概要
1999年12月19日放送。『燃えろ!!』におけるクリスマスエピソードである。
また、本話にはあの人物がゲスト出演する。
話の流れ
クリスマスを間近に控えた12月のある夜、栗原家にもクリスマスツリーが飾られる。
翌日、ロボコンとジュンが商店街を歩きながらパパさんやガンツ先生がサンタクロースの友達だから「長時間持続するアルカリ電池が欲しいって頼んだ」(ロボコン談)「僕がどこで何してるか伝えてくれる」(ジュン談)とそれぞれ話していた。
すると、ジュンの友達のまりな(演:斉藤みやび)が文房具屋の店先で立っているのが見えた。ジュンは「サンタさんに頼むプレゼントを見てたの?」と聞くが彼女は「私、サンタクロースなんか信じてないもの。サンタなんかいないのよ」と返す。「毎年プレゼントくれるからいるよ」と切り返すジュンとロボコンに、まりなは続けて「じゃあ会ったことは?」と尋ね、「(会ったことは)ないけど、でも…」とジュンがどもると、そのまま走り去ってしまった。ロボコンとジュンは公園でロボプルやロボイドに会う。
ロボプル「2人とも、元気出すプル~」
ロボイド「そうだとも、もしそのまりなちゃんの説が正しいとしたら、私達にはガンツ先生がサンタになってプレゼントをくれてるってことになるだろ?」
……サンタの格好をしたはいいが、煙突に引っかかって入れなかったり、急がば回れでドアから入ろうとしてドアノブを破壊するガンツ先生を妄想しつつも、「サンタクロースはいる」かどうか不安になるロボコンとジュン。すると…
「いるさ。サンタクロースはね、サンタクロースを信じる子供達にだけプレゼントを届けに来るんだよ」
現れたのは、刑事にも見える男性(演:藤田まこと)。男性はサンタクロースの親友の原田三太郎と名乗ると、「ジュンくんの欲しいプレゼントをサンタさんに伝えといてあげようか」とそれを耳打ちしてもらい、手帳にメモして去って行った(三太郎曰く、これから綺麗なママさんの店で一杯飲みに行くそう)。
その夜の栗原家、パパさんも帰宅したところで子供達にクリスマスプレゼントのリクエストを行うことに。
- モモコ…第1候補に渋谷でカリスマ店員に勧められたコート(約40000円)を挙げるも「高いから」とパパさんに却下され、結局第2候補のMDプレイヤー
- オサム…本当はパソコンと言いたいところだけど新しいゲームソフト
- ジュン…「僕、もう頼んじゃったからいい」
ロボコンはジュンがプレゼントを頼んだ三太郎のことも家族に伝えるが、パパさんは「その三太郎さんが言い忘れてるかもしれないから一応教えてもらえるかな」と改めてジュンに振る。ジュンは「大丈夫大丈夫。バイバーイ」と居間を去る。
翌日ロボコンが下校するジュンと歩いていると、ケーキ屋「RIKYU」から「パパとママの嘘つき!今年こそクリスマスパーティしてくれるって言ったのに!!」というまりなの声が。母親曰く不景気でこの店の売上が悪く、その分を取り戻すのに忙しいとのこと。店主(まりなの父親)も娘に手伝うように言う。そのうちにRIKYUに客の一家が入店。客の娘が「これでクリスマスパーティできるね」と言うのを聞き、まりなは家出してしまう。
ロボコンとジュンはいじけたまりなが公園でブランコに乗っているところに駆け寄り、「サンタクロースはサンタクロースを信じる子供にだけプレゼントを運んでくれる」「まりなちゃんも(サンタを)信じれば必ずプレゼントもらえるよ」という三太郎の言葉を伝える。すると彼女は「だったら連れて来てよ。それならあたしも信じる」と。
ロボコンはガンツ先生にサンタクロースの居場所を尋ねるが、先生は「師走で忙しい」と取り合おうとせずそのまま退室してしまう。そこへツリーの飾り付けをしていたロビーナが「私達が探すの手伝うわ。だから元気出して」と励まし、それから彼らはサンタクロースを探しに出る。
