概要
仮面ライダーグレイブが使用する専用武器で、正式名称は「醒剣グレイブラウザー」。
基本的な設計は、仮面ライダーブレイドが使うブレイラウザーをベースとしているが、新世代ライダー共通の「A」の意匠が盛り込まれているなど、ブレイラウザーからの変更点も所々に見られるのが特徴である。
機能・概観
変更点も見られるとはいえ、グリップガード前面のレリーフとカードリーダーの意匠がそれぞれ「A」を模した形状に改められているのと、カラーリングが持ち主に合わせて黒と金主体とされている点などを除けば、その概観は新世代ライダーの武器の中では比較的原型となったラウザーの面影を色濃く残している方である。
それゆえに、高周波振動と高熱放射の付加で切れ味を高める「オリハルコンエッジ(ヒーティング・エッジ)」や、その根元に備わった「スラッシュ・リーダー」によるラウズカードのリード機能、さらに扇状に展開可能な「オープントレイ」など、基本的な機能もブレイラウザーとそこまで変わらず、AP初期値もブレイラウザーと同数値の5,000に設定されている。
オープントレイ内部には、必殺技の発動に必要な「マイティグラビティ」のカードと、アンデッドの封印に使用する「コモンブランク」の2種類のカードが収められており、さらにベルト右側面に備わっている「ラウズ・バンク」と併せて、同じ新世代ライダーのランスやラルクよりもさらに多くのカードを所持することが可能となっている。
このラウズ・バンクも含め、新世代ライダーのシステムが仮面ライダーレンゲルのそれを元に開発された都合上、ブレイドのように専用のホルスターは装備されておらず、(具体的な描写こそないものの)使用時に手元に現れるものと見られる。
必殺技
「マイティ」
- グラビティスラッシュ
本体側面のスラッシュ・リーダーにラウズカード「マイティグラビティ」をリードして発動。
刀身に重力場を発生させ、グレイブラウザーの斬れ味を格段に向上させて強力な斬撃を放つ。
作中では相手へ向かって突撃し、すれ違いざまに切り裂くのが基本であったが、2010年公開の『超・電王トリロジー EPISODE YELLOW』への客演時には、ラウザーを下から上へと振るって黄色い光の刃を飛ばす形にアレンジされている。
玩具
劇場版の公開時期に当たる、2004年9月中旬に「醒剣 DXグレイブラウザー」がトイザらス限定で発売。公開当時に発売された、唯一の劇場版関連のなりきり玩具でもある。
基本的には「醒剣 DXブレイラウザー」の仕様変更品であり、その都合上造形の一部はプロップとは異なるものとされている。一方で作中での設定を反映してか、DXブレイラウザーに付属していたホルスターは本商品ではオミットされている。
関連タグ
無銘剣虚無:『仮面ライダーセイバー』に登場する武器の一つ。こちらも刀剣の名を冠する劇場版限定ライダーの専用武器であり、主役ライダーの使用する武器のリデコであるという点でも共通項が見られる