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ガルイセ

うちゅうせいきのろみおとじゅりえっと

アニメ『機動戦士ガンダム』におけるガルマ・ザビとイセリナ・エッシェンバッハの公式カップリング。
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概要編集


「あたくしにはジオン軍も連邦軍も関係ありません。ガルマ様はガルマ様。お慕い申しております」

 「たとえ父を裏切ろうと、あたくしはあなたのおそばにおります」

 

「今、連邦軍の機密を手に入れるチャンスなのです。それに成功すれば、父とて私の無理を聞き入れてくれます。聞き届けてもらえねば……私も、ジオンを捨てよう」

 

 アニメ『機動戦士ガンダム』におけるガルマ・ザビイセリナ・エッシェンバッハの公式カップリング。

 それぞれ敵対する二国間の有力者の子女であり、バルコニーで語らうシーンはロミオとジュリエットを彷彿とさせる。ジオン公国のプリンスで美男子と名高いガルマと、誰もが褒め称える美しい令嬢のイセリナ。おとぎ話や古典小説にも似た二人が戦争の中で辿る結末は──。



※以下の記事は1979年放送『機動戦士ガンダム』の第11話までのネタバレを含みます。なお、ここまで読んでガルイセに興味をお持ちの方は劇場版ではなく"TVアニメ版"の視聴を強く推奨します(劇場版はガルイセの重要なシーンがカットされているため)。




二人の純愛とその結末編集


背景編集

 元ネタと思しき『ロミオとジュリエット』の二人は一つの都市内で代々対立する名家の子女であるが、ガルマとイセリナの生家に関しては対立のスケールが遥かに大きい。『機動戦士ガンダム』はガルマの祖国であるジオン公国(宇宙に浮かぶコロニーから成る国家)が地球に戦争を仕掛けた半年後に始まる物語であり、イセリナが住んでいたであろうニューヤーク市もジオン公国の爆撃によって廃墟となっている。しかも地球上にコロニーを落として数十億人を虐殺した作戦を考案したのはガルマの兄であるギレン・ザビなのだ。イセリナの父はニューヤーク市の元市長(市民の保護のためにジオンの勢力圏に残ったという表現から、ジオン侵攻により市長としての権限を失って元市長となったと思われる)であるが、彼が娘とガルマの結婚を許さないのも無理からぬことであると言えよう。


作中の二人編集

 ガルイセは公式カプであるが、二人が同時に登場し会話するのは全43話中たった1シーンのみ、10話のパーティーで二人バルコニーへと抜け出し、語らうシーンのみである。なぜならガルマはその直後に戦死し、次の11話でイセリナも死んでしまうからだ。元ネタが『ロミオとジュリエット』である時点で察しがついたかもしれないが二人とも死ぬ。悲恋の公式カプである。なお、二人の出会いやどのように愛を深めて行ったか等は作中では一切描写されない。後述の通り、そこに燃えるような恋と純粋な愛があったという結果のみを、たった二話で鮮烈に示して退場する、儚い流れ星のようなカップリングなのだ。

 パーティーの最中、バルコニーへと抜け出した二人は立場ゆえに結ばれぬことを憂う。イセリナは「わたくしにはジオンも連邦も関係ありません。ガルマ様はガルマ様。お慕い申しております」「たとえ父を裏切ろうとも、わたくしはあなたのおそばにおります」とガルマへの愛を語る。ガルマは自分は父を裏切る訳には行かないと言いながらも、「連邦軍の機密を手に入れるチャンスなのです。それに成功すれば、父とて私の無理を聞き入れてくれます」「それで聞き届けてもらえねば、私もジオンを捨てよう」と答える。そのとき、機密を入手せんと狙っていた敵艦(主人公たちが搭乗するホワイトベース)が現れたとの情報が入り、ガルマはパーティーを中座して出撃する。

 不吉な予感があったのか、イセリナは自家用ジェットでガルマの下へ向かおうとする(飛行機を操縦できることを示す伏線のシーンでもあると思われる)が、使用人たちに止められ、父親にも叱責される。