ロビーナとロボプルはパチンコ屋の前で呼び込みをするサンタの格好の男に会う。男は「仕事の邪魔」と2人を追い払った。
ロボコンとジュンは急いで走るサンタの格好の男を止める。ロボコンと男は掴み合いになり、男が持っていた袋の中身(金目のもの)がぶちまけられる。とそこへロボピーが追いつき、空き巣の男は逮捕された。
その後も同じくサンタの格好をした遊園地のアルバイトやお坊さんを尋ね、そのうちにジュンがサンタの格好で街を闊歩するガンツ先生を目撃。ロボコンは興味なさそうにジュンの手を引く。そして、まだなお公園でいじけるまりなの元に駆け寄り、まだ見つからないことを伝える。まりなは「もういい!」と去ってしまう。落ち込むジュンを「まりなちゃんの為にも諦めないでもう一度探そう」と励ますロボコンの前には三太郎が立っており、ジュンに「君が欲しいプレゼントを親友(サンタ)に伝えといたよ」と話す。ロボコンはすかさずまりなの事情も話すが、三太郎は「まりなちゃんが本当に望んでるのはサンタさんに会うことじゃないんじゃないかな?その子がクリスマスが嫌いなのは家族と一緒にパーティをやったことがないからだろ?」と。そこでロボコンとジュンはまりな一家にパーティさせるため、ロボット学校の仲間も呼んでRIKYUで店を手伝うことを思いつく。
ロボコン達が呼び込みを手伝ったおかげでRIKYUには行列が出来ていた。ロボガシャは客の子供相手にハンドルを回してもらいおジャ魔女どれみのおもちゃを出し、ロボパチは購入した客の親子を記念撮影、ロボビンも配達を担当。そしてケーキは無事完売し、それと同時にRIKYUも閉店。これでまりな一家もクリスマスパーティが出来るようになり、会場ではロボット達がクラッカーを鳴らす。まりな一家はピザやチキン、それにバッテリーが置かれたテーブルに通され、ロボモグお手製のブッシュ・ド・ノエルまで振舞われる。ケーキの蝋燭の火を吹き消すまりなにロボット達は拍手喝采。
そこへロボボスとロボゲタが植木屋から借りたというツリーを持って参上、ロボケロが音頭を取ってその場は盛り上がる。
まりな「ジュンくん、ロボコン、みんな、あたしのために…本当にありがとう」
まりなが両親に「こんな素敵なクリスマス初めて」と心からの喜びを話すと、上空には鈴の音と共にトナカイの引いたソリに乗る本物のサンタクロースが。サンタは自身の存在を信じる子供とロボット達にプレゼントを与える。
まりなにはずっと欲しかったクレヨン、三太郎に耳打ちして伝えたジュンにはマフラー、ロボコンにはアルカリ電池、他のロボット達にもプレゼントが届けられた。まりなはついにサンタクロースの存在をこの目で目の当たりにし、ジュンはサンタの顔がどこかで見覚えがあることをロボコンに話す。ロボコンが見るとその顔は…三太郎だった!
ロボコン達は三太郎=サンタクロースに盛大にお礼を言い、サンタを見送った。帰宅後、ママさんから「2人ともどこ行ってたの?」と叱られるがパパさんは「いいじゃないか」と宥め、その上で先程サンタクロースが2人へのプレゼントを届けに来たことも話す。ロボコンとジュンは戸惑うが、ともあれ栗原一家もクリスマスパーティを始める。
一方、採点室のガンツ先生は、パーティの用意をしたのに誰も来ないことを嘆いていた。…とそこへ生徒ロボットが全員戻って来て、先生は彼らを「パーティの時間に遅れて来るとは何事だ」と叱る。「だから全員0点…と言いたいところだが、皆まりなちゃんの為に良くやってくれた。今夜はクリスマスイブだし…全員100点だ!」と採点し、生徒ロボット達は大喜び。(本日2度目の)クリスマスパーティは始まるのであった。