概要
仮面ライダーオーディンが使用する、長杖型の召喚機。ベノバイザーなどと同様に、使用時のみ手元に現れるタイプの召喚機でもあり、使用時には手の内に出現させた光が回転しながらゴルトバイザーに変形する。
身の丈ほどもある長い杖の先端に、不死鳥を模した意匠を備えており、カードスロットはグリップの直上に設けられている。ベントインの際には、カードデッキからアドベントカードを引き抜くと同時に自動でカバーがスライドし、露出したスロットにカードを挿入することで、読み込まれたカードの効果が発動する。
ゴルトバイザーには、このスロットの他にももう一つのカードスロットが備わっている。これは前述の杖頭の、普段は閉じている翼状の装飾の中にあり、そこにはあらかじめサバイブ「無限」のカードが装填されているとされる。この2つのカードスロットを備えた召喚機は、龍騎やナイトの各サバイブ形態のそれとも共通しており、オーディンがサバイブ状態にあることの証左の一つともなっているが、作中ではこのスロットが露出することはなく、このスロットが発揮する力についても描かれぬままに終わった。
後年制作された『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』では、杖頭のスロットに「無限」だけでなく、「烈火」「疾風」も含めた計3枚のサバイブカードも横並びの状態で装填されており、この3枚のサバイブの力によって仮面ライダージオウと仮面ライダーゲイツを圧倒するほどの力を維持するだけでなく、3枚のサバイブを所持している限りはライダーバトルを無限に続行できることにも言及されている。
作中では召喚機としての用途に特化し、武器として振るわれることのなかったゴルトバイザーであるが、『龍騎』の北米向けローカライズ作品『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』では、原典とは異なり武器として使用されたこともある。
また前出の『RIDER TIME』では、ファイナルベントであるエターナルカオスを発動する際に、ゴルトバイザーを対象へと振り向けることで、ゴルトフェニックスを突撃させるための照準器としても用いられた。