CV:佐久間レイ(OVA版)/小山茉美(CDドラマ版)/日笠陽子(ネットフリックス版)
概要
「BASTARD!!」の登場人物。四天王の一人。人間とダークエルフのハーフ。
褐色肌に、長い黒髪の美女。外見年齢は20代だが実年齢は100歳を越える。
その出自ゆえに部族内でも疎まれ、虐げられていた。
名付けられた「ネイ」という名は、種族の言葉で「そうではない」「誰でもない」などの否定的な意味を持つ。
ダークエルフと森エルフの抗争の最中に戦災孤児となり、泣きながら彷徨っていた所をダーク・シュナイダー(D・S)に拾われ、彼の養女となった。
アーシェス、およびその愛称の「アーシェ」はD・Sがつけた名。また彼女もD・Sを「ダーシュ」という愛称で呼び、お互い以外にこの呼び名は許さない。
同じく幼少時に、あてもなく彷徨っていた所をD・Sに拾われたカル=スと3人で、長年にわたり擬似家族として暮らしていた。
『父親』であり『師匠』であり、また『恋人』でもあったD・Sを深く愛する一方、無節操に女に手を出すD・Sに激しく嫉妬する女らしい面を持つ。
自身と似た境遇からD・Sの『息子』となり、『弟子』としても『親友』としてもD・Sの信頼を得ていたカル=スのことも、別の意味の嫉妬心から好きになれずにいたが、カルが視力を失って以降は、文句を言いながらも彼を励まそうとするなど、家族意識の方が優ってきたようである。
雷帝の通称が示す通り、雷撃系の精霊魔法を得意とし、またその源流である風系、『爆炎の魔術師』D・Sの直伝であろう炎系魔法をも使いこなす。
初登場時は全身鎧を装備していたが、それ以降は動きやすさを重視したレオタード系の戦闘服を身につけており、金属製の防具は最小限に留めている。
主武器は雷獣ヌエが化身した『雷神剣-ライトニングソード-』。破裏剣流という剣術にも長けた魔法戦士。
乗騎として時折グリフォンを駆っている。
第一部「闇の反逆団編」では四天王の一角としてD・Sに敵対しており、部下の鬼道三人衆(シーン・ハリ、カイ・ハーン、ダイ・アモン)を彼の抹殺(暗殺)に差し向けた。
鬼道三人衆が敗れると、D・Sの養女であり恋人であったことから、裏切り防止のためにアビゲイルによって呪いを掛けられ、メタ=リカーナ王国襲撃を指揮することに。
D・S不在の中、メタ=リカーナ防衛を買って出たニンジャマスター・ガラに重傷を負わせたものの、帰還したD・Sとの七鍵守護神の撃ち合いの末、敗北する。アビゲイルが掛けた呪いが発動したのを察知したD・Sは、自ら心臓を抉り取り、ネイの呪いを解くも絶命する。
ネイはD・Sの代わりを務めるべく、ガラと共にメタ=リカーナの防衛の任を自らに課すも、アビゲイルの放った刺客に苦戦する。そんな時に、前もって仕掛けていた自己蘇生の術による復活を経て、D・Sが復活。晴れてネイは彼の元へ『娘』として戻ることになった。
「地獄の鎮魂歌編」では「何かあればここに集まるように」と言われた隠れ家でD・Sが来訪するのを2年間も待ち続けていたが、D・Sが隠れ家に姿を見せることはなかった。
アンスラサクス戦では、氷の竜に貫かれ失血多量に陥っていたD・Sの窮地を他の四天王と共に助けた。D・Sが主天使ドミニオンに敗れ、地獄に幽閉された時には、いつになく取り乱したがガラに励まされ立ち直る。その後は方舟内でカル、ガラとともに世界の真実を探った。
「背徳の掟編」では、D・Sの帰還を待ちながらカル=スと行動を共にしていた。D・Sを失ったことで自暴自棄に陥っていたカルに、「D・Sは不死身であり、自分は彼が帰るのを待ち続けている」と告げ励ました。
作者の萩原一至のお気に入りキャラの一人で、描くのも一番楽しかったらしい。