CV:竹本英史
概要
パラスに付き従う1級パラサイト。パラサイト四天王の1人でもあり、『天神創世剣(グレートソード)のタイタン』と名乗る。
星矢が城戸沙織の命でパラスを討とうとして出来ず躊躇しているところに現れて彼に一撃を食らわせ、パラスを眠らせ連れ帰った。
言動は冷静かつ慇懃だが冷酷であり、星矢に挨拶代わりの軽い一撃でそれなりのダメージを与えており、少なくとも黄金聖闘士水準の力はあると思われる。ただし後述の通り四天王の中では情に引きずられやすい部分が実は大きく、下級の物達の中でも意地の悪いエウロパを嫌っており、比較的実直なレアを重用していたりもする。
性格は冷酷非情で敵に対して情け容赦しないが、強さを尊ぶ武人であり、たとえ敵であっても戦った相手に敬意を表し、正々堂々と戦う誇り高き戦士であり、光牙達たちに無限回廊で永久に彷徨うエウロパの策に対して気に入らず、嫌悪する表情を見せた。
そのため、ハービンジャーの提示したアテナの聖衣を賭けた一騎打ちを応じたり、当初は彼を「ならず者」と蔑んでいたが聖剣を破壊する程の力を見せた彼の力と強い思いを目の当たりにし前言を撤回し、「見事だ。」と素直に評価したり、星矢に対しては、その実力と信念から好敵手として認めており、彼との戦いを心の底から待ち望んでいた。
また、四天王に対して仲間意識を持ち、彼らの敗北された際に複雑な様子を見せたり、紫龍・貴鬼・フドウが放ったアテナエクスクラメーションを受け聖剣を失いながら平然と生き残ったハイペリオンを「それでこそ四天王一の武人」と評価した。
任務には忠実で、聖闘士を見下す他の四天王とは違い、聖闘士達の力を危険視し、配下のレアを差し向けたり、自らの力で時間停止させた、如何なる攻撃も受け付けない「刻の門」を閉じたりするなど、様々な策を講じて、聖闘士達の足止めや抹殺を目論んだ。
城では常にパラスの側にいるが、他のパラサイト四天王が全く彼女の面倒を見ないため守護と彼女の我侭の宥め役を一手に引き受けている。「アテナお姉様に逢いたい」と盛んにねだる彼女に聖闘士を倒すことを誘導するかのような言葉をかけその真の目的は窺い知れない部分もある。
しかし一方で部下に冷酷なハイペリオンに微妙な対応をしたりと少々人情味のある面も見せる。パラスにも多少情が移っている様な素振りもみせ、68話ではパラスに対して構える聖闘士達に怒りを見せる等感情的な面も披露しているが、この点に関してはハイペリオンに「パラスにあまり入れ込みすぎるな」と釘を刺されたり、ガリアに嫌味を言われたりもしている。
78話時点に至っては完全に彼女にハマってしまっているのが明らかな状態で、四天王の他メンバーに小馬鹿にされている。が、パラスにとっては部下の中でも最も心を許せる存在となっており、八つ当たりでぬいぐるみをぶつけられた際には、「ごめんなさい」とパラスの方から謝った事すらもある程。彼も四天王がパラスをいずれ殺害する目的であることは十分承知しており他の3人に面と向かって反論することこそないものの複雑な表情を浮かべたりもしている。
68話では城を抜け出したパラスを追って市街地に出て光牙らと交戦し星矢の射手座聖衣の矢をもものともしない実力を披露するがパラスが帰りたがったため彼女とともに撤収。
77話ではパラス城の「時の門」を自身の力で閉めるがアテナ軍の総攻撃により突破される。
83話では自分の指示を聞かなかったアイガイオンに怒って小宇宙を暴走させかけたパラスに対し、彼女を殺して止めようとしたハイペリオンを制止して自分がパラスを抱きしめて鎮め、「パラス様には私が居ります」と言いハイペリオンの怒りを買っている。またアイガイオンの死に際しても複雑な様子を見せ、四天王の中でも人情家の面がより現れている。
パラスを世話した日々は「ただ神の命令に従うだけ」のそれまでとは違う喜びを彼にもたらすものであったようで、85話ではついに自分の真の主であったサターンを裏切りパラスを自分の意思で守ると宣言、それを「貴女への愛の証」と言い切った。
90話ではハービンジャーと対戦、当初は彼を「ゴロツキ」と見下していたものの、度重なる自身の圧倒的な攻撃にも折れることのない彼の闘志を目の当たりにし、さらに剣を全損されたことで彼を見下した台詞を撤回し、好敵手として認めた。
91話では沙織に止めをさされかけたパラスを守り、それまでの武器名を冠した名乗りをやめて剣を捨て、「真の刻闘士」(他の刻闘士は実質サターンの部下だったり我欲を優先したりしている者が多かった)と称して再度パラスへの忠誠を宣言、星矢と対決。その中で星矢もある意味「仕えている女神に私情を抱いている点で」自分と同類であることを知って彼を好敵手と認めて戦ったが、パラスに庇われる。そして沙織の「パラスの幸せの助けになってほしい」との願いを承諾し、パラスとの想いが通じ合った矢先、パラスはエウロパに捕われて弱体化させられてしまう。
93話ではパラスを守りつつ、本来の主であるサターンを倒そうとするも逆にボコボコにされ、その後、彼女とアテナの命を狙うミラーとエウロパに追い込まれるが瞬と氷河に救われる。
そして95話にて、それまで悪行の限りを尽くしてきたエウロパに断罪の一撃を食らわせ、粛清した。
戦いが終わった後はパラスに従い2人で静かに街を去っていった。
技
- ギガントインパクト
掌底から小宇宙を叩き込む。
- サテライトクラッシャー
- ギガンティックプラネットエンド
球状に展開した巨大な小宇宙をぶつける。星矢との戦いではコズミックスターアローによって貫かれてしまうが、95話にて瞬のネビュラストームを零距離から受けて重傷を負いつつも尚パラスやアテナの命を狙おうとするエウロパへ止めを刺す際に使われた。
刻衣
カードゲーム「クルセイド」のパッケージ画像で先行公開されていたが、薄くグリーンのかかった白を基調としており、大きめのグリーンの宝石状パーツがついており背中には翼が生えている。「創世刻衣(ジェネシステクター)」と呼ばれる。
68話で一部が披露、78話からの新規OPでも披露された。本編では91話で実戦投入。
武器
- 天神創世剣
刀身が真っ直に伸び、束の部分に宝石状の装飾がある緑色の剣。
「古の神が世界を作るときに使った」という謂れがあるらしく、剣から放たれる光を浴びればセブンセンシズに覚醒した経験があるレベルでもまともに動く事は出来なくなる。
90話ではハービンジャーを圧倒したものの、怒りのグレートホーンがパラスに及んだ際、それを庇おうと飛び出したタイタンに、無防備なまま放置されたため、全壊してしまう。
関連タグ
γ…同じくロリコン扱いをされているキャラ。