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概要編集

1970年代、手塚治虫の名作『鉄腕アトム』は版権の問題でアニメ第一作終了後のリメイクが出来ない状態だった。

本作はアニメ第一作の『アトム』の続編として企画され、初期の企画『マイティ・マルス』では第一作の最終回で死んだアトムに代わって新たに製作されたロボット「アトム二世」であるマルスが活躍するというものだったが、『アトム』の要素と設定を取り入れつつも『アトム』とは世界を異にする新しい作品として制作された。


アニメ制作は東映動画(現:東映アニメーション)。

前番組の『大空魔竜ガイキング』は、本作を早く放映するために予定より早く終了したという。


ちなみに舞台設定は2015年

つまり、現実ではとうとうジェッターマルスが完成しないまま2015年を迎えることになってしまった。

物語の年代が主題歌に盛り込まれているため、設定が明確に記憶に残る例の一つ。身長57m体重550tなロボットアニメと双璧。


登場人物編集

ロボット編集

  • マルス

主人公のロボット(メイン画像右)。

科学省で開発された世界最高性能の少年型アンドロイド。最強の戦闘ロボットとして当初は開発されている。

ボディは山之上長官製だが、頭部(全体)と一体化した電子頭脳はライバルの川下博士が開発した。

マフラーは、展開する事でマント状のウイングとなり、飛行が可能になる。このほかに、様々な機能を内蔵。

当初は幼稚な思考回路を有していたが、徐々に成長を遂げるように。

中盤より富士見小学校に通学。4年3組に編入し、ヒゲオヤジこと伴教諭が担任となる。

  • ミリ

メイン画像左の少女。

普段は川下博士の娘・川下美理として博士と共に生活している。

実は博士の開発したガイノイド(アンドロイド)で、物体修復能力などを搭載している。正体を秘密にする事を川下博士と約束しており、緊急時以外はロボットとしての能力を発揮できない。

人間の少女として振る舞う教育も受けており、家事全般も得意。マルスにとっては姉でもあり母でもあり、同年代の友達でもある存在。

  • メルチ

マルスの弟である赤ちゃんロボット。制御装置を兼ねたおしゃぶりを咥えており、これを咥えていると怪力を発揮できる。

赤ちゃんらしく、言葉は「バカルチ」としか喋れない。

  • ファイタン

科学省のテスト用大型ロボット。新開発されたロボットや武器の性能をテストする役割を持つが、落雷により電子頭脳が暴走してしまう。

  • ハニー

マルスのクラスに転校してきたロボットの美少女で、エネルギーを通常のロボットよりも大量に消費する。そのため、ロボット蜂を操って、様々な所からエネルギーを盗んでいる。ただし本人に悪意は無く、稼働するために仕方なく行っているために、罪悪感に駆られている。

  • モウスター

少し前の年賀状用に描いたイラスト

ブランケン博士が製作した牛の獣人型の、巨体を持つロボット。その姿に違わず怪力。武器はタツマキビーム。メルチと仲良くなる。

  • パワーフル

ロボット格闘技の選手ロボット。大柄かつ太い手足と怪力を持つ。ハムエッグが経営する悪役タレントプロダクションに所属している。

  • スターコング

天文学者、炎博士の用心棒ロボット。見た目はゴリラに似ている。炎博士に命じられ、ファイヤー星人の少女・ドリーを狙う。

  • マッドマスク

プロレスラーロボット。戦いを生業としているが、戦意の無い者には手を出さない。ある町を火山の噴火から守るために活躍し、犠牲になった。

  • ブルーザー

惑星開拓用に作られたロボット。下半身は重機のような形状で、キャタピラで移動する。旧式になったため、ギャングのボスで自身の恩人であるスカンクの用心棒になった。

  • ダイダロス

トースター島の古代マウ文明のタイムカプセルから現れた、巨人ロボット。両手の指先から光線を放ち、悪を滅ぼす(見た目は「魔神ガロン」)。

  • スコーピオン

悪徳シンジケートの首領、金三角が操る巨大なサソリ型ロボット(しかしサソリにはあまり似てない)。手のハサミと、背中から伸びる数本の触手でダイダロスに襲い掛かった。

  • アグネス・ウォッカ

センシティブな作品

セント・アブサン学院からの転校生である、美少女ロボット。マルスの初恋相手。しかし……

  • アディオス

テンガロンハットとマント姿の、アメリカ製アンドロイド。ロボット専門の殺し屋で、見た目は人間の青年姿。

ロボットにとって、麻薬的な存在である「SPエネルギー」を密売したという無実の罪を着せられ、アメリカ西部のロボット専門刑務所に収監された。出所後、自分に罪を着せた密売組織を追う。

人間編集

  • 山之上博士

マルスのボディとメルチのボディ元を作った、科学省の元長官。現在行方不明。最強のロボットを目指しており、マルスをギリシア神話の戦神マルスから命名した。最終回で、ロプラス共和国に拉致されていることが明らかになる。

  • 川下博士

山之上博士のよきライバルで、当代最高の科学者。その性格は人間味に溢れたもので、山之上とは考え方の違いから対立していた。後にマルスとメルチの保護者となる。

  • 伴 俊作

仇名はヒゲオヤジ。富士見小学校の教諭で、副業で私立探偵をしている。人間とロボットがともに生徒になる事を認めている人物。

  • ジャムボンド

イギリスの秘密情報部員。ロボット嫌いの人間だったが、犯罪シンジケートを追っている際に負傷。頭部以外をロボット化している。


漫画編集

手塚治虫原案だが、手塚による作画の漫画はない。

テレビランド版編集

作画:いけはらしげと(現:池原しげと)。

冒険王版編集

作画:岩田廉太郎

テレビマガジン版編集

作画:いのくち忠明(1977年3月号~5月号)、七瀬カイ(1977年6月号~10月号)。

中一時代版編集

作画:平賀サイスケ。1977年4月号~8月号掲載。全5話。


関連タグ編集

手塚治虫 手塚作品 鉄腕アトム 2015年 マルス(ATB)

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