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概要編集

江戸時代妖怪絵巻にある妖怪一頭身の肉の塊のような姿で描かれる。ぬっぺっぽうと呼ばれる地域もあり、のっぺらぼうの一種または原型ともされる。妖怪絵巻では妖怪の絵と名前だけしか記述がない為、謎が多い妖怪。


のっぺらぼうとの区別はのっぺらぼうが目や鼻が全く無いものであるが、ぬっぺふほふは肉によって顔体の区別がつかないものとされている。顔っぽく見えているのも全て肉のシワともされる。


文化時代の随筆『一宵話』では類似した妖怪「封(ほう)」が登場し、「この肉を食べると多力を得る事ができた」とあり、「地獄先生ぬ~べ~」では肉を食べると超人的な力を発揮できるが、肉を手に入れてから帰るのは容易くないと言う妖怪として登場した。


また、異説では『屍肉の妖怪』とされ、全身から酷い悪臭を放っているとも言われる。


ゲゲゲの鬼太郎での扱い編集

ぬっぺらぼうの名前で登場した。「朝鮮魔法」で初登場。なぜか韓国の妖怪と言う設定になっている。石像の中に入って韓国の村にアリランの歌声と共に現れて、歌声に聞き惚れた村人から若さを吸い取って老人に変えた為、村人達からは『アリラン様』と呼ばれて恐れられていた。

老人に変えられた村の少年から助けを求められた鬼太郎は、苦心して韓国にたどり着き対決するが、自身もアリランの歌声に聞き惚れてしまい若さを奪われ、更に巨大な透明の怪物に村を破壊されて、村人たちからの信頼を失墜させてしまう。その後はぬりかべの加勢で石像に化けていたぬっぺっぽうを撃退するが、巨大な透明の怪物によりぬりかべは返り討ちに遭い、胴体に大穴を開けられてしまう。

だが、鬼太郎が臭い息をあびせた事で金バエの大群が透明怪物にたかり、その正体が巨大なぬっぺらぼうだと暴かれた。そして金バエを食べる為に集まった何千羽ものスズメに嘴で突かれて血まみれになった所を、更に血の臭いを嗅ぎ付けた朝鮮ヒルの群れにまとわりつかれ、全身の血を吸いつくされて巨大ぬっぺらぼうは絶命した。

仲間がやられて逃げ出した残りのぬっぺらぼうを追いかけて、アジトである山小屋にたどり着いた鬼太郎は、そこでぬっぺらぼう達が村人から奪った若さのエキスを詰めた壺を発見した。目玉おやじは「それこそがかつて始皇帝が探していたという不老長寿の薬」だと語った。だがぬっぺらぼう達が隙をついて森の中に逃げ込みそのまま行方をくらましてしまい、他人から若さを奪う方法は分からずじまいとなってしまった。

その後、村に戻った鬼太郎は若さのエキスを村人たちに返し、老人にされていた村人達は若さを取り戻す事ができたのだった。


アニメ版編集

1期編集

「隠形魔法」と言うタイトルになり、舞台が韓国から返還前の沖縄に変更されている。更にアリランの歌声が、沖縄民謡のユンタに変更された。

事件後、村人たちが飲み残して一滴だけ残った若さのエキスをねずみ男が飲み、その結果ヒゲが消えてしまい「元に戻してくれ~」と泣き喚くオチがついた。

3期編集

舞台が再び韓国に戻り、焼失前の南大門などの観光名所が描かれている。助けを求めてきた少年の目的が、『自身の若さ以外に嫁入り前に若さを奪われてしまった姉を救って欲しい』と言う内容になっている。

また村人達が原作版よりも鬼太郎に対して協力的になり、巨大ぬっぺらぼうを倒す際には、村人総出でロープでぬっぺらぼうを引きずり倒して鬼太郎に加勢した(正体を暴くのも、蜂蜜を塗って蜂を群がらせる方法になった)。

6期編集

ぬっぺっぽうという名前で登場。どこかの島に生息し、ねずみ男と手を組んで、美容クリームと称して若さを奪うクリームを売っていた。実はぬらりひょんと繋がっており、軍事資金を稼ぐために利用されていた。

歌の妖術で鬼太郎たちを老化させ(ぬりかべは効かなかった)、実は若さを奪うクリームを使っていた砂かけ婆認知症を患ってしまう。子泣き爺の活躍で復活した砂かけ婆によって透明化した巨大ぬっぺっぽうを暴かれ、砂かけ婆と子泣き爺の合体技『大火炎岩石弾』で倒された。


関連タグ編集

妖怪

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