(うぅ~、きちゃったね、リアナ)(うん…わかってるよね、クリス。後戻り、できないよ)
CV:桑島法子
人物像
17歳の少女で、愛称は「リム」。もう一人の主人公ジョシュア・ラドクリフとは義理の兄妹である。
義父であるフェリオ・ラドクリフによる実験の結果『クリス』と『リアナ』という二つの人格を持つようになってしまっており、二人は自由に入れ替わることができるほか脳内で会話もできる。
実験で分かたれた人格のうちどちらが本来の人格であるか悩む事は少ないが、その特殊な境遇から身内以外には「戦闘中にテンションが上がってしまう」という(ある意味苦しい)言い訳をして二重人格を隠している。
『クリス』
クリスは普段表面に出ているおっとりとした人格。ちょっとおっちょこちょいなところがある。義兄ジョシュアを「お兄ちゃん」と呼ぶ。
リム全体の特徴である味音痴(おにぎりにチョコやジャムを入れたり、ココアが妙に甘かったりする)は彼女の特性と思われる。
戦闘中はリアナと交代するが、意識下で彼女と会話することもある。
『リアナ』
リアナは戦闘時などに表面に出る人格。クリスと対照的に勝気で好戦的な性格の持ち主。ジョシュアの事は「アニキ」と呼ぶ。
普段は意識下からクリスにアドバイスをしたりしている。
容姿
オレンジ色に近い茶髪の長髪に緑眼が特徴。服装は緑色のネクタイにノースリーブの上着にミニスカを着用。耳のピアスに羽型のヘアピン、大き目のベルトなど、身に着けているアクセサリー類にも特徴的なものが多い。
なお、物語が南極から始まることもあって一部ファンや公式から『南極でノースリーブ…』とネタにされることもある。
第2次スーパーロボット大戦OGでは袖口から花の様なフリル、靴がオシャレになったりとジョシュア同様デザインが微妙に変わった。
搭乗機
- スーパーロボット大戦OGシリーズ
- ブランシュネージュ→デア・ブランシュネージュ
- フォルテギガス(※サブパイロットとしてのみ搭乗可能)
関連イラスト
担当声優はチカと兼役となっている。※1枚目
多重人格の理由について
(※以下、『第2次スーパーロボット大戦OG』のネタバレを含みます。)
リムが上述の二つの人格を持つに至った理由について、初出作『D』では「養父フェリオの実験の結果」としか語られておらず、詳しい経緯などは不明だったのだが、後の『第2次OG』参戦時にその理由が明らかにされた。
彼女の元々の人格は『クリス』の方であったのだが、フェリオの実験によって南極の遺跡ファブラ・フォレース内で発見された精神感応システム「シュンパティア」に触れた際、遺跡に封印されていたクロスゲートから異界の魂が彼女の中に流れ込み、結果『リアナ』という別の人格が宿ることとなった。リアナは宿った瞬間からクリスと記憶を共有し、そのためどちらが元の人格なのか本人(達)にも分からなくなってしまっていた。
本来、クロスゲートの“鍵”に触れた者は即座に破滅の導き手・メリオルエッセへと変貌してしまうのだが、クリスの触れたシュンパティアはかつて別の誰かが作り上げた“鍵の劣化模造品”であったため、彼女はリアナに完全に魂を支配されずに済み、2つの人格が同居することとなった。
(※だがこれに対し、後にフェリオが同様にシュンパティアに触れた際は、運悪く破滅の王・ペルフェクティオの一部に触れてしまったため、瞬時にその身体を乗っ取られてしまっている。)
いわばリアナは魂だけの不完全なメリオルエッセともいえる存在で、その好戦的な性格もそれに由来するが、不完全であることが幸いし他のメリオルエッセのような破壊衝動を持つには至らなかった模様である。
物語後半、彼女(達)はウェントスをペルフェクティオの呪縛から救うためシュンパティアを暴走させるが、その際無理が祟り元の人格であるクリスの方が消滅し(正確に言うと、魂がクロスゲートの「向こう側」に追いやられ)、以降リムの中にはリアナだけが取り残されてしまう。
一心同体であったクリスを失い、しかも後発人格である自分の方が生き残ってしまった事にリアナは苦悩するも、やがてクリスの意思を継ぎ、再び彼女と出会える時まで「クリアーナ・リムスカヤ」として戦い続けることを決意した。