CV:土師孝也
概要
『クレしん』の原作者・臼井儀人のパロディキャラ。
なので職業はもちろん漫画家で、名前はそのまま「臼井儀人(うすいよしと)」の並べ替え(ちなみに氏の本名は「義人」と書いて「よしひと」である)。
37歳既婚、趣味はうんこ観察、好きな写真の種類は光沢、好きな便座の形はU型。そしてウンコの時間が長いらしい。
人気マンガ『少年忍者吹雪丸』の作者であり、将来は漫画家を志望しているマサオくんの憧れの人物でもある(なおしんのすけも吹雪丸ファン)。
……が、この吹雪丸以外ヒット作はないらしく、しかも如何せん短気でスケベで大人げない性格であり、ファンであるマサオくんも「人間性は好きじゃないけどヒット作1本で頑張ってるのがすごいと思う」と複雑な評価をしている(よしいに憧れていると聞いたときにしんのすけは「似合わないヒゲ生やしてえらそうにしたいの?」とか言っているアリサマ)。またマサオくんがオリジナル漫画を書いて見せにきた時は「出版社の人に見せなさい」とアドバイスしつつも、「人の作品を批評するのは得意じゃない」と言ったせいでしんのすけに「見る目がないってことだよ」と言われたり、アシスタント志望ということでやって来た時には作業場の掃除(妻を怒らせてメチャクチャにされた)や電話番をさせようとしたりした(居留守作戦のため)……のだが、しんのすけに「手本見せて」といわれた時に結局自分でほぼ終わらせた。
ギャグキャラだけに乗せられやすいせいもあるだろうが、いつも自分で掃除している悲しい習性……。
そして編集者(=出版社の人)が原稿を取りに来たのでマサオくんは早速彼にマンガを見せたところ「なかなか良いよ」と高評価。この時しんのすけもぶりぶりざえもんの手作りマンガを見せたが、内容は「さくしゃきゅうびょうのためおやすみ(作者急病のためお休み)」。曰く「よしい先生の作品を参考にしました!」とのことで、編集者は大笑いしていた。
……とまあこんなヤツなので毎回妻からも編集部からもバカにされたり見下されたりしており、しかも「しんのすけが天敵になるキャラ」である事から、しんのすけ達が関わるといつも原稿を落とす(ボツにされる)上、ケガや病気、果ては誤認逮捕など、ギャグマンガ補正という災難に見舞われて長期休載に追いやられるのがオチ。
ちなみによしいはこんなヤツだが、臼井自身はかなりの人格者であったというからまさに正反対。だからこそコイツの絶妙な小物具合で笑わせてくれるのだろうか。
家族としてアシスタントを務める妻のたえ子(CV:勝生真沙子)がいるが、闇の軍団が水玉の服を着ている、戦国時代の姫の家がバルコニーやソーラーシステムが付いた現代的な家になっている、城が時代劇には不釣り合いなシンデレラ城のようなメルヘンチックな城になっている等、毎回原稿を自分好みに書き替えてしまうのが悩みの種。
さすがによしいも怒ってダメ出しするのだが、その度に逆ギレして仕事場をめちゃくちゃにする(例→「ブルドーザーの真似」やコサックダンスで机の上の物を台無しにする、「人間ジャッキ」と称して机をそのままひっくり返す、「ガメラの物真似」と称して作業机の上で回転する等)。しかもそのまま外出してしまうため後片付けはよしいがやることになり、こうなると1時間は原稿が遅れるらしい。
その都度「あんなアシスタントクビだ!でも女房だから結局は家にいるしどうにもならないんだよなぁ…」と悩みながら一人愚痴をこぼしている(それでも妻がファンの襲撃で重傷を負った時に迷わず救急車を呼んでいるあたり、彼は妻の人となりを理解しているのだろう・・・)。どっちもどっちか……。
用を足したあとにウンコ観察するのが趣味で、「このまま流すには惜しい作品だ」などと呟いているが、毎回その後ネタが浮かばず「こっちは出るのにネタのほうはさっぱりだ」とスランプ気味。
おまけにネタに困るとすぐ「主人公を絶体絶命にして次回へと続かせてしまう」先送りの常習犯で、必然的に後でますます困るというどこかで見た光景になることが多い。
原作では15巻から23巻にかけて登場していたが、それ以降は出番が減り、45巻で久々に登場した。
しかし、「新クレヨンしんちゃん」では今のところ通行人扱いとなっている。
アニメでは1999年に登場して以降しばらく出番がなかったが、5年後の2004年に放送した「オーラッ!スペイン旅行だゾ」で久々に登場したものの、しんのすけ達に原稿を邪魔された挙句誤認逮捕されるという相変わらずの扱いであった。なおこの話の原型になった原作の韓国旅行の話でも同様のトラブルに見舞われている。
関連項目
松浦せいじ:同じく作中に出てくる漫画家。松浦自身は名前しか出てこないが、その代わり番外編にて彼をモデルにしたキャラは時々出てくる。なお実在する人物で、臼井と親交があったという。