 一方のガルマは、敵艦ホワイトベースに背後を取られてしまう。ガルマが搭乗していたガウ攻撃空母は大きく損傷し、最早これまでと判断したガルマは特攻に転じたが、そのとき旧友と信じていたシャア・アズナブルから通信が入る。「聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい」「君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ」ガルマは友人の裏切りに動揺するものの最期は「私とてザビ家の男だ」「ジオン公国に栄光あれえぇぇ!!」と祖国への忠誠を叫びつつ、ホワイトベース目掛けてガウで突撃、死亡する。が、死の直前彼の脳裏に浮かんだのは台詞とは裏腹に祖国の光景ではなく、それまでの登場シーンで言及していた父でもでもなく、イセリナの姿であった(しかも一瞬ではなく、無音ではあるが数秒間と尺が長めの走馬灯である)。


 ガルマは12話冒頭の父親へのメッセージでも言及しているように、親の七光りで地位を得たと思われることを嫌っていた(実際、アニメとはいえ二十歳で大佐は年齢の割にあまりにも昇進が早過ぎる)。パーティーのシーンの冒頭でも地元の有力者は父親の話しかしておらず、(ゴマすりが明らかだったためもあるだろうが)ガルマは不快感を示している。そうした背景を知って敢えてそうしたのか、シャアはわざわざ父親を引き合いに出した台詞をガルマにぶつけている(実際シャアが裏切った件に関してはガルマの父親のみに非があるため単に真実を言っただけかもしれないが)。

 対してイセリナは「わたくしにはジオンも連邦も関係ありません。ガルマ様はガルマ様」と言い切った人間である。繰り返すが彼女が住んでいたニューヤーク市はジオンの爆撃を受けており、ガルマを憎んでもおかしくない立場なのだ。彼女はガルマの端麗な容姿やプリンスとしての地位ではなく、彼自身の人格や人間性を愛していたと言えよう(パーティーの際にガルマに黄色い声を上げていたモブ女性もいたため連邦側の女性にもある程度人気があったと思われるが、彼女らとイセリナの差異に関しては後述する)。おそらくは七光りと噂され、父親への恨みを理由に謀殺され、最期まで産まれに縛られ続けたと見えたガルマ・ザビが死の間際に思い浮かべたのは、生まれも立場も関係なく彼を愛してくれた相手だったのである。(余談だが、『ロミオとジュリエット』のバルコニーのシーンにも「ロミオよロミオ、どうしてあなたはロミオなの? バラという花を別の名で呼ぼうとも、その馨しい香りは変わらぬまま」という台詞がある。これはロミオがモンタギュー家のロミオの名を持つがゆえに一緒になれないことを嘆き、名前や産まれとその人の美点は関係ないことをうたう有名な台詞であるが、同じバルコニーのシーンであることを考えると意識しているのかもしれない)。


 父親からガルマの訃報を聞き届けたイセリナは哀れ泣き崩れる。ここまでが10話、ガルイセの前半部分である。そう、まだ半分あるのだ。11話のタイトルは「イセリナ、恋のあと」である。


イセリナの弔い合戦編集

 ガルマの死後(諸説あるがおそらく死の翌日)、イセリナはジオン公国軍の司令部を訪れ、ガルマの部下のダロタ中尉に彼の執務室へと案内される。このときダロタは先日のパーティーで将官たちが彼女の美しさを褒め称えていた旨を伝えるが、イセリナはそれを聞いても無言のまま、固い表情でダロタを見るだけである。ガルマが死んだ直後ということもあるが、彼女にとって愛するガルマ以外の男からの称賛は然程価値のないものだったのだろう(10話のパーティーのシーンでガルマがモブの女性に黄色い声を上げられても一顧だにしなかったのと対になっているのかもしれない)。またイセリナは初めて執務室に入る様子であり、ガルマが仕事とプライベートを分けていたこともうかがえる。

 今は亡きガルマに思いを馳せるイセリナに、ダロタ中尉は「さぞ、ご無念でございましょう。しかし、このままでは済ませません」とガルマの弔い合戦に向かうことを示唆する発言をするが、これに被せるようにイセリナは敵討ちへの同行を志願する。ここで注意したいのは、先にダロタ中尉が敵討ちが計画されている旨を発言していることから「イセリナが主導してガルマの弔い合戦が行われた」のではなく「元々弔い合戦の話があったところにイセリナが同行を申し出た」ということである。稀に公式から出ている媒体でも前者の解釈で解説されているものがあり、ネット上のwiki等でも前者のように書かれているものが多いためかイセリナ主導の敵討ちでガルマの部下を道連れにしたと認識しているファンもいるが、11話の流れからすれば後者であると考えるのが自然であろう。

