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エーリヒ・バイ

えーりひばい

ドイツ海軍の軍人。北岬沖海戦の指揮を執った事で有名。
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要項

 ドイツ海軍の軍人。少将

経歴 

1898年3月23日、ハンブルクに誕生。

1916年、海軍兵学校に入校。

海軍では水雷畑を歩み、1938年10月に駆逐艦フリードリヒ・インに中佐となり艦長として着任。

1939年4月、第四駆逐隊司令に就任。
 
12月7日、駆逐艦ハンス・ロディを旗艦として、駆逐艦エーリヒ・ギーゼを従えイングランド沿岸で機雷敷設作戦行動中に英駆逐艦ジャーシーを撃破。

1940年4月7日に開始されたノルウェー侵攻「ヴェーゼル演習作戦」にナルビク攻略部隊である第三山岳師団を乗せた駆逐艦部隊司令官フリードリヒ・ボンテ代将率いる駆逐艦十隻からなる第一戦闘グループを構成する第四駆逐隊としてヴォルフガング・ツエンカーを旗艦として参加。
9日、山岳師団をナルビクに上陸させる。
10日、ナルビクのドイツ艦隊は英駆逐艦隊の奇襲で駆逐艦二隻が沈められ、ボンテ提督が戦死するなか、退却する英駆逐艦隊を追撃し英駆逐艦ハーディーハンターを友軍と共同で撃沈する。
13日、英戦艦ウォースパイトと駆逐艦からなる艦隊の攻撃を受け、既に弾薬・燃料など不足気味で先の海戦で多くが損傷を受けていたナルビクのドイツ駆逐艦艦隊は全滅。バイも旗艦を自沈させ、陸に逃れる。

その月、大佐に昇進。

5月、戦死したボンテ提督の後任として駆逐艦隊司令官に就任。

6月4日より始まった「ユーノー作戦」前半でハンス・ロディを旗艦として駆逐艦三隻を率いて巡洋戦艦グナイゼナウシャルンホルスト、重巡洋艦アドミラル・ヒッパーを護衛。

1942年2月11日~13日の「ツェルベルス作戦」では駆逐艦六隻を率いてシャルンホルスト、グナイゼナウ、重巡洋艦プリンツ・オイゲンの英仏海峡突破を護衛した。

1943年3月、少将に昇進。

11月、病気療養で長期休暇をとったオスカー・クメッツ大将の代行として戦闘グループ司令長官となる。

12月25日、JW55B船団攻撃の「東部戦線作戦」の為にシャルンホルストに座乗し、駆逐艦五隻を率いてアルタ・フィヨルドを出撃。
駆逐艦隊を索敵の為に分派した後、26日、シャルンホルストは船団直接護衛の英巡洋艦三隻と交戦。その後、撤退中に英本国艦隊旗艦である戦艦デューク・オブ・ヨーク以下巡洋艦一隻、駆逐艦四隻の有力な英艦隊と更に交戦し、荒天下のなか、その高速で逃げきれそうであったが、機関部に直撃弾を受け速度低下。更に追いついた駆逐艦の雷撃も命中し、英艦隊の重囲のなかで最期を遂げた。
戦死者の中にはバイも含まれていた。(北岬沖海戦

逸話

その西洋人離れした風貌もあってか、ムスリム風にアフメド・ベイと渾名される。

海軍軍人生活の殆どを水雷艇、駆逐艦といった水雷畑で過ごしており、戦闘グループ司令長官代行としてシャルンホルストに乗艦したが、大型艦に乗るのは士官候補生の時以来であったという。

北岬沖海戦での戦闘グループは、司令部は転属した先任参謀の代わりは未だ着任せず、次席参謀は休暇をとっており、出撃前に穴埋めの為に英軍特殊潜水艦X艇の攻撃で大破していた戦艦ティルピッツの士官で補充する有様で、更に配下の艦隊も第六駆逐隊が配置換えになった為に第四駆逐隊の駆逐艦五隻のみという状態であり、バイを大いに失望させたようである。

北岬海戦の折、バイ自身は大型艦の指揮に慣れておらず、また極夜の時期では駆逐艦のみでの船団襲撃が望ましいと考えていた。
しかし第四駆逐隊のみでは力不足であり、シャルンホルストも攻撃力を増すどころか、逆に暗夜での敵駆逐艦からの襲撃から駆逐隊が護衛する対象に過ぎなかった。
だが、海軍総司令官カール・デーニッツ元帥がヒトラーにシャルンホルストを含む艦隊で対ソ救援船団を攻撃する約束をした手前、駆逐艦で船団を攻撃し、シャルンホルストはその援護を安全な後方で行う(それでも最低二隻の駆逐艦の護衛は必要とみなされていた)作戦をバイは計画し、艦隊司令長官オットー・シュニーヴィント大将も成功可能な条件でのみの全力攻撃を指示してこれを肯定していた。
しかし天候の悪化で駆逐艦の迅速な行動は不可能となり、キールのシュニーヴィント提督は作戦の中止を軍令部に求めたが、軍令部はヒトラーへの手前か作戦決行を命令した。その折の命令で艦隊指揮官への指揮における自由裁量が認められたが、そのなかの徹底的な攻撃とシャルンホルストの火力の有効利用を指揮官に求め、駆逐艦の投入はそれに応ずの文にバイはシャルンホルストでの船団攻撃を決意したようである。
だが、どちらにせよ様々な悪条件を抱えて臨んだこの作戦に勝算は低く、折角の自由裁量の指揮権を有為に使う事も無くバイはシャルンホルストと運命を共にし、対ソ援助船団への脅威は消滅した。

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ドイツ海軍 シャルンホルスト ハンス・ロディ ヴォルフガング・ツエンカー

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