概要
『仮面ライダーアギト』におけるG3変身者の氷川誠が、最終決戦で地のエルと風のエルの2体のエルロードと対峙した時に発し台詞。
シャイニングフォームすら敗北に追い遣ったエルロード相手に互角の戦いを繰り広げたG3に対し、畏怖の念を抱いた地のエルは言う。
「お前はアギトではない…何故これほどの力を……何者なんだお前は!?」
その言葉に対し、G3こと氷川が発したのがこの台詞であり、彼の人間としての意地をこの上無く体現した言葉となった。
氷川誠は本当にただの人間なのか?
確かに氷川誠は本当にただの人間であるが、やはりメンタルと身体が並の人間より頑強ではないか(ついでに運も)と思わせるような描写が多々ある(一部はGシリーズの装甲が頑丈さが要因のものもいくつかあるが…)。
- アンノウン戦後にアギトに敵と見做され、ボコボコにされた挙句にライダーキックを浴びせかけられるが、アギトが我に返ったことで生き延びる(第3話)
- 生身の人間が浴びると発火する筈の落雷を浴びてG3が損傷するが、氷川本体は少し痺れた後に問題なく動けた(第18話)
- G3-Xシミュレーション後に全身の筋肉が広範囲断裂を起こすもそのままG3-Xマニューバに参加(第23話)
- その後、G3-XのAIに振り回され、訓練からぶっ続けでアンノウンとの戦いを強いられて入院する羽目に陥り、病み上がりの体で代打に選んだG3-X(民間人)のオペレートを行う(第24話)
- ちなみにこの判断は氷川の独断であり、上層部からの追求にも毅然とした対応を取っていた。
- なお、氷川はその後も特に後遺症もなく戦い続けられたのは周知の通りである。
- 創世神相手に「GX-05 ケルベロス」を臆する事なくぶっ放し、翔一が一矢報いるチャンスを作る(第46話)
- 前回で患った視覚異常がひと月の間に完治する。なお、患った原因も治った要因も全くの不明(第47話)。
- 警察上層部の意向に反してでも人々の為に、小沢らと共にGトレーラーの奪取に向かう(最終話)
- これが本項の最終決戦へ続く。
- スペックで勝るG4を相手にメットを自ら脱ぎ捨てて一人の人間として戦い、生き延びる(劇場版)
上記のように下手すれば懲戒免職ものの行為にも何度か及んでいるが、私欲ではなく自分の信念に準じたが故であり、氷川が警察という職業から外された事は一度としてなかった。
人々を守りたいという信念・勇気は一貫しており、アンノウンと戦うにはスペック不足気味であったG3時代から装着員であった男が並大抵のメンタルではないのは当然の帰結なのかもしれない(これは何度か小沢澄子からも評価されている点である)。
ちなみにテーマソングは「NEVER DIE」(意味は"絶対に死なない")である。
関連タグ
普通のホモサピエンス:元号2作目の同義語。本作品において、彼はまさしくその代表格であった。
草加雅人:同作の2年後の劇場作品における真逆の例で、氷川とは逆に「所詮ただの人間」と言われて無残に殺されてしまった。
ポップ(ダイの大冒険):『ダイの大冒険』において、同じく物語が終盤に差し掛かる同時期に相対した強敵に対し、自らを指して「臆病で弱っちいただの人間」と称した繋がりのキャラ。作品自体はこちらの方が先に出ているので、その意味で言えばポップの方が先輩である。
ケンシロウ:『北斗の拳』において、その超人的な力を見た相手が「きさま何の化身だ!」と問いかけたのに対して、「ただの人間だ!」と返した。ちなみに『ダイの大冒険』よりさらに先に出た作品なのだが、ポップとは違い魔法等は扱えない、氷川同様に本当にただの人間である。魔法も何もない世界で何かの化け物でもなきゃ出来ない事をやらかしている事に対するツッコミとその返答であるため相手からしてみればなおさら信じがたいのである(とはいえ、彼が継承している一子相伝の秘術はもはや魔法も同然の御業と言えるが)。