 またここで分かるのが、イセリナのガルマに対する愛の深さと共に、お姫様のような外見からは想像もつかない彼女の性格の苛烈さ、復讐心の強さである。冒頭で述べたように彼女の住んでいたニューヤークはジオンに焼かれており、彼女自身は立派な邸宅に住んでいようとも知人友人には被害をこうむった者がいてもおかしくない、というよりいる可能性の方が高い(物語開始時点で人類の半分が死亡しているのだ)。その状況で地球方面軍のトップである人物におもねるような性格では、イセリナはおそらくないのである。つまり彼女のガルマへの愛は、単に敵方であれ美男子の王子様には黄色い声を上げるような軽いものではなく、敵国の軍人に対する負の感情を乗り越えた、純粋で確固たる愛なのだと言えよう。

 イセリナはジオン公国の国民ですらないばかりか連邦の有力者の娘であり、そもそも申し出を受け入れれば危険を伴う作戦に民間人を連れて行くことになるため、当然ダロタは返答を渋るが、イセリナの剣幕に押されてか、結局イセリナはガルマが乗っていたのと同じ、ガウ攻撃空母に搭乗することになる。こうしてガウ三機で弔い合戦に出撃しホワイトベースを相手取るのだがまるで歯が立たず、次々と撃墜され、ダロタも衝撃で腕を負傷してしまう。敵討ちに燃えるイセリナは操縦を代わり、「モビルスーツ、ガルマ様の仇」とガウを直接ガンダムにぶつけて故障させる。このときガンダムに搭乗していたアムロ・レイはダメージを与えれば引くと思っていたガウがいくら攻撃を加えても旋回する素振りを見せずそのまま突撃してくることに「まだ来るのか」「ま、まだ来るのか」と戸惑いを見せており、イセリナの執念のほどがうかがえよう。またこの際の構図はガルマが墜落寸前のガウでホワイトベースへの特攻を試みたときの構図と被せられており、二人の悲しい絆が表されているのかもしれない。

 ガウがガンダムに激突し、イセリナが顔を上げると、ダロタ中尉は動かなくなっていた。イセリナは悲痛な声でダロタ中尉を呼ぶが反応はない。そのとき、特攻によりガンダムが故障したことでアムロがコックピットから出てくるのが見えた。イセリナはダロタのベルトから拳銃を抜き取ってガウの外に出、アムロに銃を向ける。

 「ガルマ様の仇!」

 アムロは突然戦場に現れたどう見ても軍人ではない風体の少女に仇と呼ばれて動揺するが、イセリナは引き金を引くこと叶わず足場から落ち、転落死する(転落した理由には極度の緊張で気を失った、足を滑らせた等諸説ある。ガウが墜落した衝撃で職業軍人のダロタも戦闘不能になっていることを考えると、一見外傷のないイセリナも内臓破裂等の負傷があったのかもしれない)。

 アムロは転落死したイセリナを呆然と眺め、呟いた

「なんていう名前の人なんだろう?僕を仇と言ったんだ……」

 絶命してなお引き金に指を掛けたままのイセリナの遺体は、その場でアムロ、リュウ、ハヤト、カイによって埋葬される。アムロは目の前で生身の人間が死んだ、それも見るからに民間人の少女が自分へ強い敵意をぶつけた直後に死亡したことに大きなショックを受け、「新米の兵士がよくかかる病気」になってしまう。引き金を引けずとも一矢報いたいという願いは見ようによっては果たされたとも言えるが、本来の仇がシャア・アズナブルであることは知らないままだった。

 それでもガルマが死に際に見た走馬灯がイセリナの顔だったように、イセリナが死の間際まで考えていたのはガルマのことだった。二人は死を迎える瞬間まで純粋に互いを思い合ってこの世を去った、悲恋の恋人たちなのである。

 王子様×ドレスの令嬢という属性に加えロミオとジュリエットにも似た立場という古典小説のような王道の魅力と、令嬢が王子様の弔い合戦に出て絶命するという王道からは外れたしかし愛の深さ強さがうかがえる結末とで、ひと粒で二度美味しい公式カップリング、それがガルイセであると言えよう。


スピンオフ編集

機動戦士ガンダムは言わずと知れた長寿コンテンツのため、スピンオフが大量にある。その中にはガルマとイセリナが登場するものもあるため、以下に紹介する(イセリナはゲストキャラ、加えて劇場版で出番の後半がカットされているため、一コマ二コマしか出ないものが多いが……)。

