「敵の姿を想像するな ボスに近づく者すべてが敵だ わかったな」
概要
ノストラードファミリーボスの娘・ネオン=ノストラード護衛団団長。角刈りと、目の下のサメのエラのような模様が特徴的な厳つい風貌の男性。
プロのハンターではないが念能力者であり、刀を武器に使う。風貌通り荒々しい性格であり、不用意な思い込みによりファミリーを混乱に陥れた元・相棒を自らの手で始末し、「ボスを狙う相手の予想」を尋ねたクラピカを冒頭の台詞で一喝している。
護衛団の中では最も古株であるが、ネオンの癇癪には手を焼いている。
直情型人間で、手柄欲しさにネオンの護衛を放り出して旅団の捕獲に向かう、目の前で対戦車スーパーバズーカを防いだウボォーギン相手に刀で斬り付けるなど考え足らずな部分がある。
反面、旧アニメ版では冷徹ながら頼れるリーダーとして描写されており、遠くにいながら旅団の襲撃を察知する、仲間たちの目がない場でヴェーゼたちの死に独り静かに激怒する、ウボォーには銃が無効との報告から左肩の傷跡に刀を突き立てる、仲間を逃がす為に瀕死の重傷の中でウボォーに立ち向かう等、原作とはいい意味で人物像がかけ離れていた。
旅団の捕獲任務の際も、クラピカたちは現場に向かわせつつも自身とリンセンはネオンの護衛に残っていた。また、ピアノを嗜むなど意外な面も見せた。クラピカに対してもかなり信頼を置いていたようで、「人(ヒソカ)と会う約束がある」と外出を願い出たときも時間厳守のみを条件に許可していた。
「緋の眼」奪還を目指すクラピカの実力試験を担当し、その実力を認め護衛団の資格を与える。
ヨークシンシティではネオンの護衛を担当していたが、捕えたウボォーギンをマフィアンコミュニティーに引き渡す際アジトを訪れたマフィア達が旅団の変装である事を見抜けずに招き入れてしまい、背後からフィンクスの手刀で胸を貫かれ命を落とす。
旧アニメ版では即死はせずに瀕死の状態となるが、上述の通り仲間が逃げるまで一秒でも時間稼ぎをすべく刀を手に取りウボォーを引き止めて、激昂したウボォーにより自らの刀でとどめを刺される。(その亡骸は、意趣返し的に左肩を垂直に貫かれていた。)
能力
不明であるがモバゲーでは強化系とされている。やっぱり性格が熱血だからだろうか?
戦闘スタイルは特に明かされないまま死んでしまったため何とも言えず、尋問の時には刀に練を上乗せしてウボォーを刺そうとしたものの、逆に刀がヘシ折れてしまった(旧アニメ版ではこの刀が念を補助する特殊な文様が編み込まれているという設定で、陰獣を倒した賊が来るまでに強化瞑想で刀の強度を上げた上で、纏の解れが生じていた左肩の傷跡に刀を突き立て、刀を折らずにウボォーへ掠り傷を負わせる事に成功している)。
旧アニメでダルツォルネが行った強化瞑想は後にキメラアント編でピトーに勝てないと悟ったネテロ会長が行っており、旧アニメ版から原作に逆輸入された可能性がある。
組長のライト=ノストラード曰く「銃弾10発に耐えられる」ほど頑健な肉体を有しているとのこと。強化系なら確かに銃弾に耐える事は可能である。
余談だが、その強さについて読者からは当初「たった十発」「ノストラードは念能力を詳しく知らないから過大評価しているのだろう」などとバカにされがちだった。
というのもダルツォルネが登場した当時、強化系の基準及び到達点はライフルどころかバズーカさえも「痛ぇ」で済ませたウボォーギンだったからである。
また強化系以外でも、クラピカが鎖で拳銃弾を防いだことや(原作ではバショウが「なんてヤツだ」と驚いてはいる)、トチーノの「縁の下の11人」が普通のマシンガン程度なら防げることなどから、そこそこ鍛えた念能力者なら(自分の肉体で耐える以外の方法を含めて)拳銃くらいは余裕と思われていた。
しかし原作における彼の登場と退場から(現実で)十数年が経過した後、「念能力者でも大抵は弾丸一発すら堅(場合によっては硬)でしっかり防御しないと致命傷になる」ことが明らかになった。
これにより図らずも「銃弾10発に耐えられる」頑強さを持つダルツォルネの評価(とついでに普通のマシンガンなら余裕なトチーノの優秀さ、バズーカを片手で防いだウボォーギンの狂いっぷりも)が、十数年越しに読者の間で見直されるという珍事が起きている。
関連タグ
ノストラードファミリー シャッチモーノ=トチーノ スクワラ エリザ
フィンクス:原作では活躍する場もなく、あっけなく背後から即死させられた。
ウボォーギン:旧アニメでは彼に引導を渡された。原作における死亡後のストーリー設定によって実力評価を見直された者同士。
アイザック=ネテロ:旧アニメでは旅団が現場で陰獣を壊滅させた実力を部下の報告で知ったダルツォルネが瞑想による強化系能力を増幅させる事でウボォーギンに一矢報いている、
原作ではネテロ会長がピトーを見てわしより強いと判明した後、瞑想により強化系能力を増幅させたという旧アニメ設定が逆輸入され有効活用された。