まろまゆ
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まろまゆ
メディアワークス/アスキー・メディアワークス刊「電撃萌王」で連載されていた4コマ漫画。「ぱにぽに」(スクウェア・エニックス刊)の番外編。
もしかして:麻呂眉
「ぱにぽに」の登場人物である桃瀬くるみのアルバイト先である喫茶店「エトワール」を舞台としたスピンオフ4コマギャグ漫画。
ぱにぽにの外伝作品にもかかわらず出版社の異なる電撃萌王で連載され、電撃萌王の連載作品にもかかわらずいまいち萌えない娘がヒロインという極めて挑戦的な作品となった。季刊誌から始まり隔月刊誌での連載ゆえ連載ペースが遅く6年間の連載で単行本は2巻のみ。しかしぱにぽにと時系列的にリンクしており、ぱにぽにで描かれた特定のイベントがまろまゆでは別の視点でもう一度描かれるなどということもあるので、この2冊だけでなくぱにぽにと一体の作品と考えるべきだろう。
また、単行本には「まろまゆ」連載当時角川書店から発行されていた「エース桃組」で連載されていた「桃組っ!!」(同名のアイドルユニットを主人公とした非4コマ作品で、最後が必ず爆発オチという不条理ギャグ漫画)が合わせて収録されており、この2つも姉妹作の関係といえる。
ドラマCD化されたほか、「ぱにぽに」のアニメ版の一部としてアニメ化されている。
2008年に完結したが、その後も何らかのイベントに合わせて特別復活号が描かれることがある。
CVはドラマCDのもの(ぱにぽにのドラマCDと同じキャスティング)。
まろまゆ
- 桃瀬くるみ (CV:川澄綾子)
- 桃月学園1年C組所属の女子高生。桃月西口商店街にある喫茶店・エトワールでウェイトレスをやっている。
- 無免許で原付を運転しエトワールに突っ込む事故を起こし、店を損壊し店長に大怪我をさせる。その償いとオタクで萌える女子が大好きな店長の好意でエトワールのウェイトレスとして働くことに。治療費と店の修繕費の弁償が終わるまで時給100円の契約だったが、弁償が終わった後もなんだかんだ言いながらバイトを続けている。
- 顔立ちもスタイルも非常に良い。にもかかわらず何故か地味。まるで萌え要素がない。
- 桃月学園はバイト禁止なので本当は校則違反だが、初期は制服姿のままエプロンだけつけて働くなど、バイトしていることを全く隠そうとしなかった(学校の近所なのにその格好で買い出しに行ったりもした)。でも地味なので全くバレない。桃月学園の生徒の間でもくるみがここでバイトしていることを知っている人はごくわずかしかおらず、それどころか町の人にも顔を覚えてもらえない。これでも彼女はエトワールの看板娘である。
- 無免許運転をするくらいなので驚かないが、かなり素行不良が目立つ。学校のマラソン大会を寒いという理由でブッチし、勤務中に2回位パチンコ屋に行って補導(しかも1回目は連載開始いの一番だった)され、桃香飯店で行われた連載終了打ち上げでは飲酒し酩酊状態に(店に来ていたツバサやユナにも無理やり飲ませ、ユナは嘔吐)。店長には計3回もクビと言われたが実際にはクビにならなかった。こんなにヤンチャしてもやっぱり地味。
- 店長 (CV:藤原啓治)
- エトワールの店長。親から継いだエトワールを切り盛りしているが、心配になるほど客が来ない。そこで自分の趣味と実益を兼ねて萌えるかわいい美少女をウェイトレスとして雇い、色仕掛けで男性客を取り込もうと画策した所、突然くるみが窓から突っ込んでくる。割れたガラスで頭部に裂傷を負い、35針を縫う大怪我をする。
- エトワールを「萌える喫茶店」にしようと考えているが、今のところ普通の喫茶店のままである。
- 趣味はアレだがものすごくお人好しであり、本来なら警察に突き出してもいいくるみを許し、そのままアルバイトウェイトレスとして採用。しかしくるみに萌え要素がみじんもない事に頭を悩ませる。
- そのうち逆にくるみをオタクにしようとし始め、くるみがボクっ娘やロリキャラ萌えに目覚めることに。
- 魔法少女猫 (CV:松岡由貴)
- 人語をしゃべるなんだかよくわからない変な猫。くるみがアルバイトを初めてしばらくして店にいつくようになったらしい。一応メスとのこと。
- 少女と契約して魔法少女にする…力はない。最後までただの変な猫。
- 作品名が「まろまゆ」なのはこの猫が麻呂眉だったからと思われるが、しばらくして普通の眉に変化。そもそも猫に眉があるのもおかしいが、本当に猫かどうかも怪しいので突っ込んではいけない。
- 単行本1巻で唯一カバーイラストに描かれなかった。
- 原作では白いが、アニメ版では茶色になった。
- 棟梁 (CV:石井康嗣)
- 近くの土建業者の棟梁。硬派に見えてオタクで、エトワールの数少ない常連客。
- オタク同士なので当たり前だが店長とものすごくウマが合う。
- 弟子たちは棟梁の趣味は知らないため、休憩時間に棟梁がたばこを吸いながらもの思いにふけっている(のではなく、実際はオタクネタを一人で思い出している)のを観て憧れている。
- 妙子 (CV:後藤邑子)
- 疫病神見習いで、修行のために仮免で人間界に降臨中。大変かわいらしい顔をしており、まろまゆ随一の萌えキャラ。
- おかっぱ頭を飾りのついたヘアゴムで左右2箇所止めている。また疫病神の掟により黒い服しか着てはいけないことになっているということでいつも黒装束。
- いろいろな人に「不幸になってもらえませんか?」と聞いて回っており、顔に似合わず毒を振りまく発言を連発する。但しそれで不幸になった人はいない(まろまゆの登場人物は基本的に自分で勝手に不幸になっている。元から不幸な人がさらに不幸になることはないらしい)。
- 人を不幸にしようとしているのはその後に幸せを呼ぶためで、幸せになりすぎると不幸が訪れるのでそれを防ぐのが疫病神の仕事なのだが、妙子は未熟者なので幸せな人と不幸な人の区別がつかないるようである。
- くるみのツボにハマったらしくめちゃくちゃ可愛がられている。
- 世間知らずでコーヒーも知らなかった。
- 橘玲 (CV:雪乃五月 ※唯一アニメ版と同じキャスト)
- 「ぱにぽに」からの出張キャラ(くるみ・玲)は人物紹介欄でフルネームで紹介されていない。その理由ははっきりとは書かれていないが、どうやら「スクエニに無断でまろまゆに出演しているからおおっぴらに名乗れない」ということらしい(自分の書いたキャラでも版権は半分スクエニに取られるので、無断でヨソの出版社の作品に出るのは本当はダメ)。「桃月はバイト禁止」という校則や、単行本1巻の作者コメントで「内容もやりかたも無茶苦茶」「大人の事情まる無視」と書かれているのもそういうことを指しているらしい。作者は命知らず。
- 念の為に書くが、作者にスクエニからの抗議等はなく、黙認されていた。また単行本の表紙にはしっかり「THE WORLD FROM PANI-PONI」と書かれている。
ぱにぽに・新感覚癒し系魔法少女ベホイミちゃん・キャンディポップナイトメア - 世界観を共有している。特にキャンディポップナイトメアに登場する初音みことは常連客。
TG天使ジャイ子ちゃん - 同じくぱにぽにからスピンオフして角川系(エンターブレイン)で連載された作品。但しぱにぽにとの関連性は非常に少ない。
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