概要
『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』において、氷川誠が仮面ライダーG4に対して放った台詞。
氷川誠/仮面ライダーG3-Xと水城史朗/仮面ライダーG4はそれぞれアントロード ファルミカ・ペデスと交戦していた。実はG4は装着者の命を削る危険なシステムであり、戦いの中で装着員である水城の肉体は限界を迎えようとしていた。
アントロードを一通り殲滅したところでG4の動きが鈍り、G3-Xは水城にG4システムから離脱することを求めるが水城はそれを拒む。そして生を背負う氷川と死を背負う水城、どちらが正しいかはっきりさせるためG3-Xに戦いを挑むのだった。
しかし、性能面では水城が纏うG4の方が上であり、G3-Xは苦戦を強いられ、肩と頭部ユニットを破損してしまう。それでも小沢澄子に
「G3-XとしてG4と戦っては勝ち目はないわ。氷川誠として戦いなさい!」
と激励された氷川は、頭部ユニットを外し「G3-X」ではなく「氷川誠」という一人の人間として戦うことを決意する。
戦う氷川とG4。だが、水城の体は既に負荷に耐えられなくなっていた。必死に離脱するよう説得するも、水城は戦闘を続行することを選び、そのまま絶命してしまう……
その直後、G4はAIだけで再起動し、既に事切れた水城史朗の身体で再び動き始めた。
戦闘継続しようとするG4に氷川は
「もういい……もういいだろォッ!!」
と絶叫しGM-01を発射、G4は今度こそ完全に停止した。
このシーンはゲーム『仮面ライダー バトライド・ウォーⅡ』でも再現されている。
余談
- 台本の段階では「無言で(死者となった相手を撃つことに)葛藤しつつ、最終的に覚悟を決めて撃つ」というシーンだったが、氷川誠を演じた要潤によるアドリブでこのセリフが加えられた。厳密には、監督の田﨑竜太が何か一言入れることを構想していたこともあり、要と田﨑が相談した結果、要の気持ちを込めたこのセリフが提案され採用されたという経緯である。
- このシーンの撮影では、G3-Xは本来のスーツアクターである伊藤慎ではなく氷川役の要がスーツを着用しているのに対して、G4は変わらずスーツアクターの岡元次郎がスーツを着用している。このシーンでの岡元について、要は「あまりの迫力で怖かった」と語っている。