なんという冷静で的確な概要なんだ!!
キン肉マンソルジャーが人質と共に立てこもった強盗から、人質を救出するための流れで登場した。
1から10まで突っ込み所満載な雰囲気で進む。
なんという冷静で的確な登場人物なんだ!!
自らのコスチュームを黒いペンキで染め、牧師に化ける。
薄情な市民を見て自ら飛び込もうとしたが「お前が行くと強盗がカッとなって子供を傷つける」とソルジャーに止められる。
特に出番なし。
真っ黒になったスーツを見て牧師の姿と気づく。
流れるようなソルジャーの手際に感服する。
ボックマン
CV:川津泰彦
強盗超人。彼が人質を手に立てこもってる事から全てが始まった。
少年
ボックマンに刃物を突き付けられる人質。
なんという冷静で的確な一連の流れなんだ!!
「金持ってこーい! 食い物もだー!」
だいぶアバウトな要求を突きつけつつ、哀れな少年に刃を向けて叫ぶボックマン(面倒なので以下「強盗」)。人質を助けに行こうとするブロッケンを制し、ソルジャーはこの修羅場の真近で黙々とペンキを塗っていた塗装工のおじさんに声をかける。首を180°捻転させつつも作業は止めないおじさんにちゃんと許可取るとともにペンキの色が黒であることもおじさんに口頭で確認すると、ソルジャーはやおらノースリーブのシャツを脱ぐと黒いペンキに浸していく。
その奇行もとい光景に、「超人レスラーにとってコスチュームは命なのに」と驚く正悪超人連合。ただ、この服はソルジャー(現)がソルジャー(真)から分捕ったもののため、ソルジャー(現)は躊躇しなかったに過ぎないことが後に判明する。
そしてドラム缶から服を取り出したソルジャーは、長袖で靴まで隠れる丈の牧師服という変わり果てた姿となったソルジャー(真)のコスチュームを纏う。なぜ生地が伸びたのか、理由は一切明かされない(アシュラやニンジャ等、コスチュームにギミックを仕込む例は珍しくもないが)。そしてペンキでベトベトになったはずなのにすぐさま乾いたそれを着て牧師に扮したソルジャーは、何故か出現したロザリオや聖書を携え、周囲が用意した食パンや果物を詰め込んだ籠を持ち立てこもり現場に向かう。覆面は外さず。
それを見て
「グヘヘヘ…神の使いである牧師さまの言うことだ 信用してもいいだろう」
とやけにあっさり安心した強盗はとりあえず中に誘導し(あの世界には医者なのに常時ボンデージのドクター・ボンベとかもいるのでこの程度のことは驚くに値しない)、ソルジャーは隙を見て子供を逃がそうとする。だが、そのマスクがやはり怪しいと思って…というわけではなく、服の下のモリモリボディを訝しんだ強盗は、「やけに鍛えているな、さては」と凶悪な本性をむき出しにする。
そして短い乱戦の末、ソルジャーはナパームストレッチで強盗を撃破。こうして子供は無傷で助かったのである。
結果はともかく過程がメチャクチャであるが、元ネタは『七人の侍』。更なる元ネタは上泉信綱の逸話によるもの。
なんという冷静で的確な後日談なんだ!!
なおボックマンは崩壊直前の東ドイツから亡命した超人であり、病気の母の看護をしている内に錯乱してこのような凶行に及んだらしい。
そのことを知ってたのかどうかはさておき、ソルジャーはボックマンを殺さず(本気でナパームストレッチを放てば超人強度1億でも死ぬ)、この後「俺もかつて罪を犯したが、その償いの為に今は旅をしている」と語り逮捕されたボックマンを激励したとのことである。
なんという冷静で的確な助言なんだ!!
余談
元ネタは黒澤明の「七人の侍」で島田勘兵衛が坊主に変装して強盗を捕らえた場面である。
なんという冷静で的確な関連タグなんだ!!
ナチョ・リブレ覆面の神様…覆面レスラーと聖職者を兼任した実在の人物を元にした映画。
プリンセスコネクト!Re:Dive…まんまこのセリフを使うシーンがある