概要
ドラえもんプラス3巻及び、藤子・F・不二雄大全集2巻に収録。
ストーリー
ドラえもんとのび太は、スネ夫に海水浴に行くことを自慢するが、行く予定の電車が混んでいることを言われ、自分ちは自家用車で行くとを自慢し、それに乗って走り去って行った。悔しいドラえもんは両親に電車で行くのは止めるよう言い、「どこでもきっぷ」を取り出してこれに「うみ」と書き、ふすまに貼り出車のホイッスルを吹き始めた。
そしてふすまを開けると海についていたものの、ど真ん中だったため部屋の中に海水が流れ込んできてしまった。そこで「かいがん」と書きなし、今度はちゃんと無事に到着したことで、ドラえもんとのび太は海水浴を楽しむことにした。だがのび太は上手く泳げず、ふてくし浜辺で砂の城を作り始めたので、ドラえもんは「水てぶくろ」を取り出し、これを使って2人は水の城を建設。
更に海水を球状にして投げ合い「水合戦」もして遊んだが、部屋の方にも飛んで行ってパパに当たってしまったため、ママからうちへ投げ込んじゃだめと注意されてしまった。そしてパパとママは水着に着替えて海水浴をすることにし、のび太はドラえもんに出してもらった「カメスーツ」を着て海中を泳いでいたが、その時しずかが訪ねてきたため、一緒に海水浴をすることになったが、泳いでいった先でボートがひっくり返って立ち往生しているスネ夫を発見する。
背中に乗せて海水浴場までたどり着くと、スネ夫んちの車は何者かに盗まれてしまっていて、これを見かねたドラえもんとのび太は自分ちに来るよう勧め、家に招き入れたが、当のスネ夫達は海岸と野比家が繋がっていることにびっくりしていた。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は2000年8月18日に放送されたが、現在のところ水田版では、まだアニメ化されていない。
2000年版
- サブタイトルが「海水浴へ行こう」に変更。
- 冒頭ドラえもん、のび太、ママは庭の草むしりをしていて、ドラえもんはアイスを、のび太はスイカを食べる妄想もしていた。また車はスネ夫の母親が運転していたため父親は登場しておらず、ジャイアンも乗っていてスネ夫と一緒に草むしりをしていた2人をバカにしていた。
- これを庭で聞いていたママはのび太達を可愛そうに思い、居間で寝ていたパパを起こして海水浴に行くことを決定した。また電車が混んでいることを言ったのはパパになっている。
- ドラえもんはルーム特急に漢字で海や海岸と書いていて、のび太は電車ごっこやってる暇じゃないとツッコんでいる。ちなみにその後着いた海中には、タコやイカ、クラゲ、鮫が泳いでいた。
- のび太は海岸に出た際、興奮のあまり裸になっていて、ママから水着を着るよう言われ、一方ドラえもんは麦わら帽子、アロハシャツ、サングラスを付けて、ゴムボートで海上を漂っていた。また、ママが着ていた水着はひまわり柄で、似合っているかどうかセクシーポーズまでしてパパに聞いていた。ちなみにパパは部屋でくつろぐことを選んだため水着には着替えていない。
- ドラえもんとのび太が作った水の城は、原作よりも大型で豪華な見た目になっており、完成した後にしずかが遊びに来たが、彼女が手袋を付けずにしずかが触ってしまったために元の海水に戻って崩れてしまった。そしてしずかも水がっせんに参加していて、ママが皆を呼びに来たのは昼食ができたからだった。
- ドラえもんたちは海中に潜っておらず、またのび太は「ドラえもんってネコ型ロボットなにに犬かきだね」とからかっていて、ドラえもんも「そういう君だってカメかきじゃないか」と反論したが、しずかは喧嘩しないように注意している。
- ドラえもん達が来た時、既にジャイアンとスネ夫は溺れていて、ジャイアンはドラえもんの背中に乗っている。
- スネ夫の母親は車がなくなったことでパニックになり、虫のような動きをしていた。また警官は登場しておらず、ジャイアンがスネ夫になんとかするよう迫ったため、ドラえもん達は自分ちに来るよう勧めた。ちなみにスネ夫の母親はしずかと一緒にのび太の背中に乗り、ジャイアンとスネ夫はドラえもんの背中に乗っている。
- ラストのオチは、恥ずかしさから外に出たスネ夫の母親達が、大衆に自分達の水着姿を見られてしまい、恥ずかしさのあまり飛び上がるというものになっている。
今回登場した、ひみつ道具
どこでもきっぷ
「とっきゅう○○ゆき」と書かれた看板で、行きたい場所を書いてふすまやドアに貼ってから開けると、そことつながっている。2000年版では「ルーム特急」という名前に変更され、とっきゅうは漢字表記になっていた。
水てぶくろ
この手袋をはめると水を掴むことができ、粘土のように自由に形を変えることもできる。2000年版では「水粘土てぶくろ」に名前が変更されている。
カメスイマー
のび太が使用した亀の胴体と甲羅を模したスーツ。着用すると泳げない人でも自由に泳ぐことができるよになる。原作では名前は呼ばれておらず、2000年版にて命名された。