DATA
概要
第48話「ンダモシテX」に登場。
多数存在する侵略を企てる宇宙人の中でも、惑星を爆弾を使って跡形も無く破壊し回っている事から「銀河系で3本の指に入る程の凶悪な宇宙人」としてその名を轟かせた宇宙人……なのだが、地球に侵入してきたチャダビン星人は、ドジでおっちょこちょいで尚且つ人が良過ぎるくらいのお人好しである為、とてもそうは見えない。
結論を言うととっても良い人。
それもそのはず、地球へとやって来た人物は、そのお人好しの性格を上層部のお偉いさん方に利用され、惑星破壊兵器『ンダモシテX』の実験を生命が存在しないと聞かされた地球で行なおうとしただけの、上層部連中に騙されてやってきた人物であった……(しかも、彼は自分達の事を「ただの実験好き」と信じ切っていた模様……)。
透視能力の他、他の知的生命体へと変身する能力を持っており、また、彼の搭乗する宇宙船には機密保持機能が備わっており、チャダビン星人以外の知的生命体が触れると自爆する。
実験を行おうとした際、偶然居合わせた居ない筈(と思い込んでいた)地球人の男性の花火工場職員「ムサシ・ホウサク」と出会ってしまい、その時、上記の宇宙船の機能で彼を死なせてしまった自責の念に駆られ、罪滅ぼしとして彼に成り変わり、彼の家族と共に地球で生活をしていた。
しかし、『ンダモシテX』を飲み込んでしまった怪獣モゲドンが出現した為、死なせてしまった地球人(ムサシ)と長年共に暮らす内に愛してしまった家族の為に、彼らを長い間追い続けていたハヤテ隊長と共にそれの除去に挑む(「そんな物騒なものを何故そのままにしていたのか?」と言うと、彼の性格上、うっかり処分するのを忘れていたものと推測される)。
事前に上層部から『ンダモシテX』の解除方法を教えられていたが、ハヤテ隊長に「上層部に捨て駒にされているのではないか」と指摘された事から(まさかとは思いつつも)、今までの状況証拠から心変わりし、教わっていたのとは別の解除方法を試し見事に成功!!。
その後、ダイナにモゲドンが本来は大人しい怪獣で、暴れていたのも『ンダモシテX』が喉に詰まって興奮していただけだと伝え、怪獣の命までをも救った(本当に良い人、いや宇宙人だ)。
ちなみに、これらの行動により、勤めている花火会社の倉庫を守ったとして、スミダガワ会社社長直々に三階級特進を言い渡された彼は、部長へと出世したのだった。
そして、事件解決後も地球人ムサシ・ホウサクとして家族や工場の人達と共に、元気いっぱいな幸せな日々を送っている模様。
尚、太陽系には彼以外に同僚が2名やって来ていたが、ハヤテ隊長により射殺されている。
また、本人は気づいてはいないが、ムサシの妻『ヒサコ』は彼の正体に薄々と感づいているようだ。
余談
チャダビン星人を演じた赤井秀和氏は、後に映画『ウルトラマンコスモスTHE_FIRST_CONTACT』で春野ムサシの義理の父親・春野勇次郎を演じている。また、声を演じた遠藤守哉は『コスモス』のギギの声を演じている。
京本政樹による原案では『赤井英和が演じる月面基地の隊長と京本が演じるハヤテが、2人で協力して宇宙人と戦う』と言う内容であり、これを元にプロットも決定していた。しかし赤井の役が立っていないとの意見もあり、脚本を担当した右田昌万はシナリオ提出の段階で内容を変更した。