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クラッシュ・バンディクー(初代)

くらっしゅばんでぃくー

ノーティードッグによって開発されたアクションゲームであり、クラッシュ・バンディクーシリーズ1作目。 「クラッシュ・バンディクー1」とも呼ばれるが、リマスター版も含まれるためこの記事名とする。 本記事ではあくまでPSで発売された1作目について記載する。
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概要編集

1996年9月6日にソニー・コンピューター・エンターテインメントによって発売されたプレイステーション用ソフト。開発元は後に『アンチャーテッド』、『ラストオブアス』などを手掛けるノーティードッグ

日本では同年12月6日に発売。「宇宙初の奥スクロールアクション」のキャッチコピーを売りに発売された。中毒性の高いテーマソングとダンスが印象的なテレビCM、日本版独自のローカライズが好評となり、当時の洋ゲーとしては高い売り上げを記録した。


クラッシュバンディクーと言えばワープルームを拠点としてパワーストーンを集めるイメージがあるが、シリーズ1作目はどちらかというとスーパードンキーコングに近いマップ構成をしており、ステージを順番に攻略して行く一本道となっている。また、セーブはボーナスをクリアした時のみ可能であったり、途中でゲームを中断すると残機がリセットされてしまうなど『2』以降に比べるとシステムに不便が見られ、気軽にプレイし難くなっている。クラッシュのアクションもこの頃はスピンアタックとジャンプのみであり、一度死ぬとC箱(中間地点)より前の木箱がリセットされる仕組みとなっている(海外版では一度死んでしまったらステージを出なければ再挑戦出来ない)ため、木箱を全て壊して貰えるパーフェクトダイヤの入手難易度が非常に高くなっており、完全クリアは相当やり込まないとほぼ不可能。


ストーリー編集

平和なタスマニア島に悪の科学者ネオ・コルテックスと部下であるニトラス・ブリオがやって来た。科学界から除け者にされたコルテックスは世界征服を企んでおり、世界征服に必要な部下を作り出すために動物達を捕らえて洗脳するが、殆どの動物はコルテックスの言うことを聞かず暴れ回るだけであった。そんな中、暴れん坊のバンディクーであるクラッシュに目を付けリーダーにしようとするが、逆に正義の心を目覚めさせてしまう。クラッシュは隙を見て脱出し、コルテックスの手が行き届いていない島へ無事たどり着いた。そこで、タスマニアの精霊であるアクアクと出会い、恋人のタウナがコルテックスに捕らえられた事を知る。彼女の救出及びコルテックスの野望を打ち砕くためクラッシュは出発する。


登場キャラクター編集

主人公編集

サポートキャラクター編集

ヒロイン編集

ボスキャラクター編集

 

日本版と海外版の異なる所編集

  • 海外版の登場人物はブレンダン・オブライエン氏によって全員の声が当てられている。
  • 海外版ではアクアクのヒントがない。
  • りんごと呼ばれているのは日本版だけ。海外版では「ワンパフルーツ」という固有名詞がある。
  • 日本版では一部のステージで普通の木箱がアクアク箱に変更されている。
  • タウナボーナス、「コアラコングはちからもち」、「クールなピンストライプ」、「かがくのニトラス・ブリオ」、「コルテックスといっきうち」のBGMが異なる。
  • 1ボスのパプパプの体力が日本版では5あるが、海外版では3と少ない上に、途中で動作のスピードが上がることもない。もはやただの回転する的である。
  • 木箱を壊し残してゴールした場合、取り残した分の木箱がクラッシュの頭へ落下する。(日本版では1箱のみ)
  • 日本版では川ステージの足場が海外版に比べて広くなっており、攻略しやすくなっている。
  • カメカメジャンプのステージが日本版ではコースが短縮されている。
  • ピンストライプの名前は海外版では「Pinstripe Potroo」と表記されているため、元ネタの動物が分かりやすくなっている。
  • 爆弾箱が海外版では「TNT」表記。
  • タウナボーナスをクリアするとゴール地点にいるタウナが消える演出があるが、海外版では消えない。
  • あらしのこじょう」と「ゆうやけのはいきょ」のステージが入れ替わっている。これは単純なミスで、前者は本作の中でも最高難易度のステージである。
  • 日本版ではクラッシュプレートがステージ中に多く設置されている。
  • 真のエンディングで見られる一部登場キャラクターの今後の動向が日本版と海外版と異なる(特にパプパプ)
  • 海外版にはパスワード機能が存在する。これはメモリーカードが普及していない地域への配慮と思われる。
  • 印象的な日本のCMに対して海外のCMは任天堂のアメリカ本社にクラッシュの着ぐるみがアピールするという内容であった。

余談編集

  • 企画当初は主役の動物にはバンディクートではなくウォンバットを採用しようとしていた。
  • 開発中に本作は「ソニックのお尻を眺めるゲーム」と言われていた。なお、開発者の1人であるマーク・サーニー氏はソニックシリーズの元開発者であった。
  • 「宇宙初の奥スクロールアクション」と宣伝されているが、実際はそうではなく、1994年にケムコによって発売されたスーパーファミコン用ソフト「キッドクラウンのクレイジーチェイス」というゲームが初。続編に「キッドクラウンのクレイジーチェイス2」があるが偶然にも発売日が1996年12月6日と初代クラッシュと同じ日に発売されている。
  • 人気シリーズになるきっかけになった本作だが、実は真EDではコルテックスと戦わずに脱出するため、次回作のストーリーに繋がらないようになっている(通常EDでは次作に繋がるようになっており、リマスター版では次作のOPを意識したコルテックスの落下シーンが追加されている)。
  • アクションがスピンとジャンプのみになっているため○ボタンでもスピンアタックが使えるようになっている。○ボタンでスピン出来るのは本作のみ。
  • お馴染みのCMソングである「クラッシュ万事休す」及びクラッシュダンスはゲーム中には使われず、CMのみ披露されていた。次作からはゲーム中でも積極的に使うようになる。
  • 没バージョンのオープニングとエンディングがあり、それらは近年になって発掘された。没版のオープニングには『2』で登場するタイニータイガーコモド兄弟が登場している。

関連ダグ編集

クラッシュバンディクー ノーティードッグ SCEI クラッシュ・バンディクー1(別表記) クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!(次作)

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