cv:橋本晃一
概要
ラインハルト・フォン・ローエングラムの身辺警護を担当する親衛隊長。初登場時の階級は大佐。
ラグナロック作戦時から総旗艦ブリュンヒルトに乗艦しラインハルトに付き従う。
バーミリオン星域会戦の時にヤン・ウェンリー率いる同盟軍艦隊の攻撃によってブリュンヒルトの撃沈とラインハルトの戦死が目前に迫った際には、ラインハルトを脱出させるよう、首席副官・アルツール・フォン・シュトライト少将の無言の命令を受ける。
ナイトハルト・ミュラー大将の救援、同盟首都惑星ハイネセンがウォルフガング・ミッターマイヤー、オスカー・フォン・ロイエンタール両上級大将に落とされたことによって、辛うじて敗北を免れたラインハルトはヤンと会見するが、このときキスリングはヤンをラインハルトのもとに案内している。
ラインハルトの皇帝即位後、現職のまま准将に昇進。ハインリッヒ・フォン・キュンメル男爵の皇帝弑逆未遂、帝都フェザーンでの皇帝弑逆未遂、惑星ウルヴァシーの皇帝襲撃事件などにも立ち会い、特にフェザーンの事件においては副隊長ユルゲンス大佐の活躍により、犯人が事を起こす前に逮捕することに貢献する。
なお、親衛隊は行動的なラインハルトの警護に苦労しており、ユルゲンス大佐は小食でありながら胃痛もちの多い親衛隊員のなかで「鉄の胃袋」とあだ名されていたという(胃痛もちが多いという点では厳格なオーベルシュタインがトップを務める軍務省職員と共通している‥)。
シヴァ星域海戦ではブリュンヒルトに侵入したユリアン・ミンツ、オリビエ・ポプランらを迎え撃つため彼らの前に立ち、ポプランと格闘している。結果的にポプランを抑えることはできたものの、ユリアンがラインハルトのもとへたどり着くことには成功しており、(結果論ではあるものの)侵入者阻止には失敗している。
人物
音を立てることなく歩く技能があることから「猫」とも「豹」ともあだ名される。
公用のみならず私用でも重用されていたようで、ラインハルトが最初にヒルデガルドに求婚するためマリーンドルフ邸に赴いた際にも護衛として付き添ったとされている。
しかし、アニメではこの時の彼は玄関でフランツと話すラインハルトから常に目を背けており、おそらくラインハルトにとって背後となる玄関の外を警戒していたと思われるが、その姿から一部では“緊張のあまりキャラが崩壊しかけているラインハルトを見ないように必死に堪えていた”のではないかと言われているとか。