スペック
概要
『アトムザ・ビギニング』に登場する第三世代ロボット(所謂自立型ロボット)。
美貌の科学者Dr.ロロにより作り出された超高性能戦闘型ロボットであり、軍事輸出目的として制作されただけあり、作中でも五指に入るほどの強力な戦闘力を保有している。火星の神・マルスの名の通り、「無敵の軍神」と称される。ロボレスではほぼ無敗の王者として君臨しており、伴俊作もある事件を知るまでは熱烈なファンであった。
兵器会社ヘラクレス社をはじめ海外ファンドによる資金が多額投資されており、バルトと呼ばれる廉価型量産機も作成された。
優れたAIを持ち、一度学習したことは即座に実行に移せるほか、人為的な操作を行われない限り決して忘れない。ゆえに、本来ロボットが一番苦手とする「合気道」(相手の攻撃方法、出力、速度、位置情報、体重移動のすべてを瞬時に計算する必要がある)すらいとも簡単にこなす。
知能が凄まじく高いが故に人間の持ち合わせる「義侠」や「情緒」といった不確定要素の高い心理的要素を「くだらん」と断じており、A106の心に芽生え始めた「相手を思いやる気持ち」を利用した幼稚なシステムに関して超短波通信でそのカラクリをすべて暴露し、イワン撃破に繋がる道を開いたこともある。
WBR終了後はロロの手により人工声帯を外され、聴覚もジャミング対策により著しく制限が加えられた。
武装
なお、彼やバルトは多少大柄ながらも人間とほぼ同じ体格をしているため、人間の使用できる武器は100%のパフォーマンスで使用できるほか、一度教えればバイクや飛行機、果ては三輪車に至るまであらゆる乗り物を自在に操ることができる。
ゼロニウム装甲
全身を覆う特殊装甲。磁力線や熱線をカットするため、A106のセンサーでも透視できない。…え? のちに開発された全身ゼロニウム製のゲジヒトは金色なのになんでマルスは水色なのかって? たぶん混ざった合金のせいだろう、きっと。
ナイフハンドストライク
マルス及びバルトの手に装備された超振動ブレード。地球上に存在するあらゆる物体を一撃で切り裂く。
ジェッターシールド
背中から展開する甲虫の羽を思わせるフライトユニット。電子レンジのように分子を振動させ、上昇気流を発生させることで飛行が可能。
余談
元ネタは言わずもがな、アトムのリメイクアニメ『ジェッターマルス』の主人公ジェッターマルス。本作は2015年を舞台にしていたため、作者のカサハラテツローは『ATB』連載が始まったのがたまたま2015年だったのもあって「何が何でも今年中にマルスを出す!!」と決意していたと2巻巻末資料で語っている。