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シュガー・マウンテン

しゅがーまうんてん

『ジョジョの奇妙な冒険』第7部「スティール・ボール・ラン」の登場人物。本名ではなく泉の番人としての名前。
目次 [非表示]

「全て」を敢えて差し出した者が

最後には真の「全て」を得る


概要編集

スティール・ボール・ランレースの6th,Stage序盤のミシガン湖畔にて「聖人の遺体の一部」を守る大木の中で生活する少女。

目が不自由らしく、杖をついて移動する。

さながら豪華な人形遊びの如く、大木内部を家に見立てて生活しており、キチンと玄関や部屋が線引きで定められている。そのため、誰かが玄関以外の場所から入ろうとしたりすると大慌てで阻止する。


かつて父親が「泉」に斧を落として「金の斧」を手に入れたが、日没までに使い切れなかったペナルティにより、両親とともに長い間“木の実”にされていた。

そして「番人」の順番が回ってきた時、近くを通りかかったジョニィジャイロを次の“木の実”にするため、泉に誘い込む。


見た目は10代だが、長年(推定50年)“木の実” にされていたため、実年齢は66歳ぐらいとされている。そのためか見た目に似合わず非常に達観した口調をしており、表情の変化も最小限である。


「おかっぱ頭の少女」「盲目」「ルールを持ったスタンド」など、第8部東方大弥とは共通点が多い。


スタンド「シュガー・マウンテンの泉編集

正確にはシュガーのスタンドではなく、遺体を守る大木のスタンド。シュガーはその番人(守り神)をさせられているにすぎない。


大木の傍にある「泉」に物を落とすと、さながら童話「金の斧銀の斧」のように別の高級な、そして大切な物になって返ってくる。そして番人の「どちらを落としたか?」という質問に正直に答えれば、その物品を手に入れることができる。

ただしそれらの品々は、「その日の日没までに使い切らなければならない」=「全てゼロにしなくてはならない」というルールが存在する。もしそのルールを守れなかった場合、例えどこにいても身体が根と化し、大木の“木の実”になってしまう。


詳細は「シュガー・マウンテンの泉」へ。


余談編集

この泉のストーリーで最後に彼女が語る「「全て」を敢えて差し出した者が、最後には真の「全て」を得る」という言葉は、「遠回りな道こそが最短の近い道」と合わせて、第7部の物語を通して語られる巨大なテーゼであり、「結果だけを追い求めるのではなくその過程こそが最も大切なもの」というシリーズ全体の命題にも通じている。


過酷な運命は、誰の人生にもあるかもしれない。そして時には、自分の全てを奪い去ることもあるだろう。

だがそのとき、絶望しきって膝を屈し這いつくばるのではなく、運命を憎み強欲に最短距離を行こうとするのでもなく、残された身ひとつを奮い立たせて一歩ずつでも前に進む者こそが、最後には真に価値あるものを得ることができる。

第7部の物語を最後まで読み終えたときにこそ、読者諸兄姉はこの言葉の真の意味を知ることになるだろう。


関連イラスト編集

Christmas in the Silent Forestシュガーマウンテンシュガーマウンテン理不尽な泉


関連タグ編集

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

シュガー・マウンテンの泉


まるで “何らかの意思” が宿っているかのように1人歩きしている、神の領域に片足を突っ込んだような能力を有するスタンド達。

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