アウターリミッツ
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あうたーりみっつ
『アウターリミッツ(The Outer Limits)』とは、1963年から1965年に放送されたアメリカの特撮テレビドラマ。白黒作品。
「これはあなたのテレビの故障ではありません。こちらで送信をコントロールしているのです。水平線も垂直線もご覧のように自由に調節できますし、映像の歪みも思いのままです。また焦点をぼかしたければこのように、合わせたければいつでも鮮明に映し出せます。あなたはこれから私たちと共に、素晴らしい体験をなさるのです。それは、未知の世界の神秘ともいうべき宇宙の謎を解く驚くべき物語です」(オープニングナレーション)
毎週様々なエイリアン、UFO、超能力者、超常現象をオムニバス一話完結式で描く1時間のSFドラマ。1964年から1965年に2シーズン全49回が放送された。
『トワイライトゾーン』と並んで1960年代のアメリカのドラマを代表するシリーズであり、日本でも『ウルトラQ』等に大きな影響を与えた。
タイトルバックのサインウェーブは、第1話「宇宙人現わる」の内容に関係がある。
日本国内では1964年に『空想科学劇場アウターリミッツ』のタイトルで第一シーズンがテレビ朝日で放送され、66年に日本テレビで『空想科学映画ウルトラゾーン』のタイトルで第二シーズンが放送された。
※この日本での放送時に、いくつかのシーンがカットされて内容が改変されている所もある。DVDで見てみると、日本語吹替が入っていない部分が確認出来る。
1995年から2002年にリメイク版『新アウターリミッツ』が制作されている。
グレートアンドロメダ星人(メイン画像)、宇宙蟻ザンティ星人、人工進化人間シックスフィンガー、古代怪魚、イドの怪物、鉱石知性体、宇宙怪獣メガゾイド、クロモ星人、エボン星人、ルミノス星人、アンテオン遊星人、ハチ女、その他多数。
ほとんどが1話完結なので、クリーチャー群も1話限りの登場である。
話数 | サブタイトル | 登場クリーチャー |
---|---|---|
1 | 宇宙人現る | グレートアンドロメダ星人 |
2 | もう一人の自分 | 同面人間 |
3 | ゆがめられた世界統一 | エタ星人 |
4 | 人間電池 | 潜在意識の怪物 |
5 | 狂った進化 | 進化型未来人 |
6 | 生まれてこなかった男 | アンドロ |
7 | 地球は狙われている | へロシアン |
8 | 脳交換 | アイス・ゴースト |
9 | 宇宙ビールスの侵入 | 宇宙ビールス |
10 | 悪夢 | エボン星人 |
11 | 人喰い雲 | 核エネルギーの怪物 |
12 | 二次元の世界へ | |
13 | 太古の魚 | イチョラサス・マキュリアス |
14 | 蟻人(アントメン)の恐怖 | ザンティ星人 |
15 | クロモ星人 | クロモ星人 |
16 | 火星人の実験 | ディーモス、フォーボス1号 |
17 | 破滅の箱 | ボックスデーモン |
18 | 昆虫美人 | ハチ女レジナ |
19 | 肉体侵略 | 霊族 |
20 | 宇宙へのかけ橋 | 光宇宙人 |
21 | 宇宙人の落とし子 | エロス星人 |
22 | 宇宙植物 | 宇宙胞子 |
23 | 遊星衝突の危機 | エンピリア星人 |
24 | 月への亡命 | グリピア星人 |
25 | 第二の地球を求めて | ミュータント、放射能蟻 |
26 | 二階にいる生物 | 脳生物 |
27 | 宇宙の決闘 | アンデラ星人、カルコ星人 |
28 | 宇宙洗脳 | ゼノン星人6号 |
29 | ルミノス星人の陰謀 | ルミノス星人 |
30 | 大爆発 | 宇宙粒子生命体 |
31 | 人間カメレオン | カメレオン宇宙人、人間カメレオン |
32 | 死体蘇生器 | 蘇生人間 |
33 | 38世紀から来た兵士 | |
34 | 宇宙に散った白血球 | 幻覚金星人 |
35 | 異次元からの来訪者 | エック |
36 | ウルトラ人間 | ウルトラ人間 |
37 | ガラスの手を持つ男 | カイバン遊星人 |
38 | 沈黙の叫び | 姿の無い宇宙生命 |
39 | 火星!その恐るべき敵 | 火星砂竜 |
40 | 人工惑星ウルフ359 | ウルフ359ゴースト |
41 | ロボット法廷に立つ | アダム・リンク |
42 | 見知らぬ宇宙の相続人(前編) | |
43 | 見知らぬ宇宙の相続人(後編) | |
44 | 宇宙からの使者 | アイガー、遊星人兵士 |
45 | 宇宙怪獣メガソイド | メガソイド |
46 | アンテオン遊星への道 | アンテオン遊星人 |
47 | バーム大佐の脳細胞 | 生きている脳 |
48 | 十秒間の未来 | 時の囚人 |
49 | 宇宙通信SOS!! | バクテリア獣 |
- 機械を使って人工的に人間を進化させる第5話『狂った進化』は、ズバリ、『アルジャーノンに花束を』や、スペクトルマンの『悲しき天才怪獣ノーマン』みたいな話である。この人工進化人間は、未来人=アタマがデカい、というイメージを定着させた有名なミュータント。
- 宇宙人グレイを目撃したヒル夫妻を逆行催眠で証言させると、リトルグレイの描写は第20話『宇宙へのかけ橋』に登場した宇宙人の描写によく似ていたという。時期的に考えても、この前見たテレビの宇宙人みたいだねーというツッコミも可能なのだが、ヒル夫妻は「アウターリミッツなんて見た事もない」とも証言しているので、真偽は未だにわからない。
- 映画「ターミネーター」は、第33話『38世紀から来た兵士』、第35話『ガラスの手を持つ男』の内容に似ている盗作だという訴訟が発生し、「ターミネーター」のエンドクレジットには脚本家ハーラン・エリスンの名前が追加されている(訴訟大国アメリカではよくある話)。
- 第27話『宇宙の決闘』は、フレデリック・ブラウンの短編『闘技場』の翻案である(スタートレック『怪獣ゴーンとの対決』みたいな話)。「怪獣大戦争」等でおなじみニック・アダムスが、ブーメランを投げてくる異星人と決闘するのだ。
- スペース1999、スパイ大作戦、等に出演していたマーチン・ランドーが、第6話『生まれてこなかった男』の悩める未来人、『宇宙へのかけ橋』でのダメ科学者、数本に渡って出演している。
- 第41話『ロボット法廷に立つ』(原題「I' Robot」)は「ロボットを殺人罪で裁判に立たせていいのか?」という論争を描く話で、これはアメージング誌で発表された古典SF小説「アダム・リンク」の翻案である。原作者はイアンド・バインダーで、アイザック・アシモフではない。
- 毎回、冒頭と結末で渋いナレーションがビシッと入る。これがもう本当にウルトラQの雰囲気にそっくりである。
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