曖昧さ回避
太平洋戦争開戦前の日本における航空機客室乗務員の呼び方。1951年の日本航空設立時にも一旦はこの呼び方が使われたが、すぐにスチュワーデスに変更された。
概要
2021年3月20日にテレビ朝日系列(24)局で放送された、いわゆる2時間ドラマ。
実際に日本航空の客室乗務員であったノンフィクション作家の中丸美繪による「日本航空一期生」をもとに作られた。
客室乗務員一期生の一人に抜擢された女性と、日本人による航空会社復活に執念を燃やした電気通信省のお役人の、ふたつの視点で、日本航空創世記を描いたもの。
ただし、このドラマの中では企業名や省庁名の一部は別の名称に差し替えられている。
登場人物
佐野小鞠(演：広瀬すず)
日本航空(作中の名称は日本民間航空)の客室乗務員一期生の一人。
両親を東京大空襲で、兄を特攻で亡くした、いわば戦災孤児。父親の弟の嫁が営む料亭で暮らしていた。
元々の夢は操縦士だったため、客室乗務員になれたことで、形を変えてではあるが夢を実現させた。しかし、思わぬ事故と、その後遺症が元で、志半ばで夢を断念するハメになった･･････。
松木静男(演：吉岡秀隆)
電気通信省(作中の名称は逓信省)のお役人。飛行場の管理を行う航空保安庁の長官(作中では航空保安部の部長)を務めていた。
「日本人の手で再び日本の空に民間の飛行機を飛ばしたい」という夢を持つ男。それ故に様々な妨害に遭うも、執念で実現させた。ゆえにGHQの関係者から「奴は絶望の中の勇者だ」と呆れられた。
なお、モデルになった人物はその後日本航空の社長として辣腕を振るい、日本航空を一流企業にまで育て上げた。
時の総理大臣である吉田茂のアドバイザー。
「日本とアメリカとでは国力に差がありすぎる（。だから日本が戦争に負けたのは当然）。よって日本人が航空会社を運営することなんか出来る訳がない。アメリカの航空会社に任せればいい」と主張、GHQとのコネも生かしてそのように動いたが、国民の反発を買い、結局挫折した。