 なお注意点として、機動戦士ガンダムのスピンオフは全てが正史という訳では無く、パラレル扱いになっているものが多い(Zガンダムや逆襲のシャア等の続編は正史だが、これらにはガルマもイセリナも登場しない)。有名どころとしてはアニメ化された機動戦士ガンダムジ・オリジンも扱いとしてはパラレル(当作品で一年戦争の発端とされる暁の蜂起も公式の年表には記載されていない)である。長寿コンテンツの宿命かスピンオフ同士で設定が矛盾することもあり、設定の違法建築状態になっている部分もあるので、あくまでパラレルとして楽しむのが良いのかもしれない(犬ガンダムやシャアの日常等、キャラクターがほぼ全員キャラ崩壊しているような作品も珍しくない)。

 前述の通りスピンオフが数え切れないほど出ているため、この記事にない情報をご存知の方がいたら追記をお願いします。


シャアの日常編集

 ひときわ赤く輝く流れ星が目撃された夜に安アパートで目を覚ました、記憶のない男(どう見てもシャア・アズナブル)が主人公の転生(?)現パロ日常系ギャグ漫画。主に1stガンダムのキャラクターたちが住人として登場するが性格は原作と大きく異なることが多い。座日寺の住職の息子・牙流馬として登場するガルマもその例外ではなく、わがままでナルシストな性格となっており、ことあるごとにシャア(記憶をなくし西と名乗っている)を振り回して迷惑をかけている。※以下の記事はネタバレを含みます。


 



「僕がドイツであんなことやこんなこと……めくるめく快楽の日々を送っているあいだにみんな消えてしまったとでも言うのか……?」

 

  第5巻で牙流馬の幼少期に父親・デギン和尚がドイツにいる友人の娘と婚約させたことが明らかになる。彼女がイセリナである。牙流馬は会ったこともない相手との結婚に難色を示すが、第6巻で帰国したときにはイセリナと愛し合う仲になっていた。冒頭のセリフは、ドイツから帰国して西やせいら(本作のセイラ)がアパートから消えていた(実際には空港に牙流馬を出迎えに行ってすれ違いになっただけ)とき、誰もいない部屋で呟いたものである。「あんなことやこんなこと……めくるめく快楽の日々」とは果たしてどのようなものだったのか、ドイツ渡航前は会うのに気の進まない様子だったイセリナとの間に帰国後は愛が芽生えていることを考えると、自ずと答えは出るのではないだろうか。

 


「ガルマサマニテェダシタラ──マジブッコロスカラナ!」


 シャアの日常でのイセリナはドイツにいるためか写真とイメージでニコマのみの登場であり、本人の出番はない。ただし、七巻でイセリナが牙流馬に持たせたインコの牙美(ガウ)が登場する。牙流馬が寂しくないようにと持たせたこのインコはイセリナの言葉を真似て「ガルマサマダイスキ」「ガルマサマウツクシイ」と喋り、イセリナの深い愛情のほどがうかがえる。

 しかしこの牙美、西と二人きりになった途端「コロスゾテメエ」「ダサイマスクカブッテンジャネーゾ!」と暴言を吐く。特に注目したいのは前述した太字の一文だ。これは牙流馬とせいらが二人で買い物に行き、西と牙美が二人きりになったタイミングでの台詞なのである。通常遠距離の、それもイケメンでモテる(巻のバレンタインデーの回で牙流馬の下駄箱はチョコレートで溢れている。またその回で西と貰ったチョコの数を競う対決をし、これに勝つためにせいらからチョコを貰おうと花束を差し出したり、雪合戦の回では休憩中にモブ女子に砕けた口調で仏の教えを話して好感を持たれたりと、女性と親しく接するのに吝かでない様子である)恋人に関してまず警戒するのは心変わりであろう。にもかかわらず牙美は牙流馬と二人きりで出掛けた美少女のせいらよりも西を警戒し、牙流馬に手を出すなと言っているのだ。

