概要
《対未確認現象統制組織》の否定者のみで構成された円卓のメンバー、円卓での席はⅠ。
風子の処分の采配を下したが、組織加入時にはアンディとともに歓迎した。
仮面を被った女性で、組織の現時点での主席である。
プロフィール
誕生日 | 1月6日(📅) |
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年齢 | 詳細不明 |
身長 | 詳細不明 |
体重 | 詳細不明 |
趣味 | 世界中をまわって紅茶の茶葉や食器を集めている 最近『君伝』をきっかけに少女漫画にハマっている |
特技 | 剣術 |
好物 | 紅茶 マカロン |
能力 | 不■■ -UN■■■■■■■- |
CV | 伊瀬茉莉也 |
📅出典:2023年8月~9月 アンデラ記念月間【否定者たちの誕生日発表】&アイコン配布 - 公式Ⅹ(前代・Twitter)
容姿
ストロベリーブロンドの長髪をもった女性。軍服風にアレンジされた組織共通装備のスーツを着用し、左腰にサーベルを帯刀する。顔の上部を全て覆い隠す仮面には証(エンブレム)の意匠が大きく施されており、パーツを一部上方向に展開することでバイザー越しに目を覗かせることができる。確認できた目つきは切れ長で鋭い眼光を放っていた。
人物
相応の実力と正義で組織を束ねる現時点での組織の最高指揮権の持ち主。世界に理(ルール)を加えて人類を滅ぼそうとする黙示録の先にいる神に対して明確な敵対心を持ち、組織のリーダーとして地球を守りながらいつか神を殺すことを目指している。
課題の殆どに参加し、これを成功させる実力もさることながらカリスマ性も凄まじい。力をつけ神を殺す志の為に任務に対して厳格で冷徹な判断を下すこともあるが、無辜の民の命を重んじ、仲間の功績に微笑みその身を案じ信頼する、正義感を持つ頼れる指導者である。
ちなみにクローゼスが脱走の際に取り憑いた依り代の男は、ジュイス同様の軍服風スーツを身につけており(クローゼスは依代にとって理想の服になることができる)、部下からも憧れの対象として見られていたことが分かる。
専用武器
腰に帯びたサーベル。能力の不使用時はこのサーベルによる剣技で戦う。
バーン捕獲後にはその加工物である燃えるサーベルを用いている。
その実力は戦勝の神と称された人物を相手に渡り合えるほど磨き抜かれている。
能力
不■■ -UN■■■■■■■-
対象にとって不本意な行動をとらせる能力。タチアナとアンディの私闘が発生した際、これを用いることでタチアナにはビリーを、アンディには風子を殺させる手前で留め、これを仲裁した。発動時、2人に対して警告を発したことから、これが発動条件に関わると思われる。
「そうか… なら私は」
「その正義を 否定しよう」
他対象強制発動型
対象の「正義」を否定し、それに反する行動を強いる能力。
その効果は対象の持つ「正義」によって大きく異なり、
「生き抜く事」→自殺させる
「闘う事」→戦闘態勢を解かせる
と、いうように相手次第で発動した結果が変わるのが特徴。対象の正義を見誤りさえしなければ対人戦ではほぼ確実に相手を無力化できる。
能力が効果を及ぼすには対象にある程度の大義がある事が必要らしく、口先だけで「正義」を持たない者には適用されないようだ。
行動を反転するという意味では手段を否定するUNTRUTH-不真実-と類似するが、こちらは目的を否定する点で異なる。
初回の発動では仮面のバイザーを僅かに上げた状態で「殺す寸前で停止」、2回目の発動では仮面を外した状態で「発動と同時に同士討ち」であった。このため、視界によって能力の強度・範囲を調整している可能性が高い。
条件さえ満たせば否定対象のみならず対象に関わる他の人間の行動まで影響し、その効果範囲は反則的とも言えるほどに広く、圧倒的な数の軍勢を何の消耗も無く短時間で壊滅させている。
揺るぎない正義を貫く彼女が持つにはあまりにも凶悪な能力と言える。
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過去についてのネタバレ
※物語についての重大なネタバレが含まれます。単行本未収録のネタバレも含まれますので閲覧注意
※ネタバレ注意
「ただ好きな人(アイツ)の 笑った顔が見たくてな」
