概要
対アイアンマン用に開発されたアーマーを装着した科学者または軍人。もしくは、そのアーマーの名称。
一言で言えば、ソビエト版アイアンマン。
アメリカとソ連の東西冷戦時代に創造されたキャラクターで、当初は(当時の実際の国際状況から)ヴィランだった。しかし後に、冷戦が終了するとともに、異国のヒーローとして描かれるようになる。
搭乗者は(詳細は下記参照)一人ではなく、多くの人間がそのアーマーをまとい、クリムゾン・ダイナモを名乗ってきた。
初期は、周囲の機械をリモコン操作する機能をもった巨大で持ち運びの利かないものであった。
だが次第に改良され、スリムなデザインとなり、飛行・増幅腕力・電気ブラストなどアイアンマンアーマーを意識した機能が追加されていった。
歴代装着者
多くの人間が、このアーマーを装着している。
- アントン・ヴァンコ
初代搭乗者。元ソ連の科学者。後に和解し、スターク工業の社員に。未完成レーザーでトニーを助け、レーザーの爆発に巻き込まれ死亡。
映画「アイアンマン2」では、イワン・ヴァンコ / ウィップラッシュの父親として登場。映画公開後にアース616でもヴィラン、ウィップラッシュとして同名の別人が登場した。
- ボリス・ツルゲネフ
二代目。元はブラックウィドウとともにソ連から来たスパイ。アントンからクリムゾン・ダイナモMk1アーマーを盗み、レーザーピストルでアントンに射殺された。
「アイアンマン2」では、モナコに向かうイワンの偽名に使用される。
- アレックス・ネフスキー(通称ニヴェン)
三代目。アントンの弟子のソ連の科学者。
師匠の死の責任はアイアンマンにあると思い込む。チタニウムマンを巻き込んでソ連に亡命させたり、ベトナムでアベンジャーズと交戦したりした。最後にベトナム軍に捕まり、ソ連に引き渡され、処刑された。
- ユーリ・ペトロヴィッチ
四代目。クリムゾン・ダイナモMk3アーマーを与えられ、亡命したブラックウィドウと彼女の師匠、そして、その師匠の助手を務めていた父、イワン・ペトロヴィッチ・ベズーホフを捕らえる使命を受ける。チタニウムマンらとともに戦うが、敗れて一人帰国。シベリア送りに。
- デミトリ・バカーリン
五代目。K.G.B.の伍長で、ミュータントを信用してなかったが、そのミュータントと組んで月面に赴き、アイアンマンらと協力して外敵を退散させた。
ここから、ソビエトのヒーローチーム「ソビエト・スーパーソルジャーズ」が結成される。ソ連崩壊後には全く違う新たなアーマーを与えられ、エアストライクと改名。
シークレットインベージョン後、アーマーを貸与してトニー・スタークの逃走に協力し、オズボーンのロシア領空潜入を妨げた事もある。
近年、ダークスター&ウィンターガード1号にて、ロシア軍の上官として復活した。
- ヴァレンティン・シャタロフ
六代目。ロシア軍大尉。共産主義者で、そのためにダイナモアーマーを必要としていた。チタニウムマンがアメリカで起こした問題を、五代目のデミトリに責任を押し付け、自身がダイナモMk4アーマーを取り上げて、装着者になる。
ロシアを共産主義政府に戻そうと企み、チーム「ラモント・フォー」を結成するが、政治上の問題からすぐに解散。トニーと肉体が入れ替わる事件から、トニー=アイアンマンの正体を知る。
- 七代目装着者(名称不明)
ヴィラン・アンサーのために、ダイナモMk4アーマーを装着して行動した。
- ゲンナジー・デミトリヴィッチ・ガヴリーロフ
八代目装着者。ティーンエイジャーで、アントンの試作アーマー(Mk2)のヘルメットを発見。アーマーを再起動させる。
トニーの助けで、アーマーの完全なコントロールに成功。以後はアーマーを装着し、ヴィジランテ活動をするヒーローとなる。
- 九代目装着者(名称不明)
ソビエトの忠実な支持者。
ヴィラン、ルシア・フォン・バルダスのために働いた。ニューヨークを破壊するのに人間爆弾の一部として使用される。
- 十代目装着者(名称不明)
銀行強盗にダイナモアーマーを使用し、アイアンマンに倒された。
後に闇市場に同じデザインとクリムゾン・ダイナモのアーマー技術をベースにしたものが流通していたことが判明する。
- 十一代目装着者(名称不明)
アルファ・ジェン・ソビエト・スーパーソルジャーズのメンバーの一人。アーマーは、Mk1を模したロボット。
核攻撃後に生き残るように低温保存されていたが、冷戦終結後は基地ごと破棄されていた。
だが、オーダーとインフェナルマンが戦った時の爆発を核攻撃と認識したために起動。その報復のためにサンフランシスコを攻撃しに向かう途中、オーダーと戦闘。本体内にある核爆弾を爆発させ、破壊。
- ボリス・バディム
十二代目装着者.
