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エリスの聖杯

えりすのせいはい

「エリスの聖杯」とはウェブ小説投稿サイト「小説家になろう」で常磐くじら氏により投稿されている作品。GAノベルより書籍化、ガンガンコミックスUP!よりコミック化されている。
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これは成り行きで希代の悪女の復讐につき合うことになってしまった、どこにでもいるような平凡な少女の物語。


概要編集

エリスの聖杯」とは「小説家になろう」で常磐くじら氏により投稿されているウェブ小説作品。GAノベルより書籍化、ガンガンコミックスUP!よりコミック化されている。

イラストは夕薙氏、漫画は桃山ひなせ氏が担当。


中世ヨーロッパ風の貴族社会を舞台にした作品。

主人公の身体に冤罪により処刑された貴族令嬢の魂が憑依し、意識や身体を共有しながら、無実を証明するために奔走する、サスペンス・ミステリー調のストーリー。

華やかなイメージのある貴族社会の裏の部分……政争や派閥争い、陰湿な苛めを繰り返す貴族令嬢や、そんな彼女らを食い物にする男性貴族といった、上流階級とされる人間の醜い部分を事細かに描写している。


あらすじ編集

地味でパッとしない子爵令嬢のコニーは、不運にも婚約者の不貞を目撃していた。

さらには浮気相手の狡猾な罠に嵌まり、婚約破棄という絶体絶命のピンチを迎えてしまう。

たいした身分も後ろ盾もなく、特別見目麗しいわけでも、ましてや人望者でもない彼女に手を差し伸べる者などいるわけもなく、すべてを諦めかけた瞬間―――「その声」は、突然、コニーの世界に飛び込んできた。


『いいわ、助けてあげる。でも、その代わり―――』


その声の主は、類稀なる美貌と、由緒正しき血統と、圧倒的なカリスマでもって社交界の至宝と謳われていた―――10年前に処刑された令嬢、スカーレット・カスティエルのものだった。


登場人物編集

主要人物編集

エリスの聖杯

  • コンスタンス・グレイル

本作の主人公。グレイル子爵令嬢。16歳。愛称はコニー

グレイル子爵家は誠実を是としており、コニーもまた人を疑うことを知らない誠実さを取り柄としている。

冤罪をかけられ、まさに断罪されようとしたその瞬間に、自身に憑依したスカーレットに身体の主導権を奪われるものの、彼女の巧みな話術と機転により逆転的に窮地を脱する。

以後、スカーレットと身体を共有しながら、彼女の冤罪を晴らすことに協力する。


自身の誠実さというのが単なる甘さであること、単純に誠実であるだけでは誰も幸せになれないことを自覚する芯の強い性格であるが、しかし根本では清廉な心を捨てられない、優しい性根の持ち主。


  • スカーレット・カスティエル

本作のもう一人の主人公。故人。

類まれなる美貌、由緒正しい血統、そして圧倒的なカリスマを兼ね備えた稀代の悪女。

時の王太子とも婚約し貴族社会に君臨していたのだが、ある子爵令嬢を暗殺しようとした罪で、10年前に公衆の面前で処刑されていた。

コニーの身体に憑依することに成功し、彼女に自身が冤罪で処刑されたことを明かし、真相を明らかにするために調査に協力するよう持ち掛ける


自分の利のためならば平気で人を切り捨てられる苛烈な性格の持ち主であるが、真っすぐな性根のコニーと心を共有することで、少しずつ心境や態度に変化が表れていく。


  • ランドルフ・アルスター

王立憲兵隊に所属する貴族の青年。黒い髪に紺碧の瞳をした偉丈夫で、まじめで誠実な人柄をしている。「死神閣下」の異名を持つ優秀な人物で、まじめな性分から生前のスカーレット・カスティエルとは何かと敵対することが多く、彼女からはその能力の高さも併せて天敵の如く嫌われていた。

アルスター家はリュシュリュワ公爵家の従属伯爵位で、公爵家の叙爵前の後継者に便宜上与えられる爵位となっている。本来は公爵家を継ぐ立場だが、現在は現公爵に頼み込み、敢えてアルスター姓を名乗っている。数年前にリリィ・オーラミュンデと結婚し夫婦となるが、わずか1年でリリィは自殺しており、当時は憶測からさまざまな好奇の目にさらされていた。

シスターに変装してリリィの遺言を探しに来たコンスタンス・グレイルと偶然、遭遇する。わずかな所作の違和感からコンスタンスの正体を見抜き、彼女の動きに注視している。仕事一筋の堅物で、部下のカイル・ヒューズからは上司として頼りにされているが、根っこの部分は天然な性格をしており、ズレた言動が多いのを心配されている。


コニーの関係者編集

  • パーシヴァル=エセル・グレイル

グレイル子爵家の当主。コニーの父親。家族思いで誠実実直な性格をしている。


  • パーシヴァル=レイリ・グレイル

コニーの弟。金色の髪に緑柱石色の瞳をした少年で、子供ならではの無邪気な性格をしている。母親似で容姿端麗。姉に懐いており、コニーとニールの婚約破棄を聞いた時は、ニールに憤慨していた。


