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概要編集

アブラソコムツ漢字表記:油底鯥、脂底鯥、学名Lepidocybium flavobrunneum )は、条鰭類スズキ目サバ亜目クロタチカマス科アブラソコムツ属に分類される硬骨魚類深海魚。多脂魚。

  • 分類学チャート
標準和名アブラソコムツ
他の和名インガンダルマ、ダルマ、インガンダラメ、イングワンタルミ、サットウ、アブラウオ、タヌキ
学名 Lepidocybium flavobrunneum (Smith, 1843)
英語名escolar
分類顎口上綱 硬骨魚類 条鰭類 新鰭類 真骨類 棘鰭上目 スズキ系 スズキ目 サバ亜目 クロタチカマス科 アブラソコムツ属 アブラソコムツ

特徴編集

最大150cmに達する大型魚。

同科のバラムツハタムツに似ているのに対し、こちらは紡錘形の体型でマグロカツオを思わせる。


世界中の温帯域から熱帯域にかけての海洋に棲息する。

深海魚で、浅い海ではほとんど見られない。


食性肉食小魚を主食としていると考えられ、そのほか、柔らかい生物を食べている可能性もある。


深海魚の例に漏れず、深海で浮力を得るため、水圧に押し潰されてしまう(うきぶくろ)を具えない代わりに大量の体脂肪を総身に蓄えている。つまり、多脂魚の一種である。

しかし、その脂肪の主成分の種類がヒトにとっては問題で、ヒトを含む大半の哺乳類消化困難で、とりわけヒトには消化不可能な「ワックスエステル」である。

なお、 本種やバラムツが大量に含有するワックスエステルの問題点や利用法については「バラムツ」で詳説している


食用魚ではあるが、日本では1970年(昭和45年)9月4日に厚生省(現・厚生労働省)から発せられた環乳第83号(食品衛生法第6条第2号)により、販売禁止になった。


釣り人にはその見た目から「マグロゾンビ」という異名でも呼ばれている。

アブラソコムツ同様の注意を要する魚編集

魚76アブラボウズ

  例示イラスト:上記左の作品。

  アブラソコムツと同じくその身に大量のワックスエステルを含有しており、1979年以降の日本国は食品衛生法で販売を禁止している。

  例示イラスト:上記右の作品。

  アブラソコムツと同じく同じく全身が大トロのような美味であるが、本種の脂質は人体でも消化されるため、産地では合法的に流通している。もっとも、含まれている脂質自体の量がすさまじいため、大量に食べるとキャパシティオーバーに達して下痢を起こす危険性がある。

関連作品編集

魚124デフォルメ 海水魚 バラエティ19#【PFAOS】“冥海よりの使者”エスカラー・ホワイトアイ

左から順に解説する(以下同様)。

1. 上記の左から1番目の作品中、2枚目がアブラソコムツ。記事に表示されている魚は無関係

2. 深海魚6選(選んだ基準は不明)。顔ぶれは、アブラソコムツバラムツニギス (cf.)、ミズウオユメカサゴ (tag,cf.)、ニュウドウカジカ

3. pixivファンタジアAOSに参加した作者により、ファンタジー世界の人間型キャラクターとしてデザインされたアブラソコムツ。

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