概要
ゲームで見られるシステムの1種であり、端的には『主人公及び、メンバーを自分で用意出来る』システムであり、『キャラクリ』と省略される。
主にTPSやアクションRPGで採用され易いが、ソウルキャリバーやジャスティス学園等の、一部3D格闘ゲームでも見られる
主な項目
顔や髪型は勿論として、身長や体型等も選択出来る場合もある(但し、身長は「大・中・小の中から選択」も多い)。
女性に限定される項目では、バストが実装される作品も。
声も選べる他、作品によっては性格も選べる(尚、性格は「キャラクターの台詞」以外に「NPC状態の行動指針」にもなる場合があり、ある程度慎重になった方が良い)。
長所
文字通り『自分自身の分身』を作って遊べる為、プレイヤーのゲームへの没入感は極めて高くなる。
他にも、「ゲームの進行具合で、新たな外観パーツが追加」される等で、シナリオ以外の行動指針にも繋がる。
武具が外観に影響される作品ならば、前述の要素を合わせて『ドレスアップに拘る』遊び方もある。
短所
気に入った通りの外観が作れない時点で、プレイ意欲が失せてしまうリスクがある。例えばモンスターハンターシリーズは長らく用意された顔から選ぶパターンで、「ワールド」まで調整ができなかった。
特に顕著な項目は声で、人によっては外見以上に気になるポイントの為、これに関しては「『ヴォイスoff』も選択肢にいれて欲しい」「脳内CVを楽しみたいから、そもそもいらない」等を望む層が一定数存在する。
逆に「理想の外観を早々に諦め、ネタに走ってキワモノにする」なんてパターンをする人もいる。下動画でプレイしているARK:Survival_Evolvedは顔のバリエーションがなく、髪型も通常プレイでは取得がかなり難しく(イベント時期には配布アイテムに混じってることもある)、後は手足等の各所の太さやサイズ調整くらいしか出来ない。そうした中共演者(サムネで並ぶ3人の中央)が作ったキャラはやたら大きな頭に反した極端に小さな腕をしており、そのアンバランスぶりから実況者(サムネ向かって右)に「カルノ人間」と呼ばれた事もある。
システムそのものと異なる問題としては、プレイヤーにとって主人公を一人称(プレイヤー=主人公)で見るか、三人称(プレイヤー≠主人公)で見るかによって、大きく評価が割れる点である。
自由に作成できるゲーム程、一人称視点になる傾向が強い為、『主人公に明確なキャラクター性が与えられない』事態に繋がり、三人称視点を重視するプレイヤーにとっては「主人公なのに空気」や、「パートナーの添え物と化している」と見えて、肌に合わず嫌煙されてしまう。
逆に、一人称視点を重視するプレイヤーには『キャラクタークリエイトに慣れた為に、公式主人公の居るゲームで遊びたくない』問題が出てくる。必然的に『(プレイヤーにとって)理想の主人公ではない・投影が出来ない』になるが、これは外観の話だけではない。
「公式で設定された主人公=プレイヤーから独立した存在」である為、独自のキャラクター性や振る舞いを見せる。これがプレイの没入感の阻害に繋がり、「これだったらアニメやマンガを見た方が良い」「プレイヤーの心情と違う行動を取って嫌だ」等の意見となる。
つまり、上述の『主人公に明確なキャラクター性が与えられた』状態そのものを、真っ向から否定する意見となっているのだ。
各自がプレイヤーとしてどのような立場を取りたいかによって、まったく評価が違ってくるシステムとなりうる。但し、三人称視点のゲームであっても、一定のキャラクタークリエイトが可能な作品はあり、キャラクタークリエイトが可能だからとしても、必ずしも上記の問題点にぶつかるとは限らない。
また、外見ではなく能力値等のスペックをある程度の中から選択できる要素も、広義のキャラクタークリエイトに該当する。
余談
一部から『男性の髪型はアニメやマンガっぽいデザインが多く、女性の髪型は変にリアリティのあるデザインが多い』と、若干不満に思われている。
希に「肩に掛かる程の長さの髪型しか見ない」ゲームも見受けられるが、それは「ロングヘアだとキャラクターの動きに、髪の毛を連動させる必要があって面倒」な為である場合が多いとされる。