ヒーローチーム、ウインター・ガードに所属するクリムゾン・ダイナモ。
ハルク出没現場の調査に赴き、アイアンマンらと鉢合わせ。口論の末に両チームは激突した。決着は作中で描かれていない。
- ガリーナ・ネミロフスキー
十三代目装着者。ウィンターガードのメンバーの一人。
ボリスの死を受け、新装着者として選ばれた女性。
歴代アーマー
- Mk-1
あらゆる電子機器の回路を乗っ取り遠隔操作する機能を持つ。アーマーの高さは約180cm、重さは約104kg。
初期のヴァンコ・ジェネレーターを装備し、同様に電気ボルトを発射。しかし十分に絶縁されておらず、水にさらされるときにショートに弱い。
1トンの物体を持ち上げられる。これを基にした量産タイプも存在する
- Mk-2
Mk-1アーマーの大部分の装備を小型化、装甲と改良された武器、フォースフィールドを装備している。Mk-1にあった飛行能力はオミット。
気密性を向上、生命維持装置を内蔵しており、Mk-1アーマーの弱点だった水中活動が可能。
戦車を投げるほどの怪力を発揮。リニア技術によって161km/hを上回る速度で、鉄道線または他の磁気表面に沿って移動が可能。アーマーの高さは約240cm、重さは約513kg。
ヘルメットから独自のプログラムで、ダイナモ・スプートニク(ダイナモ計画のためのヴァンコの仕様に組立てられた衛星)を用い、無人でも補足的な力を得る遠隔操作能力がある。
- Mk-3
高さは約196cm、重さは約261kg。
弱いヴァンコ・ジェネレーターを所有、指先から電気とフォースボルト、手のひらからエネルギーボルトを発射することが可能。
エレクトロスラスト・ビームを発射する他、黒煙放射機を装備。アーマーは赤外線のレンズを含むさまざまなセンサーを内蔵している。
約8トンの重量の物を持ち上げることが可能。内部に生命維持装置を設置し、真空や極端な低温、他の厳しい環境に適応。
最初は飛行能力はなかったが、アイアンマンと最初に戦った後に機能を追加した。
- Mk-4-X
86年に、ロシアに帰還した五代目・バカーリンがロシア政府から与えられたもの。巨人サイズの巨体を持ち、Xファクターと戦った。
- Mk-4
上記アーマーの等身大サイズ。バカーリンが続けて装着していたが、ソビエト崩壊の後に取り上げられ、シャタロフが装着する。後に改良型と思しきアーマーを、十三代目ネミロフスキーが装着していた。
- Mk-5
六代目、シャタロフがMk-4から製造した新アーマー。
- Mk-6
ウインター・ガードに所属していた、十二代目のヴァダムが装着していた。
- アルティメット・ユニバース版
反西欧同盟によるテログループ幹部の一人として登場。ロシアではなく中国製に設定が変わっている。
ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ
属性 | テック |
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必殺技 | ハンドミサイル |
CV | 稲田徹 |
関連タグ
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