概要
コロコロコミック特別増刊3号(1978年)に掲載されたかたおか徹治の漫画「ウルトラ兄弟対大怪獣」(単行本「ウルトラ兄弟物語」収録時「ウルトラ一族の大反乱」に改題)登場したウルトラ戦士。ウルトラの父の兄。血縁上、ウルトラマンエースとウルトラマンタロウの伯父及びウルトラマンタイガの大伯父に当たる。
テレビシリーズのウルトラマンジャックとは別人。
ウルトラの父と同じく頭の両脇から巨大な角が生えているが、L字型のより攻撃的な形状をしている。
最強の自分こそが宇宙警備隊の大隊長にふさわしいと考えていたが、ウルトラマンキングによって反対される。そしてキングによってウルトラの父が大隊長に推薦されたのを受け、配下の者達と共に新宇宙警備隊を結成して袂を分かつことになった。
それからは「自分が全宇宙を征服してこそ悪を根源から絶つことができる」という過激な思想の下、降伏した者さえ容赦なく抹殺するという残忍な行為を繰り返すようになる。さらには怪獣軍団と手を組み、囚われている人質もろとも悪の宇宙人を全滅させようとした(一応は人質を解放するように要求しているものの、「三十秒以内に」という実現不可能な物であった)。
エースからこの事実を知らされたウルトラの父によって、宇宙警備隊との全面戦争が勃発。
宇宙警備隊を旗艦バトルスター内部に誘い込みトラップで隊員達を翻弄するも、自分達の負けを悟りウルトラの父と決着をつけようとする。戦いを躊躇するウルトラの父に光線を放った直後、乱入したセブンのアイスラッガーを受け倒された。
ウルトラの父の腕のなかで「弟よまだまだ甘い」「おまえのやり方ではいつまでたっても宇宙に平和は来ない」と言い残した。
なお、ウルトラの父に対して、わざと光線を外しており、「フフフ……、血のつながりは時として…… ざ、残酷な結果を……」と漏らして息絶えた。思想的には相容れない関係であったが、兄弟としての情は捨てきれなかったのかもしれない。また自分が倒された際にトラップに苦しめられていた隊員たちを解放している。
多数のウルトラ一族同士が殺し合ったこの戦いは、ウルトラ史上この勝利ほど苦く虚しい物は無かったと言われた。
そして、ウルトラの父は親友に加えて兄まで反逆の道を進んでしまった事になっている…。
関連タグ
ウルトラ兄弟物語 かたおか徹治 ウルトラマンジャック(同名の別人) ツノトラマン