※この記事は中華人民共和国の少数民族に関するものです。他の国に居住するウイグル民族についてはウイグル人を参照。
概要
ウイグル族は伝統的に、タリム盆地のタクラマカン砂漠にある一連のオアシスに住んでいた。これらのオアシスは歴史的に独立した国家として存在し、あるいは中原王朝、モンゴル族、チベット族、様々なテュルク系民族が築いた文明によって支配されてきた。
ウイグル族は10世紀頃から徐々にイスラム化を始め、16世紀にはほとんどのウイグル族が改宗した。それ以来、イスラム教はウイグルの文化とアイデンティティにおいて重要な役割を果たしている。
1934年、中華民国新疆省政府は「維吾爾」を標準漢語呼称として統一することを決定する政令を発布し、蔑称的に表記されていた「畏兀儿」に代わって「維吾爾」が標準漢語呼称となった。しかし、清朝の影響により、ウイグル族は依然として回族に分類され、民族の独立性を強調することはなかった。
現在は中華人民共和国の新疆ウイグル自治区やカザフスタン、ウズベキスタン、キルギスなど中央アジアに居住しており、人口は約1,200~1,300万人、テュルク諸語のウイグル語を話すムスリムである。
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