 さてシャアの日常はギャグ漫画であるが、各巻の描き下ろしにシリアス(ホラー)パートが存在する。これらは共通して「西の悪夢」であり、主にシャアとしての過去を突き付けられたりその頃の悪行を責められたりするという内容で、シャアの日常がファンの間で人気の高いスピンオフたる所以でもある。つまり単なるパラレルではなく転生ものではないか、あるいは原作時空と地続きの世界なのではないかと想像する余地があるのだ。基本的にシャア以外に原作時空の記憶を匂わせるキャラクターはいない(悪夢の中のガルマやアムロ、セイラ等がシャアのイメージなのか本人たちなのかは不明)が、イセリナが記憶持ちであるとすれば、恋人と二人きりになった美少女よりも西を警戒すること、「手を出したら殺す」と牙流馬の友人に言うには不自然な台詞、牙美を牙流馬の生命を守るように仕込んだこと(第8巻でも牙流馬が毒入りのお菓子を食べる前に牙美が食べ、動物病院に運ばれる描写がある)、全て辻褄が合う──しかし、イセリナ本人は登場することなくシャアの日常は完結したため、真相は闇の中である。


トニーたけざきのガンダム漫画編集

 第十話に一コマだけガルマとイセリナが出てくる。ジオン訛りを関西弁にしたギャグのため、ガルマとイセリナが関西弁で愛を語らっている。イセリナは地球産まれ地球育ちのアースノイドでジオン国民ではないのだが、ギャグなのでその辺は適当らしい。


犬ガンダム編集

 なぜか登場人物が全員犬となっており、原作と著しく性格が異なるキャラクターも珍しくない。ガルマはチワワでイセリナはマルチーズのため、イセリナの方が大きい。※以下の内容はネタバレを含みます。


 



 死亡するはずのキャラクターも本作では全員生存するのだが、イセリナの仇討ちは劇場版と同じくカットされており、ガルマ犬が死亡したと思われた(実際は放浪した後犬ホワイトベースに鹵獲されている)ためか新聞で金持ち犬と結婚を報道され、ガルマ犬がショックを受けている。最もシャアの艦に鹵獲されたマチルダ犬やミハル犬もシャアにメロメロになっているのでイセリナ犬に限った話ではなく、そのミハル犬も最後の大団円でカイ犬とくっついている。ガルマ犬とイセリナ犬も撚りを戻したことを願うばかりである。


アラサーOLハマーン様編集

 Zガンダムの現パロで、ハマーン・カーンがアラサーのOLとして奮闘するというもの。二巻第29話でコマの外に「ガルマ屋 ショートケーキ 669円(税込)」と書かれておりガルマの存在が示唆されていたが、第3巻49話でのハマーンの小学生時代の回想に通りすがりの高校生バカップルとしてガルマとイセリナが登場。小学生のハマーンには「俗物共め」「すぐ別れるなありゃ」と見下される(アラサーのハマーンはこれをひねくれていたと黒歴史扱いしている)が、二人は大変仲睦まじい様子である。


機動戦士ガンダムTHEORIGIN編集

 1stガンダムのキャラクターデザインを務めた安彦良和によって1stガンダムの本編及び前日譚が漫画化されたもの、及びその前日譚部分がアニメ化されたもの。幾つか1stガンダムと異なる設定がある他、複数のキャラクターの性格や外見がやや変化している。特にガルマは前日譚部分で性格がわがままなお坊ちゃんかつ落ち着きに欠けるものとなり、またアニメ化に伴ってギレンやキシリアにそっくりだった鋭い三白眼が黒目の大きな丸い目に変更されたため、1stガンダムとかなり印象の違うキャラクターとなっている。

 イセリナは本編を漫画化した部分に登場するが、本作ではイセリナの父親がゲリラを指揮しており、彼女はその情報をガルマに流しているという設定になっている。またガルマの走馬灯やイセリナの仇討ちもカットされているためイセリナがガルマに利用されているようにも取れるが、一方でパーティーのシーンで「ゲリラの動きは筒抜けだ、御して見せる(イセリナから情報を得ていることを念頭に置いた発言)」と口にする一方で直後に登場したイセリナに見惚れ、シャアに「ガルマはガルマさ」と見下される、「女性のために効を焦るのは良くない」と煽られて「私は冷静だ」(まるで冷静な様子ではない)とムキになる等、イセリナに対する愛情はあるようである。

 

機動戦士ガンダム ラストホライズン編集

 イセリナの死亡時、すでに胎内にガルマの子供が宿っていたという設定になっており、これを巡って争奪戦が繰り広げられるというストーリー(一応1stガンダムの劇場版公開時のパンフレットにはガルイセはプラトニックとの記述があるようだ)。2023年1月現在のストーリー軸では未だイセリナの遺体が登場せず、妊娠の経緯も明らかになっていないため続報が待たれる。


