ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

イオマンテ

いおまんて

イオマンテ (iomante) とはアイヌの儀礼の一つ。ヒグマなどの動物を殺してその魂であるカムイを神々の世界 (kamuy mosir) に送り帰す祭りのこと。 言葉としてはi「それを」+oman「行く」+te「何々させる(使役動詞語尾)」という意味。

概要編集

アイヌの人々の間で行われていた儀式。


動物に宿った神(カムイ)の魂を解放し、集落(コタン)の発展や豊作を願った祭事。


特にヒグマを用いたイオマンテが知られている。

子連れのヒグマを罠にかけて仕留める、あるいは逸れた子グマを捕獲し、神の依代として檻を作って村全体で大切に育てる。

そうして1年ほど育て成獣になった子グマを、祭りの祭壇に捧げ、集落の男たちが苦しみが少ないように屠殺し、討ったクマは神の宿った後の神聖なものとして、丁重に集落の人々で分け合う。


苦しみを少なくするのは、クマに宿った神が悪神(ウェンカムイ)になることを避けるため。アイヌにおいて、人を害したり強い怨みを抱いて死んだ動物は、悪神になって祟りを起こすと信じられていた。


現代の価値観からすると残酷なように思える祭りだが、アイヌの文化思想では、全ての生き物に神が宿っており、それらを丁重に持てなした上で天に還すことは、自然への最大限の畏敬と感謝を表す行為とされているのである。



関連タグ編集

アイヌ 儀式

 ヒグマ

シャーマン 精霊信仰 / アニミズム 放生会

命ということ

イヨマンテの夜

関連記事

親記事

アイヌ あいぬ

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 9336

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました