セーラー服反逆同盟
せーらーふくはんぎゃくどうめい
青春…それは悲しみと苦しみ。この物語は、悪の巣窟「黒鳥学園」を舞台に、暗い過去と秘密を背負った少女達が勇敢にも悪に立ち向かう、戦いのドラマである!
(OPナレーションより)
闇の中でのさばり続ける悪党ども
手前ェ等(てめぇら)のような悪は許さねぇ(相手が単数の場合はてめぇ)
天に代わって成敗する
純潔と燃える正義の(ミホ加入後)
セーラー服 反逆同盟!
1986年10月13日より1987年3月23日まで毎週月曜日の19時台後半に放送された学園アクションドラマ。
制作はユニオン映画。脚本は刑事ドラマなどを手がけていた日暮裕一。
「黒鳥学園」にのさばる悪の教師達や悪に与する生徒達を倒すため、白いワンピースのセーラー服に派手なスケバンメイクといういでたちで闘う少女達の物語。OP前に「この物語は悪の巣窟、黒鳥学園を舞台に暗い過去と秘密を背負った少女たちが勇敢にも悪に立ち向かう戦いのドラマである」とナレーションが入るが、(理由は不明だが)実母に殺されかけたユミはまだともかくとして、ミホ、ルリ、ケイに関しては「背負った暗い過去と秘密」が何なのか具体的に語られることはなかった。(強いて言えばケイは]昔スケバンだった、ということくらいだが、そもそも生徒のほとんどがツッパリやスケバン(今でいうマイルドも含め)なので、知られたところで「だから何?」としかならない。暗い秘密と過去の点で言うなら後述のコミカライズ版の方が詳細に語られている)
1986年11月より1987年4月まで、「少年キャプテン」(徳間書店)にて二色ひとし原作、水縞とおる(ただし本名の「戸国美穂」名義)作画によるコミカライズ版が連載された。
「スケバン刑事」シリーズ(一部系列局除くフジテレビ系列局ほか)の人気を受けて作られたものだったが、やはり「スケバン刑事」の亜流でしかなかった。しかし、(スケジュールの調整が付かずあまり出番を与えることができなかったとは言え)中山美穂を(一応は)主役に据えたことは話題にはなったようで、「クイズ100人に聞きました」(TBS系列局ほか、この頃放送時間が19:20-20:00だった)や「月曜ドラマランド」(フジテレビ系列局、ただし一部系列局除く)を向こうに回しまずまずの成績を上げた(視聴率15%取ったことがある)ことから、3ヶ月の予定が結局は6ヶ月放送され、「きまぐれオレンジ☆ロード」にバトンを渡すことができた。
セーラー服反逆同盟メンバー
- 山縣ミホ(演:中山美穂)※メイン画像
主人公。理事長の娘。父の学園運営(学生たちの扱い)に反発しておりレジスタンス活動を行っていた。当初は同盟とは行動を別にしており、ユミを通じて同盟側に情報を流したり、ピンチの時に薔薇(火薬が仕込んであり、命中すると爆発、花びらが敵の顔に張り付き、視界を奪って隙を作ることができる。どういう仕組みかなど詳細は気にしてはいけない)を投げたりして陰から助けていた。継母である加寿子を激しく嫌悪している一方で、実父である理事長のことは後述の事故から庇わわれたこともあって、憎み切れておらず、序盤~中盤にかけては表だって反逆同盟に加わって戦うこともできず葛藤していた。(これは演者の中山が先述の通り当時多忙でスケジュールが取れなかったためでもあり、同時期にオンエアされていたフジテレビ系ドラマ「な・ま・い・き盛り」の収録と掛け持ちしていた事も起因のひとつである)
加入後の武器は薔薇。加入前と同じく、飛び道具として使ったり、近接戦では薔薇の棘で相手を引っかいたりする。
加寿子との最終決戦に赴く際、ノーメイクに白いセーラー服姿で父の病室を訪れ、自ら正体を明かして訣別する。
「理事長の娘」という立場であることから真意を知るユミ以外の反逆同盟のメンバー(特にルリ)からは「敵側の人間」だと認識されており、辛辣な言葉を投げつけられることもあった。後に親友を父の部下に殺されたことを機会に同盟に正式加入。他メンバー達とともに闘い、ユミとW主人公のポジションとなる。
- 高坂ユミ(演:仙道敦子)
もう一人の主人公で、福岡からやって来た転校生。実母は幼少時に彼女に殺されかけた直後に黒鳥学園の校章をつけた男たちに連れ去られており、その手掛かりを求めて黒鳥学園へ転校して来た。成績優秀だが腕っ節も強く、真っ直ぐな正義感を持ったリーダー。叔父(演じたのは愛川欽也氏)から教えられた武術と鎖と鋲の付いた指ぬきの皮手袋を装着して戦う。
- 弓削ルリ(演:山本理沙)
同盟のメンバー。大針を仕込んだ鉛筆で闘う。短気な性格で、ユミともよく喧嘩をする。加入前にはミホに対して辛辣な言葉を投げつけたこともある。
- 渋川ケイ(演:後藤恭子)
同盟のメンバー。チェーンを仕込んだスカーフで闘う。普段は物静かでユミとルリの喧嘩の仲裁役だが、中学生の頃はスケバンだった経緯から怒らせると怖く、名乗りでも一番ドスの効いた台詞を吐く。
協力者
- 牧野(演:山本紀彦)
ユミ達が所属する2年A組の担任。学園正常化を願い、反逆同盟を創設した教師だが序盤で後述の合田を助ける為に殺された。
- 合田雄太(演:南渕一輝)
反逆同盟のサブメンバー的存在の男子生徒。見た目は一端のツッパリスタイルだが腕っぷしは弱く、戦闘要員ではない。パソコンを始めとした機械に精通していることから、主として情報収集を担当するコメディリリーフ。ミホ加入の際、ミホと握手しようとしたらルリから「握手したいならね、セーラー服着てらっしゃい」と言われ、「セーラー服ぅ?」と怪訝な顔をしたことがある。ユミに惚れていたが、気持ちを伝える前に全てが解決し、ユミは学園を去ってしまった。
敵
- 葉室加寿子(演:奈美悦子)
ミホの継母で理事長夫人、実はユミの実母。悪の計画の中核…のはずだが、何故ユミを殺そうとしたのか、そしてその際に何故黒鳥学園の校章をつけた男たちに拉致されることになったのか等、ユミが黒鳥学園にやってくるそもそもの切っ掛けとなった出来事について、一切の謎が回収されないまま、話は「(加寿子主導による)黒鳥学園OBによる日本の支配(作中での名称はB計画)」を阻止し、黒鳥学園が普通の学校になったことで完結してしまった。
- 山縣祐一郎(演:南原宏治)
ミホの実父で理事長。物語開始の12年前に黒鳥学園の理事長に就任。彼が就任してから、学園は悪の巣へ染まる事となる。
ミホが幼少の頃、交通事故に遭いそうな彼女を庇って、自らが事故に遭った為に下半身不随となり車椅子生活をしている。また心臓病も患っており、物語終盤で発作を起こす場面が度々見られた。
- 馬場志津夫(演:藤岡重慶)
校長。理事長に代わって独裁ぶりを発揮する。
ミホの事は「お嬢様」と呼んで一目置いていたが、物語終盤に彼女が反逆同盟のメンバーに加わった事を知るや否や、これまでの態度を一変させて躊躇なく攻撃命令を下す事となる。
- 真下豊子(演:中島はるみ)
教頭。校長の愛人。
- 九条栄(演:竹中直人)
オカマの美術教師。語尾に「~ざんがしょ」を付けて会話をする事が多い。
- 佐伯一八(演:安岡力也)
体罰好きの体育教師。殺された牧野の後任としてユミ達の担任となる。
敵側の人間だが、コミカルな描写も散見される。
- 若き日の大杉漣氏が理事長の部下の悪役を怪演している。(ミホの親友を殺す役であり、ミホの加入回)
- OP主題歌を担当するA-JARIのメンバーは15話にて敵の手先役でカメオ出演を果たしている。
- アクションを担当しているのはジャパンアクションクラブ(現:ジャパンアクションエンタープライズ)であり、後の仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズでお馴染みの岡元次郎氏が不良学生役でたびたびゲスト出演している。
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