  • アリア・グレイル

コニーの母親。金髪に翠の瞳を持ち、上品な雰囲気を漂わせる冷静沈着な性格の女性。


  • マルタ

グレイル家の侍女長。


  • ニール・ブロンソン

ブロンソン商会の嫡男。コニーの婚約者。年齢は17歳。洒落っ気のある金髪の青年で、紳士的な性格をしているために女性からの評判はいい。


  • ダミアン・ブロンソン

ブロンソン商会の当主を務める中年男性。ニールの父。商売の新しい伝を手に入れるのを目的として、借金で困るグレイル子爵家に、コニーとニールとの結婚を提案する。


エリスの聖杯のカウントダウンイラスト等まとめ(2021.3ー9)

  • ケイト・ロレーヌ

ロレーヌ男爵家の令嬢。栗毛色の髪をしている。年齢は16歳。ふくよかな体型で、愛嬌のある顔立ちをした少女。コンスタンス・グレイルの友人で、親身になって彼女の相談に乗っている。


  • ミレーヌ・リース

ゴシップ好きなコンスタンスの友人。


  • パメラ・フランシス

フランシス男爵家の令嬢。自らの優れた容姿を認識しており、それを活かす術を身につけている自信家。自身とは対極の存在であるコニーに強い敵愾心を抱いている。


  • ブレンダ・ハリス

パメラの取り巻き。栗毛色の髪をした年若い少女で、内気でおとなしそうな雰囲気を漂わせている。良識と常識を持ち合わせているが、気が弱いためパメラに逆らうことができず、彼女の言いなりとなっている。


スカーレットの関係者編集

エリスの聖杯小説4巻感想殴り書き

  • アドルファス・カスティエル

カスティエル公爵家当主でスカーレットの父親。


  • アリエノール/・カスティエル

スカーレットの母親。冠なきアリエノールと呼ばれていた。ファリス大帝国最後の皇女・コーネリアの末裔。


  • マクシミリアン・カスティエル

スカーレットの既婚者で、妻はファリスの大貴族。


  • レティシア・カスティエル

マクシミリアン・カスティエルの。愛称はスカーレットと同じ「レティ」。


  • リリィ・オーラミュンデ

オーラミュンデ侯爵家の令嬢。プラチナブロンドを長く伸ばした美女。20代半ばで夭折し、現在は故人。慈善事業に尽力し、女性の社会進出を手助けしたため「博愛の白百合」の異名で呼ばれていた。…しかしその実態はかなりの腹黒負けず嫌いだった模様。


  • エミリア・ゴードウィン

ゴードウィン男爵夫人。黄色に近い金髪の女性で、絢爛な衣装を身にまとっている。生前のスカーレットと顔見知りで、彼女を「毒婦」と断じつつも、誰よりも特別で気品があったとも評している。実は小心者で直感が鋭く、好奇心旺盛ながら危険には鼻が利く。


  • ドミニク・ハームズワース

ハームズワース子爵家の当主を務める中年男性。肥沃な大地を領地に持つため国内でも有数の資産家で、金に物を言わせて放蕩三昧をしており、かなりでっぷりとした体型をしている。


  • アイシャ・ハクスリー

針のように細い子爵夫人。旧スペンサー伯爵令嬢で、当時はスカーレットのことを妄信的に崇拝していた。


ランドルフの関係者編集

  • ルウェイン・リュシュリュワ

ランドルフの父。ランドルフの少々ズレたところは恐らく父親譲り。


  • サラ・リュシュリュワ

ランドルフの母。アドルファスとは『可愛いルゥを泣かせたい同盟』を結んでいた。


  • オーウェン・リュシュリュワ

ランドルフの兄。病死した。


王家編集

  • エンリケ・アデルバイド

アデルバイドの王太子。十年前にスカーレットと婚約していたが、心を許していたセシリア・リュゼに対する毒殺未遂の一件で彼女を断罪し、周囲の反対を押し切りセシリアと結婚した。


