャル」(日本文芸社)で少年時代の柳葉旬と吉沢大吾のライバル関係を描く「江戸前の旬」のスピンオフ「江戸前の旬 ~旬と大吾~」(原作:九十九森)を連載。
2016年、「漫画ゴラクスペシャル」で回転寿司チェーンの開発担当・篠崎沙羅の奮闘を描く「江戸前の旬」のスピンオフ「虹のひとさら」(原作:九十九森)を連載。
2019年、「漫画ゴラクスペシャル」で田ノ上水産2代目田ノ上蒼の活躍を描く「江戸前の旬」のスピンオフ「ウオバカ!!!」(原作:九十九森)を連載。