MS戦記REBOOT編集

 一年戦争の序盤が描かれた作品。ガルマとイセリナの出会いが描かれている。ニューヤークに降り立ったガルマの元にエッシェンバッハ市長が訪れ、彼に同伴して来たイセリナと出会うというもの。イセリナは華やかな装いではなく黒いパンツスーツで訪問しており、ジオン側の市民への対応がどのようなものになるかの確認や物資の支援の要請等、真面目な話し合いが行われることを意識しているようであるが、ガルマは二言目に「美しい……」と発言しており、一目惚れに近い形でイセリナとの出会いが描かれている。その後もイセリナが歳の近い男性を伴って訪問するとやや動揺し「御関係は?」と尋ねる(実際はイセリナの知人で既婚者)、イセリナに知人の幼い息子を助けるのに必要だからと高度医療品を要請されて二つ返事で快諾するばかりか特に頼まれていない病院の再建や医療スタッフの呼び寄せもその場で約束する、部下に危険だと進言されても市民との交流パーティを開きイセリナをバルコニーに連れ出す(事実このタイミングで暗殺されかける)等、イセリナが絡むと動揺したりやや迂闊になったりする面が見られる。

 対するイセリナは、ガルマに美しさを称賛されたにもかかわらずその直後に

「先日上空からこの街を視察した かなりの部分が荒廃していた」

「あなた方が破壊したのです」

「うぐ……」

 と会話するなど、最初こそ冷たい態度であったが、パーティの際はバルコニーでガルマが狙撃されようとしていることにいち早く気付いて自らの身体で射線を塞ぐ。その後の会話で、ガルマがスペースノイドの自治のためとはいえ多くの市民を犠牲にしたことに心を痛めていると知り、彼に好感を抱いたようである。イセリナの気の強さと大胆な行動力がよく分かる描写だと言えよう。


ギレンの野望シリーズ編集

 「ギレンの野望」は一年戦争を主軸としたSLG、及びこれの続編シリーズである。様々なキャラクターを主人公として選択でき、原作で死亡するキャラクターであっても生存エンドを見られる。タイトルにもよるが、ガルマを主人公として選択するとオープニングの映像及びエンディングの一枚絵にドズル等と並んでイセリナがおり、イセリナがガルマにとって大切な伴侶であることがうかがえる(余談だがこの時空のガルマは後ろ髪を伸ばしている。時々ファンアートで見られる長髪のガルマはこれが起源)。ハッピーエンドを迎えても先の展望が明るくはないことを示唆されてしまうタイトルもあるが、アースノイドのイセリナと共に人生を歩む中で成長し、幸福な未来を掴んでほしいものである。

「ギレンの野望 青き星の覇者」では、地球平定の戦いの中で成長し、エンディングもイセリナを迎えに行くことが主体の先行きの明るいものとなっている。いずれのタイトルでも生き延びたガルマの人生にはイセリナが必要不可欠であり、ガルイセは激動の時代で運命を共にする比翼連理のカップルだということが制作サイドの認識なのではないだろうか。

 

機動戦士ガンダムスタンプラリー編集

 2020年にJR東日本が開催したスタンプラリーで、王子駅にガルマ、高円寺駅にイセリナが割り当てられていた。王子駅のポスターには「ガルマの婚約者イセリナは高円寺駅。高円寺駅のスタンプも集めよう!!」高円寺駅のポスターには「王子駅のガルマはイセリナの婚約者 ガルマのスタンプも入手しよう!」「スタンプを押す際は、ガルマとイセリナを隣どうしに押印ください。もしかすると、叶わぬ恋が実るかも……」とあるなど、二人の相思相愛っぷりが反映されている。更に高円寺駅には「愛しのガルマに会うには…王子駅へ!!」という文言と共に王子駅への行き方を記したポスターも貼られており、二人の恋を応援する気満々の様子だったようだ。またイセリナのキャラクター解説には「ガルマの純粋さに恋に落ちたと言われています」とあった。美形かつ本物の王子様と女性の心を掴む属性を持つガルマだが、そのどちらでもなく純粋さを愛したとあるところに、イセリナの恋心が真っすぐなものだということが見て取れよう。


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