「慈愛の妃殿下」ーーエリスの聖杯♟

  • セシリア

王太子妃。旧リュゼ子爵令嬢。十年前にスカーレット・カスティエルの嫉妬を買い、毒殺されかけた。可憐な容姿だが、その中身はかなりの腹黒


  • ジョアン・アデルバイド

エンリケの弟。第二王子。娘と息子をひとりずつ設けている。


  • エルンスト・アデルバイド

国王。エンリケとジョアンの父。スカーレットの父であるアドルファスを強く信頼している。


王立憲兵局編集

  • デュラン・ベレスフォード

王立憲兵局の総司令官。その半生から『不死身のデュラン』と呼ばれている。


  • カイル・ヒューズ

王立憲兵隊に所属する青年。ランドルフの腹心の部下で、数少ない友人。軽薄な雰囲気を漂わせているが、仕事に関しては一切手を抜かない鉄人っぷりを見せる。


  • トールボット

ランドルフ班の局員。カイルによって度々酷い目に遭わされている。


  • ゲオルグ・ガイナ

ジョン・ドゥ伯爵の夜会の摘発にあたった王立憲兵局の大尉。侯爵家の嫡男。カイルとは犬猿の仲


オブライエン家の関係者編集

  • アビゲイル・オブライエン

公爵夫人。美人ではないが、魅力的な女性。ランドルフの遠縁。聡明な女性だが、恋愛に関してはポンコツ


  • ルチア

アビゲイルのおしゃまな養女。スカーレットのことが視える。


  • オードリー

アビゲイルが経営する【豊穣の館】の娼婦の教育係。見た目だけは上品。かつては薔薇十字通りで知らぬ者がいないほど高名な高級娼婦だった。


  • ミリアム

【豊穣の館】の娼婦。垂れ目の美女。


  • レベッカ

【豊穣の館】の娼婦。勝気そうな美女。


  • ルディ

【豊穣の館】の用心棒。幼少時にアビゲイルに拾われており、彼女のことをとても大切にしている。その正体は…


その他貴族編集

  • デボラ・ダルキアン

周囲にきな臭い噂が絶えない公爵夫人。


  • サイモン・ダルキアン

陸軍局出身の財務監督官。デボラ・ダルキアンの夫。


  • テレサ・ジェニングス

エミリア・ゴードウィンの夜会に参加していた女性。友人であるマーゴットの夫・ライナスと浮気していた。


  • マーゴット・テューダー

エミリア・ゴードウィンの夜会に参加していた女性。夫であるライナスと友人テレサの浮気を知り、激昂する。


  • ケヴィン・ジェニングス

テレサの夫。ライナス・テューダーの同僚。


  • ライナス・テューダー

マーゴットの夫。ファリス出身。妻の友人・テレサと浮気していた。


  • キアラ・グラフトン

コニーがジョン・ドゥ伯爵の夜会で助けた侯爵令嬢。胸元に太陽の入れ墨がある。


  • ゾルムス伯爵

十年前に、敵対関係にあった王立憲兵局のデュラン・ベレスフォード総司令官を冤罪に陥れたと言われている。


その他アデルバイド国民編集

  • アメリア・ホッブス

メイフラワー社の赤毛記者。


  • オルダス・クレイトン

メイフラワー社の記者。アメリアの同僚。


  • キンバリー・スミス

市民団体すみれの会の婦人部代表。全身ピンクの小太りな女性。


  • ウォルター・ロビンソン

貧民窟出身の成り上がり。ウォルター・ロビンソン商会を立ち上げた。


  • ルーファス・メイ

アメリアに接触してきた財務監督官補佐役。瞳に二連の黒斑を持っている。


  • エドモンド・パーク

聖ニコラス病院に雇われていた会計事務所の所長。すみれの会青年部の経理もしていた。



ファリス編集

  • ヘンドリック

ファリスの現王。半年ほど前に病に倒れ、予断を許さない状態が続いている。


  • ファビアン

ファリスの第一殿下。半年ほど前に落馬により死亡した。


  • ロドリック

ファリスの第二殿下。側室の息子で母親の身分は低い。


  • アレクサンドラ

ファリスの第三殿下。現在は幽閉されているらしい。


  • テオフィルス

ファリスの第四殿下。母親は高貴な血統で、ファビアン亡き後は次期国王の最有力候補。


  • ジェローム

ファリスの第五殿下。特使の一人としてアデルバイドにやってくるはずだったが、直前で体調を崩し現在はファリスで療養している。


  • ユリシーズ

ファリスの第七殿下。モルダバイト王宮内で姿を消した。


  • ケンダル・レヴァイン

ファリスからやってきた外交官。薄らハゲ。


  • サン

エウラリアとともにアデルバイドにやってきた大柄な女性。


  • エウラリア

サンとともにアデルバイドにやってきた細身の美女。


  • コーネリア・ファリス

大ファリス帝国の最後の皇女。星冠のコーネリアと呼ばれていた。


暁の鶏編集

きょうだい

  • サルバドルとショシャンナ

どこからか子供を攫ってきた飄々とした青年と、その幼い妹。


  • ギュンター

コニーを襲った【暁の鶏】の一員。ルディに射殺された。


  • ホセ

ケイトを攫った【暁の鶏】の一員。ギュンターの相棒だった。


  • クリシュナ

瞳に二連の黒班をもつ男。冷酷無慈悲な性格で、いくつもの顔を使い分ける変装の名人。















GAノベル『エリスの聖杯』PV編集


関連タグ編集

小説家になろう

悪役令嬢 ざまぁ

サスペンス ミステリー ゴシック小説


悪役令嬢後宮物語:女性貴族同士の派閥争いや抗争を描いた作品。

遊戯王:一つの身体を二人の人格が共有し交流していく作品。

悪役令嬢の中の人:悪役令嬢に憑依し奮闘するも無実の罪で断罪された転生者のために、体の主導権を取り戻した本来の人格が復讐を行う作品。一つの身体を共有するが、意思疎通はなくほぼ一方的なやり取りである。


外部リンク編集

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