ヴィクトル(アンデラ)と共にユニオンを一から造り上げた人物であり、地球が神によって何度も破壊され、再生を繰り返していることを知っている。
それは彼女のみが過去の記憶を保持したまま、古代遺物・「アーク」を使って、99回もループを繰り返していたためである。
また不死の能力によってループを繰り返してきたヴィクトルとは、単なる仲間以上の関係であったらしい。
アークの使用者は年を取らなくなるため、若く美しい容姿を保っている。
最初のループの起点はなんとジュラ紀であり、ヴィクトル程ではないにせよかなりの長い年月を生きていることが分かる。
またヴィクトルの回想では昔の彼女の姿を見ることができるが、その容姿は中性的。
これは世界に『性別』の理(ルール)が足される前からの付き合いだったため。
ヴィクトルとは、多くの報酬や罰(ペナルティ)を共に乗り越えてきた親友であり、そして『性別』の理(ルール)が足されてからは、互いに愛し合うようになっていったことが窺える。
現在のジュイスが着用している仮面も、元はヴィクトルがジュイスの身を案じて製作した鎧の一部であり、他の部位は邪魔になるので捨て、仮面のみ能力の調整も兼ねて使用し続けている。
彼女の本来の目的は、神を殺すことで否定者たちの能力を無くし、大事な相棒であるヴィクトルを不死の苦しみから救ってやること。
気高き最高指揮官の真の姿は、人類のため、そして最愛の人のために悠久の時を駆け抜けられる、心優しい女性であった。
しかし、何度挑んでも神の命には届かない。倒れていった仲間達の為、何より死ねないヴィクトルの為に100回目の世界でも神と戦うことを選ぶジュイス。
…………だが、彼女の幸せを願うヴィクトルは神殺しを諦め、彼女に希望を見せてしまうある古代遺物の回収を阻止する為、ジュイスと決別してしまう。
結果、ジュイスの決断によってヴィクトルの記憶と人格は封印され、最大の仲間にして心の支えを欠いた状態で、今回の戦いに臨む事となる。
初めての死
そして訪れた最後の罰(ペナルティ)、ラグナロク。
これまでの99回のループでは、ループまでの時間稼ぎのために神と戦い、命を散らしていく仲間達をただ見ている事しかできず、自らの無力さに打ちのめされてきた。
だが、最後のループの権利を風子に移し、ようやく仲間達の為に命を賭けられることに喜びを感じる。
「嬉しいよ」
「今までずっと死に行く仲間を見ているだけだった」
「…やっと 私も闘える」
「行ってくるよ ボス」
「皆と共に命を賭けて キミを必ずループさせる」
神殺しの為の最上位古代遺物であるリベリオンを使い、彼女を側で看取る為に表に出てきたヴィクトルと共に神に挑む。
これまでのループで味わった99の憎しみ、そして不死のヴィクトルを長きにわたり苦しめた怒りをリベリオンにこめ攻撃するジュイス。
しかしリベリオンの対価が使用者の命であったため、神を五分間抑え込むことに成功するものの、その直後に死亡してしまう。
これは彼女の存在があったからこそ不死の苦しみを耐え抜いてきたヴィクトルの憎しみを増幅させる結果となり、彼の神への猛撃は風子のループまでの時間稼ぎを成功させるきっかけとなった。
101回目の世界
そして最後のループ。
ジュイスとヴィクトルは、性別のない世界から存在しているため親がいない。
アポカリプスによると性別や生殖の理が足される前の人物(実質不死ではなく第一席だったジュイスのみ)が上記の理の存在するループに移行して転生した場合、子が生まれる運命の無い夫婦の元に宿る事になる。その場合その両親の血が入るため見た目は相応に変化し、名前もその両親が付けたものとなり大きく別人へと変化してしまう。
上記のシステムのためループ後の風子でも手がかりが見つけられなかった彼女を、アンディがもたらした情報によってついに見つけ出す。
イギリスのロンドン、名を「ジュリア=U=スティティア」と改められた髪の短い快活な少女がフェンシングの舞台で活躍していたのだった。
さらにかつての彼女についての話も徐々に明かされている。
アポカリプスにその身を案じられていた可能性が示唆れていたり、さらには不正義の能力が上位十理に対する特攻存在として彼らを完封していた事も明らかになった。少なくとも作中の描写では五席・六席・七席・十席シックがジュイスの手で討伐されている。
その影響力はジュイス以外に負けた事がないために否定者たちに自分たちを打ち倒せる可能性が存在することに慢心して気付けなかったほど。